血煙銭湯

毎週日曜日更新

2020年07月

せっかく暑くなってきたと思ったらまたすぐに気温下がっちゃって、
また夜着の選択に難儀している松田です。

出版社側の下請け業者にまつわる問題でジャイアントまりんの2巻以降が
ストアごとに扱ったり扱ってなかったりしていた問題ですが、
ようやくpixivコミックやDLsiteも対応し、残り一社(U-NEXT)という
ところまでたどりついたようです。
左側のkindle広告もこれでお役御免…とはならないかな。
DLsiteアフィリエイト広告は三種類もあるわりに、ちょうどいいサイズのがないのに、
kindleだとちょうどいいサイズの広告になるんですよ。
(ブログ運営側がAmazonに合わせてるのかもしれないが)
いやしかし、俺の漫画をU-NEXTで読む読者がいるのだろうか……。
ところで先週言っていた同人誌が発売されたので良かったら買ってください。


今日は月イチで描いているイラストのお話の回。
ネタにしたのはデッドオアアライブ。
何にしようか迷ったんだけどね。またカプコン系の格闘キャラにしようとか。
でもよう考えたら、デッドオアアライブってデジタル同人大手では
数年前にゲームからぶっこぬいたキャラデータを使って
エロCG集を出した連中がいて、
これにコーエーテクモがおかんむりになったとかならないとかで、
DLsiteとFANZAともに自主規制という形で扱わなくなったんだよね。
だからこういうところで描くのはお得ではないかと思った。
でも描き終わったあとで、この三人前にも描いてここでコメントしなかったか?
といったデジャヴに襲われたんだけど、どうだったっけ…。

女天狗10000

デッドオアアライブエクストリーム3では、
シリーズで僕がひいきしていたレイファンがクビになってしまったので、
代わりにひいきできるキャラを見つけねばならない。
だがその代わりは案外簡単に見つかった。そう女天狗さんである。
(「にょてんぐ」で変換されないので、単語登録したわ)
こういう気位が高くて色気過剰だけど、場合によってはゆるいところもある
そんな女性はいいよね。甘えさせてくれそうである。
エレナも気位高いけど、気品が高すぎて他を寄せつけない雰囲気があり
ちょっと付き合うのに疲れそう…。
そんなお気に入りの女天狗なので、同じ作業の繰り返しになる
賽の河原のようなゲーム内容のエクストリーム3でも
唯一ポールダンスチケットを三枚渡してあるのだが、
しかしストップウォッチを手に入れるにはあと10レベルくらい足りない。
たかが10レベルだが、その10レベル上げるのが単調すぎて気が狂う。
さて今回の絵では陰毛が見えてるんだけど、いわゆるエロ絵の基準には
乳首性器の露出が挙げられているいっぽう、陰毛は含まれてない。
だから一般向けとして投稿したのだが、やはり運営は何も言ってこなかった。
陰毛で性器隠す手は大いにアリだぞ諸君。
かすみ0000

かすみは嫌いじゃないんだけど…
諸事情から丹下嬢から桑島嬢に変わったせいで、
なんかキャラクターの雰囲気まで変わってしまったように思う。
強いて言うならちょっと暗くなった感じ。
いや僕本編の格ゲーは2以降まったくやってないんで、
本筋だといま人物関係がどうなのかさっぱり知らないんですけどね。
でもかすみは水着着てるより、いつものくノ一衣装の方がよっぽどエロいと思う。
なのにDOA6の公式コスチュームなんだあれは。
ぴっちりコスチュームのエロを狙ったのかもしれないが、
サムスのエロさに比べれば遠く及ばない。
違うんだよ~、ぴっちりにしてはちょっとゴテゴテしすぎなんだよ~
いつものくノ一衣装のままでいいんだよ~
変わらない味を求めているんだよ~
そうだ、絵の話ね。
先日クリップスタジオの特殊ブラシのついた教本を買って、
今回の絵では主に髪のツヤにそれを使ってるんだけど、ちょっと違和感がある。
いまいち過剰にツヤを入れてしまったかもしれない。
レイファン10000

レイファンはデッドオアアライブでは長い事ごひいきキャラである。
あの小生意気な性格とチャイナドレスに魅せられたわけだ。
結局ジャン・リーとの関係はどうなったんですかね…。
DOAも歴史が長いけど、女性キャラでは初代から登場していて、
かつ唯一声も変わっていない。
なのになぜだ、人気投票でリストラを決めていいキャラじゃないでしょおお。
おめえコーエーテクモ許さねえからなあ。
エクストリーム3買ったけど。
その後DLCで追加キャラとして出たし、
やっぱりコーエーテクモ許すわ。
しかし肝心の絵の方は、これがいまいちキマってない。
好きなキャラだからこそかえって手をつけがたく、描き慣れていないのと、
こういう時どう影を入れたらいいのかが分からない、
そんなモノクロ漫画描き特有の問題が発生し、
無難に収めようとした意図が丸見えだ。
筆塗りだともうちょっと違ったような気もするが…。21号0000

ついでといっちゃあなんだが、今回先月納得いかなかった21号も塗り直している。
丁度連休と重なったので余裕があったおかげである。
やっぱり慣れた塗り方がええんよな。
グリザイユに浮気した俺が悪かった…。
と思っていたら、youtube動画でグリザイユの色調整を分かりやすく
教えている動画を発見してしまう。
次回やってみよう。
(手の平クルックル)

今後の予定だが、ジャイアントまりん19話のネームはなんとかできあがった。
来週頭には最初の数ページを出さないといけないのでまさに滑り込みか。
今後はもうちょっと余裕が出てくると思うんだけどね。
ブログを読んでる人だけにフライング情報を教えると、
次回のネタは三国志である。

~今週の映画~
今回は最近のデンゼル・ワシントンの当たり役「イコライザー2」の感想

あらすじ
元CIAの凄腕エージェント、ロバート・マッコールは
マサチューセッツ州のアパートでタクシー運転手をしながらひっそりと暮らしていた。
彼はCIAでは死んだことになって退職しており、その情報工作に関わっていた
CIA幹部のスーザン・プラマーとは現在も親しい。
そのスーザンはドイツ・ブリュッセルで発生した
CIAエージェントの殺人事件を捜査することになった。
彼女はマッコールのかつての同僚デイブ・ヨークと一緒に現場検証を行うが、
ホテルに戻ったとたん、強盗によって殺されてしまう。
スーザン死亡の報を聞いたマッコールは彼女の夫と接触し、
殺害犯の捜索に乗り出す。

前作ではホームセンターの店員だったマッコールだが
何があったのかタクシーの運転手に転職している。
そりゃホームセンターでもいろいろあったけど
結局丸く収まって元通り働いていたのになあ…。
それはそうとイコライザーは、もともと昔のテレビシリーズで好評だったドラマを
映画に焼き直したシリーズ第二弾になるわけで、
今回も知り合った困ってる人を持ち前の超人的戦闘能力とCIAのツテを利用して
次から次へといとも簡単に解決していくマッコール。
職と住居を転々としながら事件や悪党を難なく始末していくとか
お前は怪傑ズバットか! 白いギターとテンガロンハットで旅をしようぜ。

無敵のマッコールおじさんが悪党をバッタバッタと倒していく様は
見ていて爽快だし、悪に陥りかけた画家志望の青年を立ち直らせるなど
心洗われるシーンもあるが、マッコールおじさんが無敵すぎて、
実質セガール映画とそんなに変わらない。
前作ではその辺にあるものを利用して戦い
…でもちょっと苦戦したりと味付け加減が絶妙だったのだが、
今回はマジでほとんどピンチに陥らないため、完全にセガール映画と化している。
デンゼル・ワシントンの声も大塚明夫なのでなおさらだ。
最強の暗殺者と言われたジョン・ウィックだってもっと苦戦してるぞ。
面白いっちゃ面白いんだけど、その辺がちょっとねえ…。

でも悪に陥りかけた青年を「環境のせいにするんじゃない!
どうなるかはすべてお前自身の判断にかかっているんだ!」と説教するくだりは
昨今のBLM運動にも通じるものがある。
差別する世の中が悪い、という弁は分かるが、
だからってそれで強盗したり破壊したりしたところで世の中が良くなるわけがない。
むしろ運動が沈静化したあと、前よりも風当たりが悪くなりかねない。
奴隷商売に関わっていたものを破壊しつづけているのも
ではなぜ差別されることになったのか、といった彼らの苦難をなかったことに
しようとしているのと同じじゃあないのかな。

……うん? マジメな話になっちゃった。では今回はここまで。
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どうも、最近ネズミ捕獲動画にはまっている松田です。

なんだいきなり趣味が悪いなと言われそうだが、
ネズミは大量に増える、穀物を食い荒らす、疫病のもとになる
といった理由から人間社会最大の天敵と言える。
絶滅させるのはいきすぎにしても、積極的に駆除していかなきゃならない存在なんだよ。
それにいわゆる捕獲動画といってもネズミを捕まえる罠と過程を紹介するだけで、
殺しているシーンはほとんど撮られていないのが普通。
(収益化の観点が絡んでるかな?)
またトラップも市販の捕獲道具より最近は工夫をこらした手作りの物が多く、
その凝りっぷりやアイデアにはなるほどと感心してしまうことも。
粘着、電撃、落とし穴、回転棒、プール、シーソー、エレベーター、風船などなど
単純だけどよく考えたもんだ。中にはそれらを複数組み合わせた作品もある。
さながらネズミ版風雲たけし城といった趣。
これって何か漫画のネタに使えるかもしれない…。

前置きはこの辺にして、えー…現在製作中でありますセーラージュピターのエロ同人は
思いのほか順調に出来上がっています。
あと表紙描いてPDF作るだけなんで、
どんなに遅くても審査に提出するのは今週火曜日かな。
問題が無ければ月曜中か火曜日には出ていると思うので、
期待している方々はどうぞよろしくお願いします<(_ _)>
表紙がまだ出来上がってないから、宣伝らしい宣伝ができないのがもどかしい(;^ω^)

次回作はおっさんによるマーズの集団レイプものにしようかと思ってたんだけど、
先日ふとしたネタのRTに対するリプで
「二次元エロの世界からならおっさんは消えてもいいかな」
というのがあったので、ちょっと迷いが出ている。
ここまで僕はおねショタものオンリーでエロ同人をやってきたし、
ちょっと別の方向性も探ろうかな、との理由からのおっさんレイプ案だったが、
おっさんが嫌で僕をフォローしている人も確実にいるのだ。
創作は誰かのために描くのではなく、自分が描きたいものを描くこと
とはいうものの、エロ同人は誰かのために描くことと中間の立ち位置でもある。
そういうわけでうーんどうしようかなーと。
こうなると以前立案したシンジ×リツコのネタも頭をもたげてきて
ジャイアントまりんの19話製作後のことになるとはいえ、
それまでに何にするかちゃんと決めておかないといかんですね。

えーと、であとほかに言うべきことと言えばそう日本沈没2020ですね。

「四畳半神話大系」をはじめとして数々の名作を手掛けて来た湯浅正明監督作品とあって、
非常に期待していたんだけど、蓋を開けてみれば「なんだこれは」といった感じの
「テーマは分かるけど過程がガタガタ」なアニメでした。

突然日本全土を襲った未曾有の大震災に、
主人公の少女・歩ら武藤一家がどう立ち向かいどう生き残っていくのか
を描いていくのが大雑把なあらすじである。
武藤家の母がフィリピン人であること、
キャラクターデザインが今までのサイエンスSARU作品に比べると
かなりリアルに寄っていることなどから、
デビルマンCBさながらの残酷な話になるのでは、
と僕のように期待していた人も多かったのではないだろうか。

確かにディザスタージャンルらしい無意味で残酷な死もそこそこ描かれたが、
むしろそれよりも、そしてストーリーの骨子であろう家族の絆よりも、
別に描かなくていいシーンやご都合主義まみれの展開が多く、
回を進めるごとに「いったいこの作品は何をやりたいのか」がわからなくなってしまう。
その問題を引き起こしたのは物語中盤に武藤一家が立ち寄る宗教施設と
そして人気ユーチューバー・カイトの存在だった。

この宗教施設では、「金継ぎ」つまり割れた器をつないで修復するという
沈没後の日本を暗示する行為が、一種の宗教観として提示されていたり、
原作(小松左京版「日本沈没」)の主人公である小野寺が
全身不随状態で武藤家と邂逅するといったイベントがある。
が、しかし
大麻の大規模栽培、コカイン吸入、女教祖のセックスシーンなど
日本の作品ではそうそう見られないような衝撃シーンが次々展開され、
その後、武藤家と同行する小野寺はともかく金継ぎが全然心に残らないw

女教祖の「死んだ人の声を聞く」といった超能力がドラマに光も影も落とすこともないし、
少し前に武藤家に加わったじいさんが、
女教祖の子供を孫だと言い出し誘拐未遂を働いたあげく、
宗教幹部に「この子はあなたのお孫さんではありませんよ」と言われ
「知っとる」「わしの孫は瓦礫に潰されて死んだ。ここにいると思いたかったんだ」
なんて返す顛末にいたっては、視聴者ならずとも「おめーはなんなんだよお!」
とつっこまざるを得ない。
(モルヒネ中毒による幻覚、といった原因はあれども
武藤歩の弟とも孫のように接していたので、一連の行為がますます理解不能である)

そして第三話から突然武藤家に合流するカイト。
本作が「日本沈没」である以上、登場人物は無意味にばたばた死んでいく。
リアリズムを出すのであれば、人が死ぬことにいちいちドラマ性など存在しない。
だからこうした死は必然的で良いのだが、カイトだけはその演出の真逆を行くように
ひとりおそろしくご都合主義の塊として活躍してしまうのだ。
……リアル寄りにしたキャラデザインと乖離した脚本である。

宗教施設の内部にあっさり忍び込んでモルヒネを調達するなどまだいいほうで、
いちばんひどいのは津波で散り散りになって漂流していた歩たちの前に、
とつぜん自衛隊の最新式水陸両用車でさっそうと助けにかけつける。
しかも全身不随の小野寺を連れて、だ。
この状況でどうやってこんなもんパクったんだよ!
そして最後の最後には登場人物がクラウドに残した動画を公開する形で
カイトが実は女性(でも声は小野賢章くん)だったことが明かされるのだが、
それに関する伏線は劇中まったく示されてない。
「あーカイトって女性だったんだ……で?」
なんの意味も必然性もない真実である。

最終回は美しい映像のラッシュで「日本は沈没してもその精神や文化は消えない」、
といった風な演出で感動を誘おうとするのだが、
上記した部分がいつまでも心にひっかかって
(他にも歩のほのかな恋が一ミリも発展しないとか
フィリピンハーフの設定があまり生かされていないとか、いろいろあるが)
頭では「日本そのものを家族になぞらえて絆を描きたかったんだなー」
…とは分かるんだけど、心には全然響かなかった。

いやね、僕も普段はここまで突っ込んだりしないんだけど、
湯浅監督らしからぬとっちらかりぶりに首をかしげてしまったのだ。
しかし製作時期を考えれば、「映像研」とかぶっていたと思われ、
オーバーワークでうまくまとめられなかったのかもしれない。
作画もデビルマンCBや映像研に比べると低調だったり
目パチや人工呼吸の繰り返しが異様に長かったりしている。

最終回で原作だと活躍する(アニメ本編には全く出てこない)田所博士の
銅像が作られており、「ダメなアニメの最終回には偉人が銅像になる」
の法則をしっかり踏襲しているなど、やってしまった感が強かったなあ。

~今週の映画~
今回は数あるスーパーヒーロー映画の中でも異色中の異色作「ジョーカー」の感想。

あらすじ
1981年。財政難によって荒んだゴッサムシティで暮らすアーサー・フレックは、
発作的に笑い出してしまう病気によって精神安定剤を手放せないうえ、
定期的にカウンセリングを受けねばならない自身の現状に苦しみつつ、
年老いた母を養いながらピエロの仕事で生活していた。
彼の夢は、一流のコメディアンになって人々を笑わせること。
ある日、不良たちに絡まれててひどい暴行を受けたアーサーは、
同僚のランドルから護身用に拳銃をもらったが、
これを小児病棟の慰問中に落としてしまい仕事をクビになる。
絶望しながら地下鉄に乗っていると、
酔っ払った男3人が女性をナンパしている場面に出くわす。
そこで笑いの発作が起き、気に障った3人に絡まれて暴行されるも、
反射的に全員を拳銃で射殺してしまう。
この3人がウェイン産業の社員だったことから
貧困層から富裕層への復讐と報道され、
銃を持った名もなきピエロは一躍貧困層からの支持を集めていく…。

スーパーヒーローが映画になることは珍しくないが、
ヴィランが一本立ちの映画になることは極めて驚異的な出来事である。
いやヴェノムやキャットウーマンも映画になったけど、
彼らはアンチヒーローで別に誰彼構わず殺すような根っからの悪党でもない。
ジョーカーは真正の悪党であるにも関わらず、
一本立ちを成立させてしまったのだからこれは凄い。
他の真正ヴィランではちょっとできない芸当だ。
その狂気がいかに比類なく、そして魅力的であるかの証だろう。

ジョーカーには本作で採用されていないよく知られているオリジンがあるが、
実のところジョーカーが嘘つきなため、それが正確なオリジンというわけではない。
そこを利用してバットマン=ブルース・ウェインと
対比となる上につながりもあるオリジンを新たに作り上げたのはお見事。
そしてそれと一体化するように演じ上げたホアキン・フェニックスもお見事というほかない。
物語が始まったころのアーサーは悲劇の塊であり、
彼の漏らす笑いはすべて嘆きであり、怒りであることが
言葉で説明されなくとも演技によってしかと伝わってくる。
ジョーカーはこれまでシーザー・ロメロやヒース・レジャーなどが
ハマり役として名をはせたが、このオリジンによりホアキン・フェニックスも
その一人として名を連ねそうである。

オリジンとして重要な部分は同僚のランドルから銃を受け取るシーンだろう。
何気ないシーンだが、これはフランク・ミラーが「ダークナイトリターンズ」で描いた
『井戸に落ちたブルースがコウモリとの遭遇に啓示を得た』と同じくらいの意味合いがある。
つまりこのとき「銃を持ったピエロ」である運命の歯車が回ったのだ。
実際、コメディアンとして普通のネタを披露するアーサーはつまらないのだが、
クビになって会社を出ていく際、怒りに任せて出社カードの機械をパンチで破壊したり
「笑いを」という看板を「笑うな」書き変えてしまう芸当は面白い。
これはアーサーの中の「ジョーカー」が開花しつつあることを示している。

最後のハイライトとして下り階段のシーンはあまりに有名になったが、
僕はそのあとのテレビショーのシーンの方がより素晴らしいと思った。
それまでアーサーの笑いは常に悲しみや怒りの発露だったのに、
この時のアーサーは初めて嬉しさから笑い声をあげたのだ。
楽しそうだけどゾッとする、ジョーカーが誕生した瞬間だ。
それを演技力で表したホアキンも凄いが、吹き替えの平田弘明氏も流石である。

「なんてこった!僕の人生は悲劇だと思っていたけどそうじゃない!
喜劇だったんだ!」とは本作のジョーカーの言だが、
演じるホアキン・フェニックスも苦労と悲劇の多い人生を経験しており
通じるところがあったに違いない。
その一体感こそが、本作を名作とした大きな要素でもあると思う。

アクションシーンなどほとんどないヒーロー映画で、これほど魅せることができるのは
おそらくジョーカーというキャラクター以外いないだろう。
唯一ミソをつけるなら映画の設定上、ブルースの両親がかなり高齢になってしまった点だ。
この設定、次のバットマン映画に引き継がれるのか気になるけど
まああまり大きな問題でもないかな。
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どうも、先週暑くなったと思ったら、先週末また気温が下がってきて
服装がまったく落ち着かない松田です。

「ジャイアントまりん」の発表形式を1話まるごとから
以前と同じ一週間数ページ方式にしたんだけど、
これはまあ、ようはPV稼ぎ。
一ヵ月一回形式はミスなども全部修正できてから出せるので
作者としてはスッキリするんだけど、やはり一回見ると終わってしまうためか、
PV数があっという間に下がってしまうんですなあ。
フルパーセントあたりはこうした数値が如実に分かる形式になっているので、
著者としては分析しやすい。
数ページ形式に移行できたのは、製作ペースが再び安定してきたこともあるが、
ゴカイジューとサンディーン教授を仲間にすると決めて以来、
自信をもって出せるネタがどんどん湧いてくるからでもある。

が、しかし18話はそんなネタの噴出状態とは裏腹に、予想外に製作に手間取っている。
それもこれもオセロ(ブログは商品じゃないのでリバーシとは言わないぞ)が思いのほか…
…ではなく予想通りに描くのめんどくさいから。
こういう裏話はいつも一話分公開してからやるんだけど、
このネタだけでブログ一回分になりそうなのでちょっとお話ししましょう。

絵を描かない人にとっては、オセロのコマは非常に単純で描きやすそうに見える。
だが白と黒の二層構造の円柱形…といった形状は思いのほか難しい。
絵にするにあたって、将棋の駒や麻雀の牌は角ばっているため、
立体的にパースを取って描くのは実はそれほど難しくない。
描いてある字や模様は複雑だけど、デジタル化全盛の今なら
絵字を素材登録してしまえばあとは貼るだけ。簡単なもんだ。
しかしオセロのような円柱形となれば話は別。
盤面が正方形で区切られているため、パース変化時に適当に描くと違和感が目立ってしまう。
ようするにフリーハンドだとすごく難しいのだ。
それらのコマを状況によっては最大8×8=64個描かないといけない。
と言えば絵を描かない人にもその大変さがお分かりいただけるだろうか。
この辺が将棋麻雀漫画は数多けれど、他のテーブルゲーム漫画は少ない理由の一つだろう。
(まあオセロは単純すぎて漫画ネタとしては長持ちしないってのもあるが)

んー、じゃあ松田君クリップスタジオ使ってるんだし、
3D素材を買って導入すればいいのでは…。
と思ったでしょう?
そうだよ。僕もそう思って公式のオセロ素材買いました。
2000ポイントだよ。高いなあ…公式素材の対戦車ライフルの倍もしよる。
たった二色の円柱コマなのに…
(描くの大変だっつったのお前だろ!)
それで試しに表紙ページでオセロの3Dコマ使って描こうと思ったんだけど
これが予想外にめんどくさくてねえ!
そりゃそうだよ、オセロのコマは一個一個単体なんだ。
その素材を一個一個正確に並べていかないといけない。
しかも黒と白の並びを考えながら。
えっ…これもしかして定規で描くよりめんどくさくない?

なんか3D素材を買ってえらく損した気分になった。

思い悩んだ末に、僕が考えついた手法がこれだ。
ice_screenshot_20200711-180247

①まずオセロの盤面を作る。これはクリップペイントでグリッドを表示し、
グリッドのスナップにチェックした状態で、
ベクターレイヤーに直線ツールで描けば簡単にできあがる。
これを画像素材として登録。
ice_screenshot_20200711-180333

②次にこの盤面に合わせて真円定規を8×8並べておく。
図形定規ツールで円定規の設定を等倍(縦横指定を縦1横1)にして、
同じようにグリッドにスナップした状態で作ればよい。
これもクリップペイントに定規素材として登録しておく。
ice_screenshot_20200711-180419

③表紙絵を下書きする。パース定規で正確にパースをとってオセロ盤の外枠を描く。
そのオセロ盤の外枠を縦方向に二枚分追加する。
つまりオセロ盤の外枠を三重に重ねる形になるが、これがオセロのコマの中間層と
一番上の面パースになる。
ice_screenshot_20200711-181057

④登録したオセロ盤の絵を取り出したら、
ラスタライズして自由変形を使い、一番下の外枠に合わせる。
次に登録した定規の方を取り出し、オブジェクトツールで定規全体をまとめて選択、
オセロ盤に合わせて自由変形。
再び登録した定規を取り出して③で作った中間の外枠に合わせて変形、
また登録した定規を取り出して一番上の外枠に合わせて変形。
これで三層になったオセロのパース定規ができあがり。
あとは一番上の定規からなぞって主線を作っていけばいい。
多少合わない部分も出るだろうが、
そこは定規を非表示にしてフリーハンドで線をつなげておく。
アドリブは大事。

余談:なんでもいいけどクリップペイントのオブジェクトツールは
デフォルトだとあらゆるものをつかんでしまう設定になっているので、
コピーして設定を変更し、定規だけをつかむツールを作った方がいい。
公式はこの辺不便だと思わないのかな…。

とまあこんな感じである。3Dを得意とする人にしてみれば、
「いやあそんなに時間かかんないよ」と言うかもしれないが、
自慢するわけじゃないけど、僕くらいだいたいのものを描ける人間の場合、
3Dに慣れるよりもなんとかして定規で描いた方が早いのだ。
マンガは時間との勝負の側面も強いので、
余裕がない時の取捨選択は重要だと思う。

以上、もしオセロを描かねばならない状況になった絵師漫画家の方々の参考になれば。

~今週の映画~
今回はタイトル聞いただけで内容が丸わかりの映画「ゾンビサファリパーク」の感想。

あらすじ
ウィルスでゾンビが大量発生し、生者との戦いとなったゾンビ大戦から十年。
未だにその時の心の傷が癒えない人は多く、
そんな人たちが立ち直るきっかけを提供している島がある。
その名も「リゾート」! 
世界で唯一ゾンビが残された島で、スポーツハンティング感覚でゾンビを殺し、
ストレスを発散しようという売り込みで人気を集めていた。
ゾンビ大戦で父を失った主人公メラニーもゾンビ鬱を発症してる一人で、
医者の勧めから恋人の元軍人ルイスと一緒にこの島を訪れる。
しかしいざハンティングが始まっても、
一方的ななぶり殺しのような行為には乗る気にならないメラニー。
一方、リゾートの運営本部ではいつの間にか仕込まれたコンピュータウィルスにより、
島の全システムが不全となり、管理されていたゾンビたちの檻が解放されてしまう。

タイトルからすでに地雷臭のぷんぷんする作品で、
ニュース番組の繋ぎ合わせによってゾンビ大戦のあらましが語られる、という
盛り上がりの欠片もないオープニングには嫌な予感を覚えてしまう。
普通、映画のセオリーって頭の方でショッキングだったりエキサイティングな
エピソードを見せて、そこからいろいろ世界観を提示していくもんだと思うんだが、
なんでこんな始まりから素昆布を噛まされるような脚本になっているのか。
いきなり眠くなってしまった。
そのあとも展開がダラダラしていて、
ホラー映画なのになかなかドキドキさせてくれない。
肝心のゾンビハンティングが始まるまでに30分くらいかかり、
「おうなんだこれはやる気あるのかてめえ」と思わず切りたくなってきた頃、
そろそろと事態が面白くなり始める。

「いやでもタイトルがうさんくさいし、またつまらなくなるんでしょ」
と思ってしまうのが人情だが、驚いたことに思いのほか盛り下がらない。
むしろ話が進むにつれ状況が右肩上がりに盛り上がっていく。
特にクライマックスのゾンビ大集団との追いかけっこシーンなんかは、
前のめりになって見入ってしまうほどの迫力に満ちていた。
「なんだ君は、大したことないと思ったら意外とやるじゃないか!」
でも序盤がひどいのでトントンだね。
ゾンビサファリパークはそんな映画である。

とまあ面白いともつまらないとも言い切れない微妙な映画であるものの、
何やら製作側は銃に妙なこだわりがあったらしく、
登場する銃が結構バリエーション豊富。
主人公たちのグループに配布されたのはSG550で、
別のグループはイングラム(なんで銃が違うの…?)
銃の射撃練習場ではP90もお目見えしてたが、
ハンティングシーンではなぜか使われなかった。
また劇中でメラニーの恋人ルイスより、
よほど大車輪の活躍をする謎の男アーチャーが持ち込んだライフルは
M14の狙撃仕様という謎のこだわり。
いやいや、M14はかっこいいけどM16ファミリーに比べると
決してメジャーじゃないし、重いし、マズルジャンプもきついのよ。
なんでこの銃を…。
仮にもハンティングという題材から、ちょっと凝ってみたのかなあ。

それにしてもこの手の怪しい施設ってさあ、
どうして何もかも中央システムで管理してんの。
ゾンビ一体一体を拘束する首輪まで中央システムで管理するとか
おかしい…おかしくない?
それ現場レベルのアナログ拘束具でいいよね?
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今日は何を書き出しにしようか考えてたんだけど、
金曜日の夜になって思わぬ知らせが飛び込んできたので、
これに触れないわけにはいくまい。

もりしげ先生については去年、連載停止騒動などがあり僕もコメント等を寄せた一人だが、
この騒動に関してはもりしげ先生のアカウント側が
「山本夜羽音先生に関わる一般人との騒動から秋田書店が連載を止めた」と発言し
一方の秋田書店側は
「もりしげ先生のアカウントが先生の嫁に乗っ取られ、
彼女が夜羽音先生に関わる一般人と炎上騒動を起こした」と言い返し、
結局真相はどうだったのか分からないまま、うやむやとなってしまった。
普通は企業の言い分が正しそうに思えるが、
何しろ秋田もこれまでいろいろやらかしてるのでいまいち信用度に欠け、
どちらの言説を信じていいものやら外部の人間には分からなくなったのである。
この去年の騒動からの今年の訃報なので、この件が関係しているのかもしれない。
いずれにしろ僕とそう年齢の変わらない方だったと思われ、
あまりにも早い、そして才能あるもったいない方を亡くしてしまった。
合掌。


話は変わって今日の本題。
まあ二週間ほど前に発売されて以来、いろいろと物議をかもしている
ラストオブアス2の話をしようと。

すでにあちこちで語られていることとは思うけど(;^ω^)
多少のネタバレはせざるを得ないが、重要部分には触れないのでその辺はご安心を。

全世界で1000万本以上売れた前作ラストオブアスは間違いなく傑作だった。
映画のようなストーリーと演出に、その辺の素材を調合してつくる道具と、
ステルスアクションを組み合わせた洗練されたゲーム性。
丁度そのころ「そろそろどうなんだ」みたいに言われ始めていた
映画的ゲームのメタルギアシリーズにとって代わる、同類系統の一種到達点だった。
が、もともと作る予定はなかったという本作の八年越しの続編となった2では、
PVで予期された内容とはプレイヤーを思わぬ形で裏切るデザインとなっていた。

具体的には、本作は二人のプレイヤーを操作するのだが、
一方はもちろん前作のヒロインだったエリーで、
もう一方が、なんとまあエリーが復讐する対象者なのである。
本作が炎上している案件は、ほぼこの一点に集約されていると言っていい。
この人物、アビー(アビゲイル)というのだが、
男顔負けの恵体で(ベンチプレスで80キロ上げたという発言が本編にある)、
顔つきも強面、これが誤解となって「性転換者なのでは」など
あらぬ噂を立てられたりしているが、
そのようなポリコレやフェミニズム案件が本作が炎上した原因ではない。
エリーがレズビアンなのは前作からすでにそうだし、
同性愛者は(今回は)彼女以外に出てこないからね。
(エリーの相方ディーナはバイなので厳密にレズではない)
ひとえに「エリーが復讐の対象としている人間をプレイヤーに操作させる」
といった不快感が多くの人にとってプレイの障害になったようである。
僕もそのひとりだ。

もちろん「アビーにもいろいろな過去や理由があってこうなった」、
という事情は描かれるし、それも分かるのだが、
前作があるうえにどう見ても華奢なエリーに比べ
軍事組織WLFに入って徹底的な訓練を受けた男顔負けなアビーでは
プレイヤーの同情度はまるで違う。
そんなアビーをエリーとほぼ同じ時間だけ操作させられる行為は
半ば拷問にも等しく感じられてしまう。
「なんで俺こんなのやってるの…」と思うこともしばしば。
ゲーム性の高さやストーリーの先が知りたいから続けられたようなもんだ。
確かに双方の事情を描いた復讐ストーリーそのものはよく出来てるし、
これが映画だったら「アリ」と言っていたところだが
残念ながらこれはゲームであり、芸術ではないのだ。
プレイヤーを楽しませるのがゲームの役割。
一時期のスクエニあたりが陥ってたような
「ゲームは映画と同じですよ」みたいな陶酔にノーティドッグのスタッフも
陥ってたんじゃないのかなーと思わせる。

これら問題を一言に集約すると「カタルシスが薄い」につきる。
本作にはボスみたいな敵キャラが一体いるが、それを倒してクリアって訳でもないし、
前作もボス敵はいなかったけど愛情が貫かれる姿を見せて終わり、
といった形のエンディングには確かなカタルシスがあった。
2はどちらもない。達成感がほとんど得られない。
終わったらただただ虚無感に脱力する、そんな内容である。
だから二周目に入っても、先のことを考えると続けようという意気込みが続かない。
そのくらいアビーを操作する行為は腕を重くさせる。

このあたり、上記したメタルギアシリーズを手掛けた小島監督は上手かった…
というか映画とゲームの切り分けをちゃんと理解していて、
デスストランディングだって別にラスボスみたいなキャラいなくてもいい話なんだけど、
あえて設けることでプレイヤーに達成感を与える工夫を怠ってない。
ラスアス2はストーリーに偏重するあまり、
プレイヤーを置いてけぼりにしちゃった、と言われてもしょうがないかなと思う。
それは無駄に多い回想シーン部分にも表れており、回想シーンでも操作できるんだけど、
それが特に現在のプレイへフィードバックされることもなく(少しはあるが)
いちいち各章のプレイに差しはさまれるのはうざい。
これは二週目に入るとなおのことそう思うだろう。

ちなみにPVと本編では一部キャラクターが入れ替わってる部分があり、
これは「開発途中まではそういうストーリーで、
昨年に発売延期されたのはその変更だったのでは」と推測をしている人がいるが
そんなわけはない。
ゲームの音声は一年以上前に収録しないと間に合わないので、
そこから大胆にシナリオを変えてしまったら、半年程度の延期ではすまない。
PVのキャラ入れ替えは、本編のネタバレを避けるためにあえてやったのだろう。
スタッフ気持ちはわかるけど、ちょっとそこは卑怯な気がする…。

などとまあここまであまりよくない部分ばかり指摘してきたが、
いい部分もたくさんある。
匍匐アクションで発見されづらくなり、こちらの行動に選択肢が増えたり、
人間の追っ手に対して感染者を誘導してぶつけられたり。
ゲーム性が発揮される部分に関しては前作同様に高い完成度だ。
悪いと言われるシナリオ面でも、
対照的な主人公二人の配置を利用して、世界観を大きな視点で見せ、
感染爆発から20年、前作から5年も経って、世界はこうなった、
こういう組織が幅をきかせている、といった広がりを描けたのは
(今後もシリーズを続けていくのであれば)製作側にとっても
プレイヤーにとっても大きく好奇心が刺激されたところであろう。
そうした興味を抱かせた点において本作が生まれた価値はあった、と言いいたい。


あっそうそうまた話は変わるけど、ジャイアントまりん18話は、
製作体制も安定してきたので、
来週月曜日から(pixivをのぞき)分割で公開していこうと思う。
分割した方がやっぱりPVを稼げるっていうのもあってね…。

~今週の映画~
今週はネットフリックス限定配信映画「ラトルスネーク」の感想


あらすじ
カトリーナは夫と離婚し、娘と生活を立て直そうと遠く離れた実家に向かっていた。
だがとある路上で車がパンクし、その交換の最中に道端で遊んでいた娘が
ガラガラヘビ(ラトルスネーク)に咬まれてしまう
車はパンクしてるし、町までは明らかに遠い。
どうすればいいかと惑う彼女の目に、一軒のトレーラーハウスが目に入る。
とりあえずそこに駆け込んだカトリーナは、
住んでいた黒ずくめの痩せた中年女に助けを求めると、
彼女は「払いは後で」と言い娘の介抱を請け負う。
タイヤ交換を済ませたカトリーナがトレーラーハウスに戻ると、
娘を残して中年女は消えていた。
近くの町の病院で娘を診てもらうと、医者は「娘は心配ない熱中症」だとの診断。
蛇に咬まれた傷は跡形もなく消えていたのだ。
幻だったのか…? 疑念を抱きつつもホッとしたカトリーナの前に
突然背広姿の男が現れ、
「娘の命を助けた代わりに誰かの命を奪え、期限は日没までだ」と要求される。
それこそが「払い」だと。
彼女に残されたのはあと7時間…。

ネットフリックス配信映画の中でも、他社製作の一本。
いわゆる売り飛ばされた映画である。
お話そのものは、まあよくある話です。
このネタで「殺すべきか殺せるのか」で一時間半
それなりに持たせられているように見えるのは
先週の「昆虫大戦争」がいかにとんでもねー映画だったかという(;^ω^)

別の誰かを殺してこい、
と言われてもサイコパスでもない限りそんな簡単にいかない。
シングルマザーだし捕まったら娘は誰が養うの…って問題もある。
そんなこんなで思い悩んでいても、わりかし簡単に銃が手に入っちゃうのが
いかにもアメリカだなあと…(日本じゃこうはいかねえ)。
うまい具合に良心の呵責を覚えないような外道な人物を見つけ、
絶好の場所へおびき出したはいいけれど、隙を突いて逃げられてしまい、
さあどうしましょう、日暮れまではもう何十分もない。
ここからスリルある追想劇……ということにもならず、
映画の時間がもうそんなに残ってないのだw
日暮れの迫り方にはまあまあハラハラさせられたものの、
ラストは思わぬ漁夫の利。
──いやもしかして、例の中年女がカトリーナの必死さに助け舟を出したのでは…
と思ってしまう節もあり、ホラー感よりほっこりした気分がわいてくる。
うーん、ホラージャンルに登録されてた映画だけど、
大して怖くないぞー。

ところで本作のカトリーナの吹き替えをやっている森なな子さん、
キュアショコラ役として有名だけど、
今回とりあげたラスアス2のアビーも演じていて、
田中敦子さんや朴璐美さんあたりに続く、
次世代の女戦士声優になるのではと期待している。
(色気のある低い声の女性声優が好きなんですよ僕わ)
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