オリジナルのエロ同人シリーズ「キャストレイター」の第二話が
ようやく完成しました。各ストアで取り扱い中ですのでよろしくお願いします。
紹介画像キャストレイター2

今回も表紙絵がうまくいかず、試行錯誤したあげくこんな絵になってますが、
内容は前と変わらずあほなまんまです。
Dlsiteでは18%割引券がでたばかりなのでちょうどいいんじゃないですかねえ(ダイマ)。
ボツ絵の方はリョウコ先生とカルマ君のセックスシーンを描いたのだが、
あまりにもうまくいってなかったうえ、昨今規制の厳しいFANZAを考えると
表紙で露骨にショタのエロがあるとダメ出しをくらいかねない。
そう気づいたらもう「あ~~~っ」てなって、ポイっと無惨に捨ててしまいました。
だから今回はボツ原が残ってないんだね。
代わりに描いたこの絵はエロコメディの雰囲気がまったくないが、
あまりにもうまく描けてしまったのでボツにもできなかった。
しかし、うまくいかない時にガッシュ塗りするとうまくいくって
俺の生態は何なんじゃろね。コメディ向きの画調とは言い難い。
……まあもともとハードバトル漫画の人ですが。

さて先週の日曜日、もういい加減髪が伸びすぎていたので
久々にバリカンかけたのだが、その後からどうも腰の様子が著しくおかしい。
風呂場でバリカンかける時、長時間前かがみにならざるを得なかったのだが、
それで腰をいわしてしまったのか?
グキっといった感覚はなかったが…。
その日の夜に至っては痛すぎて眠れぬ始末。
病院行けっつー話なんですが、なにしろ昨今コロナ騒ぎで
不要不急な外出をするなというし、
別に僕の住んでる場所ではパンデミックが起きたわけでもないのに、
病院はなかなか厳重な体勢を敷いている状況。
なにより患部が患部である。
MRIを撮られる可能性が濃厚。
そうでなくとも最近の病院は診察までに異様に時間がかかる。
それに座っている限りは痛いわけでもない。
だから絵作業にはまったく支障がないんだな。
キャストレイター2が完成間近にせまっていたこともあり、
時間を取られるのがイヤなので少し様子を見ることに。
日にちが経つごとに、また風呂に入ったりすると和らぐところからして、
神経性よりは筋肉性のものであるようで、一気に治っていかないのがもどかしい。
最初のころに比べると今は大分マシだが、まだ完治には時間がかかりそうである。
僕の敬愛する山本貴嗣先生は、むかし傷口が膿んだため、
傷口に消毒用の器具をつっこまれてかき回されるという
地獄のような苦痛を味わったが、漫画家という職業のサガか
「この体験は何かのネタに使えるかもしれない!」
と思ったそうである。
僕も今回の苦痛にのたうちながら
「この体験は何かのネタに使えるかもしれない!」
と思った。漫画家とは因果な生物である。

先日、エヴァンゲリオンのQを久々に実況しながら視聴した。
序と破はあまりやらなかったのに、なんでQはやってしまったのか。
それはやっぱりツッコミどころが多かったからなんだろうな。
戦闘シーンの緊張感やシンジ君が精神的にうちのめされるところは
「いかにもエヴァ」だなといった感触は相変わらずなのだが、
あれから僕もいろいろ見ながら考えるようになったからか、
話のメタ的構造も分かるようになってきた。
Qの目的はとにかくシンジがカヲルと仲良くなって、
やっぱり運命的に死別してしまう話をしたかった、のだろうな。
「わけがわからない」「なんで説明しないの」と言われるQだが、
つまりはその話へもっていきたいがために「シンジと視聴者の情報を制限する」
という不自然極まりないやり方を取った、ということが見えて来たんだ。
ミサトの発言が矛盾してるとかよくやり玉にあがるが、
ようは上記した目的のために、ちゃんと説明する役割の冬月以外、
全員頭をバカにすることで、シンジを餌場へ追い込んだのだ。
…昔はこういう視点が見えなかったのにな。
上映枠も上映時間も予算も限られているのは分かっているが、
だからといってちょっと褒められたやり方じゃない。
逆を言えば、ミサトあたりはずっと脚本による都合のワリを食う役回りに
されているわけで不憫に思えないこともない。

設定に振り回される、という言葉がある。
物語の世界観を形作るために作りこみすぎた設定が、
主題である物語そのものの足を引っ張る事態だ。
(最近でいうと、某大物漫画家によるSF時代劇みたいな)
新劇場版は旧劇を見てようが聖書を読んでようが分からないことが多く、
アダムスの器とかサードインパクトを起こしたのがどうも初号機ではなくマーク6
らしいとか本編見てるだけじゃ分かりようがない。
庵野監督も自分の考えた設定に振り回されている節がある。
シン・エヴァはQに輪をかけて分からん結末になるのでは
という予感がしてるんだよな~。どうなんでしょ。

~今週の映画~
今回はスパイダーマンの完全新作アニメーション「スパイダーバース」の感想。

あらすじ
ブルックリンに住む高校生のマイルスは、叔父のアーロンとスプレーアートをしている時、
突然変異したクモに噛まれ、スパイダーマンに似た特殊能力を得る。
その後彼は駅の地下道でキングピンが異次元の扉を開く実験をしているところに遭遇。
スパイダーマンが現れ実験を阻止しようとするが、機械が誤作動し重症を負う。
スパイダーマンはマイルスに機械を破壊するメモリースティックを託した後、
キングピンによって殺されてしまった。
マイルスはピーターの意思を継ぎスパイダーマンになる訓練を始めるが、
その過程でメモリースティックが壊れてしまった。
ピーターの墓前でふがいなさを吐露してると、異次元から来た別のスパイダーマン
ピーター・Bパーカーが現れ、自分の次元に帰るためマイルスに協力することとなる。
マイルスとピーターはキングピンの研究施設に潜入し、装置を分析するため
データを盗み出そうする。しかし主任研究員だったドクター・オクトパスらに
よって絶体絶命の危機に。
それを救ったのはさらに別次元からやってきたスパイダーマン・スパイダーグウェンだった。
グウェンは二人をピーター・パーカーの叔母メイの家に連れて行く。
そこにいたのはさらに三人の別次元のスパイダーマン、
スパイダーマン・ノワール、ペニー・パーカー、スパイダー・ハムだった。
心強い味方だったがしかし彼らは全員、マイルスの次元にいると次第に弱り、
やがては死んでしまうらしい。
彼らをもとの次元に送り返すことを決意するマイルスだったが、
彼には他のスパイダーマンのように能力を使いこなすことができなかった。

原作にあたる「スパイダーバース」は2014年、全世界に衝撃(と笑撃)をもって
歓迎された大ヒットシリーズで、スパイダーパワーを主食とする天敵
インヘリターズに全次元のスパイダーマンが軍団を結成して戦うという、
まさしく夢の共演作品である。
が、しかしこれはスパイダーマンが各種各国でシリーズを展開してきた
ということを知っているスパイダーマンマニアであることが前提のネタでもある。
よって映画版ではキングピンが亡き妻子を別次元から取り戻すという実験を軸に
各スパイダーマンが結集するという形に変わっている。
最初の方でスパイダーマンがいきなり死んでしまい衝撃を受けるが、
本作の舞台はあくまでマイルス・モラレスのアルティメットスパイダーマンの世界。
つまりアース1610だ。
我らの知るスパイダーマンは途中から出てくる中年のスパイダーマン。
(しかしスパイダーバースではこれらアニメも別次元という判定なので、
別のアース番号が割り振られそう)

スパイダーマンはマーベル作品だが、映画化権はソニーが持っているおかげで
ネトフリでもちゃんと公開されたのは良かったが、なんてこったい馬鹿野郎、
よりによって日本語吹き替えが無いのである。韓国語吹き替えはあるのに。
ネトフリジャパンは微妙にトンチキで「コブラ会」にも韓国吹き替えはあるのに
日本語吹き替えがない。これは差別の意味で言ってるんじゃないよ。
スパイダーバースもコブラ会も両方とも日本と関係が深いから言ってんの。
(ペニー・パーカーは明らかに日本のアニメパロである)。
フザケンナヨ!なので買いましたよソニーストアで。ちゃんと日本語吹き替え版を!
が、しかし見始めてこれはしまった!と思った。
本作は非常に高精細・高彩度で作られており、SD画質ではその映像のすばらしさが
まったく再現されないのだ。カラフルかつオブジェクトが乱舞するシーンでは
ジャギーが凄くて目も当てられない。HD画質を買えばよかった…。
最近の映画はブルーレイ前提で高精細画像を作ってそれをSDに落としてるから、
そんなにSD画質も悪くない…と思ってたんだよね。
うーむむ…。

ま、そこは別としても原作のスパイダーバースとは全く違う、
おそらくゲーム版「スパイダーマン・マイルズ・モラレス」とのタイアップを
狙ってと思われるアルティメットスパイダーマンのオリジンとしては
手堅く、かつユニークな出来栄えである。
ふんだんにコミックの表現を取り入れているのも粋だ。
六人のスパイダーマンとヴィランが入り乱れてメイおばさんの家で戦うところなど
各人のやり取りが絶妙である。スパイダーバースでは出番がなかった
ペニーの素顔がふんだんに出ているのも嬉しい。
逆に言うとあまり冒険できてないところは否めないが、
ハメをはずしすぎるとマイルズのオリジンが霞んでしまうので仕方ないか。
あんまり凝ったことを言えてないのは、ちょっと前「え〇とつ街のプ〇ル」について
「あんな感動する要素をつめこんだだけの話、感動して当たり前だ」という評価を
聞いたのが影響してて、素直に見れなかったというのがありまして。
このスパイダーバースもそうかもしれんな、とか思ってしまったんだよねえ。
しかし面白かったのは間違いないし、制作陣が次回作では伝説の日本版スパイダーマンと
レオパルドンを出すと意気込んでおり、2の予告が待ち遠しい限りである。
……香山浩介さん呼ぶんですかね…?