血煙銭湯

毎週日曜日更新

2020年03月

ジャイアントまりんの15話の製作中なんだけど、
これがまあいろいろ困ったことがありまして。
ひとつはページ超過になってしまったこと。
前々からその予感はしていたが、15話はとにかくイベントてんこもりになっているので、
場面をできるかぎり削って削って、どうにか収まるかなと思ってたら
やっぱり収まりきらなかった。
ほんの2ページほど超過している。
どうせ商業誌に掲載されてるわけじゃないし、
厳密なページ数にこだわることはないかもしれないが、
やはりプロの自覚を考えればきっちり予定の32ページに収めたかったところである。

もう一点困ったことに、今までの登場人物のほとんどが総登場しているので、
キャラクター表をそろえるのにてんてこまい。
片手で数えるほどなら自前の記憶力だけでどうにかなるが、
それ以上になると細かい部分を忘れていることが多い。
もちろんキャラが多いと描く手間もかかるし、
展開をつめこむためにコマ数も増えれば、やっぱりそれで手間も増える。
キャラの多い尾田先生とか、コマ数が多いことに定評がある楳図先生とか
アシを使っているとはいえよく週刊連載ができる(た)なあ…。
ほんと、楳図先生とか1ページ12コマとかよくあるからね。
あの描きこみで恐ろしいで~。

それはそれとしてエロ同人の「魔王様の繁殖記3」がようやっと出ました。
紹介画像03

ちょっと前のブログ記事にも載ってるけどね。
これはDLsiteの仕様で自動的に記事にされてしまうのだ。
読んだ人とかは
「随分はしょったな」
「やっぱりまりんとの交互執筆とか無理が出たじゃないか」
などと思っていることだろう。
うーむ、否定すまい。
でも無理が出たというよりは、キャラクターは満足のいくデザインだったのに
いざ描き始めてみると思ったよりいい話が出来上がらない…
といった結果の方が大きかった。
これが一般向けならいくらでも方向性の変えようがあったが、
エロだとエロ以外の方向に行くことができない、
言わばドン詰まりにぶち当たってしまった。
やっぱあ難しいなあエロ漫画は…。

それもあって今後は一回完結形式の二次創作でやっていこうと考えているわけ。
それなら一回失敗しても次の回でリカバリしやすい。
内容は20ページ、値段は400円代を考えている。
支援サイトでは300円以上の支援者に、全編をまるっと提供する予定。
とはいっても「ジャイアントまりん」を挟んで描き進める予定なので、
完成は早くても5月か6月くらいになってしまうと思う。
肝心のネタについてはまだ悩んでいる、それも兼ねて最近の絵とともに話していこう。
キュアサニー10000
キュアベリー(蒼野美希)0000
テンジョウ先生0000

とまあ一気に三枚並べてみたわけだが、
どうにもこうにも上二枚がうまくいってないのが自分で見ても分かる。
下書き段階だと悪く見えなかったのに…
そこはモノクロ漫画家にはよくあること。
あと細かい部分で色の塗り方を忘れているのがある。
しばらく間をおいてしまうと
すぐに着彩の技術が抜けて行ってしまうのだこのポンコツ頭は。
あかねも美希も好きなキャラなのになあ…。

その一方でどうだい最後のテンジョウ先生は。
やはり僕はこのくらいの年齢層、頭身のキャラが好みなのか、
描いているうちにけっこう興奮してきてしまった。
「自分の描いた絵で自分が興奮するのか…」と呆れる人もいるかもだが、
僕はよくあることだし、いやそうでなくちゃダメですよ。描く意欲につながらない。
次に考えてる同人ネタをルザミーネにするか、火野レイにするかで悩んでる時に、
自分でこれを仕上げちゃったもんだから、また新たな迷いが生じまして。
テンジョウ先生をネタに天宮とうま(えれな先輩の弟)の絡みで
1ネタもいいんじゃないかって思うようになったのよ。
うーん悪くない、悪くないよお。
ジャイアントまりん15話を完成させるまでには決めないとなあ。

あとまあ居酒屋シーマさんはあれからリベンジ画を描いたんだけど、
特に誰も拾われることはなかった。
僕が納得できないからもう一回描いただけなんでええんや。


~今週の映画~
今回は世界に冠たるレゴを題材とした「レゴムービー2」の感想。

あらすじ
おしごと大王の野望をエメットたちマスター・ビルダーが打ち砕いたあと、
ブロックシティにデュプロ星人が襲来。
その戦闘から五年、あれはてたブロックシティはボロボロシティに名を変え、
住民たちは世紀末的な世界でワイルドな生活を送っていた。
しかしエメットだけは昔と相変わらず能天気なまま。
恋人のルーシーは「少しは大人になりなさい」と呆れてしまう。
そんなある時、 流れ星に願い事をしようとするエメットが目にしたのは、
奇妙な宇宙船に乗ってやってきた謎の宇宙人スウィート・メイヘム将軍。
将軍はルーシーやバットマンたちを誘拐し、
ミュージカル大好きなわがまま女王が支配する惑星に連れて行く。
エメットは彼らを救うために自宅を改造し宇宙へと旅立つ。

モロに前作のラストから始まるため、前作の途中から明らかになった
「レゴ世界は人間の少年が作ったもの」というメタネタが冒頭からぶっこまれている。
すなわちデュプロ星人もわがまま女王も、少年の妹が作ったレゴなのだ。
「もう前作見たやろ、今回はこれをわきまえていくで」とばかりに
レゴ世界とメタ世界を行き来しながらストーリーが進んでいく。
中でも「マーベルとは連絡が取れなくなった」はメタとパロディを
絡めた序盤最大のツボであろう。
(レゴはマーベルともDCとも仲がいいが、
ワーナーとディズニーは仲が悪いので共演できない、
めんどくさい連中だなもう)

マーベルは出せないが、レゴオリジナルのレゴフレンズや、
どっちとも関係ないユニバーサルのジュラシックが新たに加わって世界観を拡大。
2.5頭身のノーマルレゴと5頭身くらいあるフレンズが一緒になって騒ぐ様は、
特に両方にまたがってるワンダーウーマン三種類が全部登場したりと
なかなか壮観である。
…さすがにニンジャGOまで出すとややこしくなるので出せなかったのか。

だが前作におけるワーナーの悪役オールスター対エメット達の総攻撃といった
レゴでしかできないサービス兼ばかばかしくも面白いスペクタクルシーンや
これでもかというくらい変幻自在に次々くみ上げられるレゴビルドなどが
思いのほか見られないのはちと寂しい(まあ前作よりは少ないという程度だが)。
今回のテーマ「素直になりなよ」を全編にわたって語る都合上、
それも仕方なかったのかもしれないが。

そういうところを除けばレゴの変幻自在さを生かしたどんでん返しや、
登場人物の多さから声優が兼任されてるのも仕方がない…
といった部分をうまく生かした伏線など、
パロディ・コメディを含めた展開の上手さは相変わらず。
前作を視聴の上、といった注意点はつくものの
今回も大人も子供も楽しめる傑作映画だった。

ぜひ次回はニンジャGOやバイオニクルたちにも登場してほしいところである。
えっ、バイオニクルはもう下火だからアカン…?
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「どんなにいい店でも知ってもらわなければ畳むしかない」
とは「映像研には手を出すな」の金森嬢の言葉である。

以前「ジャイアントまりん」の売り上げが向上したと発言したが
それはあくまでもマンガハックperryの発売遅延騒動が収まって
以前の水準に戻ったという話であり、依然売り上げが低いことには変わらない。
生活が成り立つレベルからは極めてほど遠い程度の売り上げである。
このままでいいはずがない。
原因は明白、ジャイアントまりんにしろ、同人にしろ、
売り上げが上がらないのは知名度がないからである。

なろう小説の多くがその稚拙な内容にもかかわらず、
バリバリ書籍化されたり、漫画化されたり、映像化されたりするのは、
とりもなおさず知名度があるからだ。
100人が100人感動する傑作を描いてもそれが人目に触れなければ0と同じ。
対してなろう小説を面白いと評価するのはおそらく100人中数割程度だろう。
この問題点を「タイトルで内容を説明する」ことで興味を引き、
多数に読んでもらうという「戦略」によって成功へ導いているのだ。

そうした戦略の正しさはなろう小説に限らず、いかなる作品であっても同じである。
僕の作品だって明らかにハマっている人はいるのだが、
そうしてハマる人に巡り合ってもらうには、
もっと読んでもらわなければいけない。
読んでもらうには知名度を上げなければいけない。
しかしその知名度をどうやって上げればいいのか。
コレガワカラナイ(ナイトハルト)
そんな悩みをツイッターで呟いたところ、新田氏から「毎日絵を上げればいいのでは…」
という提案を受けたのだが、キチキチのスケジュールで肩も痛くてウンウン言うてるのに
さらに絵を描くのは……。
そう思って一度は否定したものの、やはり他に思い当たる方法がない。
じゃあらくがきレベルなら…と好きなキャラを描き始めたのが先々週のことである。

──だがッ RTするのはいつものメンツ以外いないッ!
…もちろんRTしてもらってるメンツへの感謝はやまないが、
すそ野を広げるために始めたのに
いつものメンツ以外に広がらないのでは意味がない。
拡散力のある人員が必要なのである。
考えた末、相互フォローしている絵師や漫画家のファンアートへ舵を切ることにした。
当ブログへ来てる一般フォロワーの皆さんは
「えーっ、ずるい~」と思うかもしれないが、
その彼らだってタダでフォロワー数を増やしたわけじゃない。
苦しんで、のたうちまわって、絵や漫画を描いてフォロワーを増やしたのだ。
そんな彼らの慰労のためにらくがき絵を捧げて、そこにあやかることに何の問題がある!
宣伝になるのなら、犯罪ではない限りどんな手段でも使うべきだ!
(と100日後に死ぬワニも申しております)

最初に描いたのは全裸さん(@hyper_castoff)のマヤヤーマなんだけど、
まあこれは僕が全裸さんのこと好き♂だから。
そして火曜日「濃爆おたく先生」で知られる徳光康之先生が
シーマ様御生存確認記念日というネタで盛り上がっておられたのを発見。
「…ということは、猫耳エプロンシーマ様を描けば徳光先生がRTしてくれるのでは…」
と何の気なしにツイートしたら、エゴサしていいた徳光先生に拾われ
ご明察!必ずRTします!」というリプが帰って来た!

ほげえええええ!
これは嬉しい、嬉しいがしかし、
Zガンダムでハマーン様やシロッコが現れたかのようなプレッシャーが…。
どのような雰囲気の絵にするかはすぐに決まったものの、
失敗できないという重圧によって僕の筆先は堅くなった。
雑記帳08

このときはトーンなしのペン画をハッチングを用いていかに雰囲気を出すかで
苦慮していたこともあり、なおのこと堅い。
しかしここから描き直すのもどうなんだ。
毎日一枚は上げたいから時間もない。
決して満足のいく絵とは言えなかったが、それでもアップしたところ
徳光先生は大喜び。ブログやツイッターで大々的に取り上げていただいた。
このあたりのやりとりは先生のブログでごらんいただきたい。

こんなに持ち上げられるとなにか気が引けてしまう。
僕も電書出版しているから一応プロかもしれないが、
何しろ普通の出版社にはハナクソ以下にしか見られていないような人間である。
ホンマモンのプロである徳光先生に「先生」と呼ばれる資格があるのだろうか。
こうなれば、僕の方も徳光先生にならって徳光先生の作品を宣伝しなければなるまい。
とkindleやその他電書ストアの作品をツイートしてみるが…
「ツイートに書影の画像がつかない!!!!!」
徳光先生はバリバリ商品画像がついた宣伝をしているのに
いったいどうやっているのだ!?

…いろいろ調べた結果、どうやらAmazonアソシエイト契約を利用されているらしい。
なら松田くんもやればいいじゃん?とおもうじゃん?
Amazonアソシエイトって結構審査が厳しくてね、通っても
「180日以内に3点以上の売り上げがないと契約を切る」
という縛りがあるのよ。
徳光先生がツイッターやブログで徹底して商品宣伝していた理由はここにある。
加えて徳光先生のような真正プロの知名度という縦横のつながりあって、
はじめて成立するようなアフィなのだ。
僕が同じように宣伝しはじめたとしても、エロ目当ての人も多い分
敬遠して離れていくフォロワーも多いんじゃないかと思う。
…ううむ。

とはいえ宣伝しないのも義理に反する。
なのでブログの右側に貼っておきました。
このページにも少し貼っておきます。
見学王1
徳光康之
ナンバーナイン
2018-10-05


徳光康之☆超合体版(愛編)
徳光康之
ナンバーナイン
2019-07-26

マンガ論争22 (マンガ論争ブックス)
マンガ論争編集部
永山薫事務所
2020-03-19



なに、右側の一覧に徳光先生以外にも混ざってるって?
それはだね、今まで言ってなかったけど、あべもりおか先生にも
密かにいろいろお世話になっていて、けっこうリツィートもしてもらっていたんだよね。
リツイートに関しては最近になって気づいたこともあって、
その時は「ごんを撃ち殺してしまった兵十」のような申し訳ない気持ちになった。
(鉄血ガンダム四コマがバズった時にRT通知がすごかったんで
以来、通知を切っちゃったんだよね)
目に付いた宣伝ツイートはRTする主義なのだが、あべ先生のそういうツイート
目にしていなかったんで……許してください。


なんでブログのアマゾン商品検索かけてもこの一冊しかでないの…。

そんなこんなでしばらくらくがきは、
いろいろお世話になった絵師漫画家の方に向けて描いていく所存。
でも今回の猫耳エプロンシーマ様は、僕本来のポテンシャルを発揮できなかったので、
近いうちにリベンジしたいところである。
味をしめたとかじゃなく、絵描きのプライドとして!

出したばかりのエロ同人とか月イチで出してるえっちな絵とかの話は来週。
しかし五月には終了するdlsiteブログで宣伝しててもなあ。
Ci-enは宣伝貼れないみたいだし…。
そろそろブログの今後を考えないといけないですね。

~今週の映画~
今回は知る人ぞしるカルト的人気のあったアウトロー映画「ウォリアーズ」の感想。

あらすじ
ある夏の夜、ニューヨークに縄張りを貼る多数のギャングチームが
ブロンクスの公園に集結していた。
ニューヨーク最大のギャングチーム「リフス」のリーダー・
サイラスのの呼びかけにより、
ニューヨーク中のギャングで大同盟を結成するためである。
しかしサイラスはその演説中に銃殺されてしまう。
集会に来ていたコニーアイランドのギャング「ウォリアーズ」は
銃殺犯である「ローグス」のリーダー・ルーサーによって
サイラス殺害の濡れ衣を着せられてしまった。
ニューヨークの顔役でもあるサイラス殺害には
他のギャングたちもいきりたち、
集会騒ぎをかぎつけた警察も出動する中、
ウォリアーズはコニー・アイランドへ戻らなければならなくなった。

「ストリートオブファイヤー」「48時間」などで知られる
ウォルター・ヒル監督のアクション作品。ソル・ユーリックの小説を原作とする。
僕は全然知らなかったけど、カルト的な人気のある作品として有名らしい。
カルト人気、いい響きだ。僕はこういう妖しげな売り文句に弱い。
というわけで視聴してみたのだが、うーんこれが…これがつまんない。
冒頭の大集会シーンはそうとうな迫力だったものの、
アクションもストーリー展開ももっさりしていて
70年代作品と言う点を鑑みても
あんまりドキドキせず飽きてしまった。

なんでこれがカルト人気を呼んだの?
って調べてみたら、当時の世相を反映したことや、
ギャングを主人公にしたことで、視聴したギャングやジャンキーが熱狂し、
抗争事件や殺人事件にまで発展したのが原因らしい。
ようするに「これは俺たちのことを描いた映画だ!」と
不良どもが狂喜乱舞したってわけね。
そら世代じゃないうえに不良でもなかった僕に響くわけがない。

でもこの映画が話題を読んだおかげでマイケル・ベックやジェームズ・レマー、
デビッド・パトリック・ケリー(コマンドーで逆さづりにされた人)なんかが
チャンスをつかんだ、ある種記念碑的作品であるらしい。
また後年、ロックスターゲームズ(また君かあ)からゲーム化されて
PSP、PS2、XBOXで発売されたとも。
70年代の映画がゲーム化されちゃったんだからなかなか根強い人気があるようだ。

しかし響かないとなると別の部分が評価対象になってくる。
当作はのちの大御所声優たちが多数参加していて、
それを楽しむのもまた一興。
桶浦勉、玄田哲章、二又一成、石丸博也、塩屋翼、小宮和枝、安原義人
といった面々のぺーぺーだった時代の演技を楽しめる。
この時すでに石丸さんとか安原さんとかはキャラが立っているのは流石ですねえ。
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魔王様の繁殖記(3)
880円/ポイント10%
女魔王様と女装少年の子づくりエッチ!
18禁マンガ画像(JPEG)PDF同梱
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うーんまいった、書くことがない。

コロナウィルスの件で政治的、社会的動揺が起こってるが
それをネタにしてブログを書くのはこのブログの趣旨ではないし
僕の柄でもない。
(ツイッターではブーブーいうてるけど、
ツイッターはただの独り言みたいなもんやし)

エロ同人の方はちょうど製作の谷間で、来週中には完成の見込みだが
これがこう…上手い感じにできてるのかできてないのかさっぱりわからない。
今は何をやってもうまくいってる手ごたえがないので
それで落ち込んでいる状況においては
なにひとつ気分が乗らないのも仕方ないかもしれない。

で、次のネタに備えてネトフリに置かれているセーラームーンを見たりしたのだが、
これって劇場版だったんだね。
セラムンも劇場版があったのか…(無知)
尺が一時間だからてっきり総集編か何かだと思ってた…。
ちょっと侮って見始めたんだけど、
監督が幾原さんだったからか見れる見れる。
あ、いや見れるっていうのは、テレビシリーズの外伝的映画っていうのは
戦闘シーン以外は見どころが薄い…時には戦闘シーンすらイマイチ
というのが往々にしてあるので警戒していたわけですな。
(ナディアのトラウマ)

しかしさすが90年代の人気作劇場版だけに作画レベルが高い。
話も一時間なのに各人の見せ場をきっちり作っていて上手いし、
今では許されないくらいギリギリにエッチなシーンもある。
ギリギリといえば「ここまでやるか!」というくらい命がけな戦いなのも意外だ。
というより、ちょっとプリキュアの見過ぎで我々はぬるま湯にひたりすぎていたのか。
このくらいやっていいんですよ本当は!

つうてもプリキュアは初代の二本目でやりすぎて女児が泣いてしまったから
劇場版は現行路線になったというので仕方ないかもしれないが。
セラムンはもう少し対象年齢が高かったしね。
最後に小惑星が地球へ落下するところなんて逆襲のシャア
さながらの感動シーンですよ。
…いつタキシード仮面が「こんな石ころガンダムひとつで押し出してやる!}
と言い出すのではと期待してしまった。

そんなこんなで現状の苦しさに嘔吐感すら抱いていたところだけど
ちょっと気分が持ち直してきた。
やはり名作アニメは心の潤いに不可欠であろう。
ネトフリもうちょっとアニメ増やしてくれねえかな…。

~今週の映画~
今回はジョーダン・ピール監督の出世作となった「ゲットアウト」の感想。

あらすじ
クリス・ワシントンは恋人であるローズの実家に挨拶へ行くことになった。
クリスが「君は僕が黒人であることを両親に伝えたのか?」と尋ねると、
ローズは「父さんと母さんは人種を気にするような人たちじゃないわ」と答えた。
ローズの実家に到着した2人は、両親であるディーンとミッシーから温かい歓迎を受ける。
ディーンの案内で家を回ったクリスは、
甲斐甲斐しく働く黒人使用人ジョージナとウォルターに挨拶する。
彼らのそぶりになにがしかの不可解さを覚えるクリス。
また喫煙者であることを看破されたクリスは、
ミッシーから「禁煙のために催眠療法を受けなさい」と言われたが丁重に断った。
その日の夜、クリスが一服するために家の外に出ると、
ウォルターが家の周りを全力疾走し、ジョージナに至っては窓を凝視していた。
2人の奇行に恐怖を覚えたクリスはミッシーの部屋に駆け込んだが、
そこで彼は強制的に催眠療法を受けさせられてしまう。

ピール監督はもともとコメディアン兼俳優だったのだが、
映画「キアヌ」の脚本を書いたのがきっかけで注目され、
本作では脚本、監督、製作と三役を務めた。
ストーリーは言うなれば人種的な要件も含めたサスペンスホラーであり、
主演も黒人なら監督本人も黒人、
去年のドッペルゲンガー映画「アス」もマイノリティ問題を取り上げてるらしく、
人種問題に関する背景の濃い人なのかなと思いきや、
監督本人は親が早逝したので白人家庭で大切に育てられたという。
…いやだからこそ、かなのな?

本作は面白さから口コミで評判が広がり、一躍ピール監督の名を知らしめたが、
製作費はいたって低予算。話のスジも
「田舎に行ったらひどい目にあった、どうやって脱出しよう?」
といったある種の定番に沿ったものにすぎない。
なるほどと膝を叩いたり、鮮烈な印象があとを引くわけでもない。
しかし「こうだと思っていたら実はこうだった」
と話が二転三転する構造によって面白さを創出しており、
そこに監督のコメディアンとしての手腕が発揮されているように思う。

そうやって話をうまい方向へ引っ張っているのが
主人公の親友ある空港保安局員の親友ロッド。
一見よくいるドーナツ警官っぽいのだが、
(アメリカではドーナツやピザばかり食って太った警官は無能というイメージがある。
ダイハードでもそういうイメージを利用した展開があった)
彼は有能ではないにしろ無能でもなく、
要所要所で話のターニングポイントとして働いている…
という仕組みが、見終わってから気づかされる。

下手すりゃ「変態村」みたいなカルトホラーになるところが
このロッドの立ち回りひとつで「ゲットアウト」を万人向けに仕上げているのだ。
最後まで見てみればピール監督の計算された人物配置に感心するだろう。

吹き替えもなかなか豪華で三宅健太、小松由佳、佐藤せつじ、二又一成、大塚芳忠など。
…なんかせつじさんまたやべー感じの役やってんな。
バイオ7のルーカスやサウスパークのギャリソンといい、
ヤバイ役専門の声優みたいになってきてんぞ。
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表題のとおりジャイアントまりんの14話をうpした
ジャイアントまりん014_002

……のだが
いつもより反応がひときわ薄い。
僕としては「頑張って話をうまくまとめたと思ったのに、この反応の弱さはなんだ」
とえらく凹んで枕を涙で濡らしたのだが、
一晩寝て考えが整理されたのか、そうなった理由というのが見えて来た。

ジャイアントまりんのファンはおおむね
・一話完結のバカ話とか
・女性キャラのきわどいシーン
・マニアックなパロディ
といったところを楽しみにしている人が多いようだ。
13話で「続くのかよ!」といったコメントがあったことからも
読み物としての軽さへの期待があるのがわかる。

しかしてこのマレボルギア編は1話から積み重ねた伏線の多くを回収する、
四話連続の長編を予定している(これでもだいぶ削ったんだよ)。
構成としては典型的な起承転結で14話は「承」にあたり、
四回の中で特に状況説明など伏線回収に費やしている部分が多い。
描いた僕は全四回の構成がもう去年の時点でとっくにできあがってるから、
それを見越して「14話で言わなければいけないことをうまく並べられた」
といった達成感とか全体の完成度にまつわる満足感とかがある。

いっぽう読者はそんなものを知らないし、
これまでジャイアントまりんにはなかったシビアな引きに不安をあおられ
「こういうのはこの漫画に望んでいない」
という感触を得たのだろう。
こういう「何部作」の映画にはよくあることだが、
第二回目というのはそんな理由から、だいたい視聴者の反応が難しくなるものだ。
(何を今さら)

ただナムが脳を破壊された引きに不安を覚えた人は、ちょっと頭を巡らせてみてほしい。
ナムが保有する科学力は尋常じゃなく高いので、
あの程度の傷ならば船内の医療システムを使えばすぐに元通りにできる。
もちろん、んなことはマレボルギアも分かっている。
彼の狙いはナムを一時的に不能にして、その間に反射衛星を処分すること。
反射衛星さえなくなればラストの言葉通り「止められる者はいなくなる」のだから。
…おいおいそんなネタバレしていいのかよ
って思われるかもしれないけど、これは次回の冒頭にやっちゃうので特に問題はない。
次回のネタは、ナム不在の状態でこの事態をどう乗り越えるかが焦点なので。

明るくバカな話を期待していた人には、
この14話は楽しくない展開だったかもしれないが、
それもこれも来たるべき15、16話への助走、
ひいては17話以降にバカな話をやるため必要な回だったと理解し得もらえばと思う。

でもそのために赤帥星のアシャーには
だいぶしわ寄せを食わせてしまったと反省はしてる。
四帥星は青(メフモット)、黒(マレボルギア)、白(?)までは決まっていたので、
残る赤をどうするかは長いこと懸案で、科学者のナムと対極的な魔法使い系に
しようとおぼろげには考えていた。
で、このマレボルギア編を前倒しにするにあたり、
うまくナムの虚をつける役回りとして持ってくることになった。
…使わざるを得なくなったというべきかな。
まあ、これはマレボルギア編全体の構成に関わるので
裏事情をあまり言えないんだけど。

ビッグ・クランチャーに関してもかなり際どいタイミングで設定が決まった感じ。
もとは重力関係の破壊的マシンという設定だったのだが、
裸の特異点を利用した宇宙破壊はその先が予想できないため、
(「トップをねらえ2」のラストで起きかけたやつです)
アホではないマレボルギアが実行するにはあまりにも矛盾している。
紆余曲折あって、これをビッグ・クランチにすると決めたのは
去年の11~12話あたりを製作中の頃だったと思うんだけど、
まさかねえ、まさかNewton誌が年明け一発目に
宇宙の終焉モデルについての特集を組むとは…。
これにより最新の情報を作品に導入することができたのは、
恐ろしくも面白いめぐり合わせであったと思う。

この後はいつも通りエロ同人の後半部分の作業をして、
プリキュアのえっちな絵を描いて、15話の作業という流れになる予定。
それと言うのを忘れていたけど先々週からフルパーセントの方でも
ジャイアントまりんを公開している。

先月にもやろうと思ったんだけど、
「一度に多数の原稿をつっこむと、読み込みが終わった順番に並んでしまう」
仕様のため一度断念し、今回14話投稿のタイミングで公開することにした。
なんでそこまでフルパーセントにこだわったかというと、
数ある漫画投稿サイトの中でも、ここは投稿作品の宣伝に熱心だから。
登録作品点数が少ないからかもしれないけど、
こんなに丁寧に作品をピックアップ紹介してくれる投稿サイトは他にないよ。
マンガハックも昔はやってたんだけど、
作品点数が増えたせいか最近はめっきりしてくれなくてねえ…。

~今週の映画~
今回は御年78歳になってもロボットアニメを作り続けている
名匠富野監督による「劇場版GのレコンギスタⅡベルリ撃進!」の感想。

あらすじ
ベルリたちを救出するため出撃したデレンセンが
海賊部隊メガファウナを襲撃。
地球周回軌道上での戦闘を余儀なくされたベルリは、
戦っている相手が恩師デレンセンであることに気づかず撃墜してしまう。
一方、キャピタル・アーミィはGセルフとラライヤの身柄を要求し、
次々と部隊を出撃させる。
そうさせる理由の背後には、スコード教のタブーをも無視せざるをえない、
宇宙からの脅威の存在があった。

webストアで同時配信されるⅠが安かったのは
いつものバンダイ商法だと思っていたのだが、
Ⅱもまったく同じ値段で同時配信されると聞いて
映画館の遠い地方民としては一安心である。

前作Ⅰでは新規シーン追加などで状況がわかりやすく変更されていたが、
今回はあまりそういうシーンはなく、話の前後入れ替えや
むしろセリフを削ったりすることで分かりやすさを高めている。
このあたりの技術はさすが再編集の名手こと富野マジック。
とはいえスポンサー側の要求もあったのだろう、
リフレクターパック、トリッキーパック、高トルクパック全ての出番が描かれており、
デレンセンを殺してしまった悲しみが癒える間もなく
戦闘、戦闘、また戦闘というせわしない印象は否めない。
もちろん富野演出によるロボットアクションは何度見ても勉強になる
見ごたえのあるものだが、これによってえらくワリを食っているのが
マスクである。

途中ベッカーの出番があるとはいえ、
毎度のように出てってはやられて帰ってくるマスク。
それはテレビシリーズも同じなんだけど、
あっちは一話ごとの間隔があるのに対し、
映画だと10分くらいたってまたGセルフの前に現れるので
「こいつほんまに有能なんか…?」
といった疑問点が浮かんでしまう。
もちろん後ろ盾としてクンパ大佐がいるから…
という事情を察せられる話になってるとはいえ、
後ろ盾の存在が大きいと、前に立つ人物を小さくしてしまう。
だから富野ガンダムの歴代ライバルキャラに比べると
マスクのエースとしての脅威度が高いとは言えない。
1stのシャアもMSの能力差が大きかったけど、
シャアはそこを策略で埋めてたのに、
マスクは正面から戦いすぎてるってのもある。
劇場版では少々のフォローがあるかとも思ったんだけど、
なんか今後もこのまんまな気もする。
劇場版になったせいで、よけいに不遇をかこってないかなあ…?

そのマスクが本性を発揮するのは最終決戦なので、
劇場版では今のうちからあの本音を垣間見せる
シーンがあってもよかったのでは。
Gレコテレビ本編でもこの辺では富野アニメらしい憎念が薄いせいか、
Ⅱのクライマックスがもりあがってこないんだよねえ。
数部作の二本目は難しいと上述したけど、
それは本作においても同じってとこか。

おめえの漫画といっしょにすんなって? こら失礼しました。
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