先週ツイッターで「父がユーチューバーになった」とかいう漫画流れてきて
その内容自体はまあまあ面白かったと思うんだけど、肝心の小道具である
カメラがレンズはないわ、動画撮影用のいわゆるビデオカメラじゃねえわで
ちょっとしたツッコミ祭りになっていた。
「そういうところに突っ込むなよ」
という良心的な人もいそうだけど、さすがにこの手落ちは
僕も創作関係の人間だけど擁護できる内容じゃなかった。
カメラのレンズがないとか、ビデオカメラじゃなかったとかは
専門家領域どころじゃない資料調べの基礎中の基礎ができてなくて、
描いた人間も編集した人間もいかに適当に作業していたかって話。
なにもかも専門家級になることはないが、せめてこのくらいはちゃんとしてくれとw
僕だっていろんなジャンルをネタにするにあたって
専門家並とは到底言えないにしてもできるだけ調べて描いて、
それでも突っ込まれることはある。
小説家なら「ビデオカメラ」と書けばすむところを
そうはいかないのが絵の仕事。
「デッドマキシマム」を描いてた時も、
銃器関係について破綻がないよう頑張って調べこんだ。
それが人気とか売り上げにつながったりはしなかったけど、
いろいろ知識が広がったりと、必ず収穫はある。
例えば攻殻機動隊1.5ではサイトーが自前の狙撃ライフルを持ち出して
バトーに「絶対に触るなよ!」ときつい口調で注意する。
これを最初読んだ時はバトーだって素人じゃないのに
なんでこんな神経質に言うんだろうと思ったのだが、
狙撃術について学んだ今なら理由がよく分かる。
銃というのは射撃武器だから、わずかなズレが着弾位置に大きな差を与える。
それが何百メートル先の標的を狙うスナイパーライフルともなれば
小数点以下のズレが甚大な影響を与えてしまうのだ。
だから身内のバトーといえどもゼロイングした銃の変なところを触って
バレルやスコープに影響を与えてほしくなかったのだ。
…でもこの回で行われるサイトーと袁の狙撃対決は
士郎先生自身もアカン言うほどあまり良くはなかったけど(;^ω^)
逆を言えばよく映画なんかである暗殺者が狙撃ライフルをバラして
アタッシュケースに入れ、現場で組み立てて対象を狙う
なんてのはプロの仕事としてあり得ない、ということでもある。
(あれはあれでカッコイイんで、あまりケチつけても何だが)
こんな劇中では詳しく説明しないけど、そのスジの人が読んだら感心する
みたいなシーンを描いてウケてみたいもんです。
まあ売れてないんで無理ですが。
ジャイアントまりんの2巻もまだ全てのストアに出回ってないし。
そう。出回ってないのだ。だから画面左の既刊案内にもまだ登録できない。
呆れてものも言えませんなあ。
こんなんだから、あそこの事業規模的に
もしウケたとしても生業にできるほどもうかるとは思えない。
なので3巻のbooth版と1~3巻のkindle版はこっちで勝手に作る予定。
よってタダで入手できるkindleインディーズは11月中に終了する。
他のサイトで公開してる版も同様に一部を除いて消していくので
読者諸氏は覚えていてくだしゃい。
それと2巻のbooth版。誤字ともしかしたらPDFに不具合があったかもしれないので
改訂して再UPしたから、すでに購入済の方はDLし直してもらえたら幸い。
前置きが長くなったけど、そのジャイアントまりん12話の裏話をします。
今回の主役となるマグマンモスはまりんの味方として
この辺りで登場するのは予定どおりだったが
予定どおりじゃなかったのは肝心のデザイン。
有料版に出ていたいわゆる「プロトタイプマグマンモス」は
一旦決定にしたものの、どうにも三分割した胴体がガンダムみたいで
頭はコンボイ司令官みたいで、プロポーションもメリハリが無くダサイ。
変形機構も工夫に乏しく、味方ロボットとしてのパンチに欠けていた。
そこでこれを完全にボツにし、すべてを一からビルドし直したのが
今回出て来た正式版マグマンモスだったというわけ。
両者の詳しい変形シークエンスはもちろん有料版に掲載される。
で、これが地底に潜って地震を起こす原因を調査し戦うというのが
マグマンモスのデザインを改める前から決めていたプロットだった。
当初は、大戸島総司令の言うモグラ帝国…というか地底人を敵として構想したが
宇宙の彼方からやってくる銀河帝国警察に比べると
いかにも存在感が弱く、第三勢力としては物足りないとしてボツに。
しかしただ廃案にするのではなく、ネタとして再利用したのが
いわゆるアットーロボのくだりになる。
ネタを用意しておかなくても勝手にめちゃくちゃなことを言い始めるのが
大戸島総司令の味で「これは続編のアットーロボγだ!」とか叫んだのは
完全にキャラの一人歩き現象による。
アトラスの面々でキミちゃん以外にあまり出番がないのは、
大戸島のキャラが強烈すぎるからに他ならない。
地底人が敵として物足りないとなると、じゃあ代わりに誰を敵とすればよいか
それには少しばかり悩んだものの、ピンと閃いたのがプロトマグマンモスの再利用。
これならば後腐れはないし、すでに有料版で見せたマグマンモスも伏線になる。
さらにすべての責任は大戸島総司令に集まるのでコメディとしても申し分ない。
かくしてマグマンモス対マグマンモスという構図ができあがったのである。
アットーロボのネタが生まれたのは上記した理由からだが、
ならばいっそのことあちこちにダイナミックプロっぽいネタをちりばめてやれ
と命知らずの発想をしたため、そこかしこに豪チャンアニメのネタが入ってるが
入れたくても入れられなかったのがキューティーハニー。
「女の子をすっぽんぽんにしなければ…」
というプロトマグマンモスの使命感の原因にと考えていたものの、
スペースの都合や会話のテンポから入れようにも入れられなかった。
画竜点睛を欠いた気分だ。
いっぽうで今回の巨大まりんの登場シーンはウルトラマンタロウのパロディになってる。
僕はもちろん主だった昭和ウルトラマンの放映以後に生まれた人間だけど、
子供心にはやはりタロウが一番響いていて、いつかやりたかったシーンでもある。
でも2巻と予定してる3巻の表紙がエースをネタにしているなぜかと言うと、
エースは昭和ウルトラマンの中で一番色彩が派手だったのもあるが、
キングレコードから出たLP版のジャケット絵がめちゃくちゃかっこよかったから。
キング版のウルトラシリーズのサントラは全部ジャケットイラストがかっこいいんだよね。
もう今じゃ手に入れるのは難しいし、手に入れてもプレイヤーがない。
現行のサントラCDは写真加工がメインになっちゃっていて残念…。
最後のページのまりんの尻はできるかぎりすけべになるよう頑張った。
伏線を回収する続きの構想はあるけど、現状ではどれだけ懸命に描いても
採算がとれる見込みがない。
だから完結マークはつけないけど「つづく」もつけなかった。
またいずれ機会があれば。
さてジャイアントまりんを中断して描いているエロ漫画「魔王様の繁殖記」は
すでに第一話がpixivファンボックスで有料公開されている。
無理にそっちを見ろとは言わないので、来月第二話完成後に同人販売サイトで出すから
そっちを買っていただければと思う。
宣材用にこの画像作ったんだけど、よく考えたらDLsiteとかDMMの
宣材ページって横長なんだよね。
その時にまた作り直さなければ…_(:3 」∠)_
あと違法アップロード通報ボタンを設置しようと考えてたが、
よく調べたら通報って権利元の人間がしないとダメなのね。
うーん、自分で地道に巡回せにゃならんか…。
でも読者も「ここで発見したよ」という情報ををツイッターのリプで
送ってもらえたらこれ幸いなので、どうぞよしなに。
~今週の映画~
今週はまたもカプコンのゾンビゲームの映画化「デッドライジング・ウォッチタワー」の感想。
あらすじ
かつてのゾンビパンデミックを抵抗薬ゾンブレックスによって抑えた米政府だが、
それからも3度ものゾンビパンデミックが発生し、市民の間に不安が広がっていた。
かつてテレビ局に属していたジャーナリストのチェイスは現在ウェブニュースサイト
「ヒットポイント」に属し、相棒のカメラマン・ジョーダンとともにパンデミックの恐れから
壁に囲まれたオレゴン州のとある町を取材していた。
その最中にゾンブレックスを打ったばかりの感染者がゾンビ化する現場に立ち会ってしまう。
たちまち大混乱に陥る現場でチェイスはジョーダンとはぐれてしまい、
少し前にインタビューを試みた美女クリスタル、
娘がゾンビ化した母親マギーとともに車で逃亡するも、
ゾンビを跳ねたはずみで車が壊れ、やむを得ず近くの中古ショップに逃げ込んだ。
チェイスが昔のツテを通じてテレビ局にゾンブレックスが効かないことを報じると
それを生産供給する機関FEZAへの不信感が一気に高まる。
いっぽう、かろうじて壁の外に脱出できたジョーダンは、
厳重な感染チェックを受けたのちに解放され、米軍の到着に遭遇する。
当作の存在は大分前から知ってたが、評判が微妙なこともあり
「サイレントヒル・リベレーション」と同じように手を出しあぐねていた一本だ。
バイオハザードの大ヒットに味をしめたのかどうかは分からないが
とにかく猫も杓子もゾンビ映画を作る波に乗った作品でもあることは間違いない。
デッドライジングらしい、その辺にあるものを何でも武器にして投げつける
コミカルなシーンは映画でも健在。
さすがにチェイスがおかしな着替えをしたり、メガマン装備とかは出ないものの、
ちゃっかりコブンの人形やシャツが出てくるなど
全体から原作へのリスペクトが感じられる。
(コブンはよく使うくせにロックマンDASHを潰したカプコン上層部は
絶対許さねえからなあ<(`^´)>
ゾンビパンデミックで閉じ込められた中、
秩序の崩壊した街の内部には荒くれ者のヒャッハーたちも現れ
ここをどうやって脱出するか主人公たちが奮闘する
といったゾンビ映画の基本ラインを踏みながら、
街の外にいるジョーダンと連絡を取り合って、
裏で暗躍する陰謀を追及していく筋立ては、予想していたより楽しめる。
少なくとも「サイレントヒル・リベレーション」よりはずっと面白い。
ゲーム本編にある、その辺の道具を組み合わせてより強力な武器を作り出す
アイデアもきっちり再現されている。
しかし実際に使っているところを見ると
やはり柄の両方に刃物のついた武器は使いづらそうだ。
(読者諸氏も自分がゲルググのビームナギナタを使うところを想像してみるといい
自分も斬れてしまいそうで危ないのが分かると思う)
まあ、その辺はご愛敬といったところか。
じゃあこの映画オススメなのかと言えば、
そうと言い切れない評価を落とした部分が見てみて分かった。
この映画の面白さを削いでいるのが、なんとフランク・ウエストなのだ。
いわゆるファンサービスとしてゲームの主人公であるフランクを出したのだろうが、
テレビ番組のゲストとして座ってるこのフランク、
まるで役に立つことを言わない
自分の経験を踏まえて「ここはこうしろ」とか「こうなるだろうな」
みたいなことを言うことは言うが、いちいち言葉が汚いので聞き苦しい。
まあ番組を見ている劇中の視聴者にとっては役に立たないこともないかもしれないが、
物語の上で何か役に立ったかといえば、何の役割も果たしてねえのである。
しかもそういったシーンが3度も4度も5度もある。
完全にシナリオの緊張感やテンポをぶち壊しちゃってるのだ。
ファンサービスとはいえ、フランクの登場シーンをカットしたバージョンが欲しい
とすら思ってしまうほど。
こうしたダメなところがあるのとは逆に特にいいと思ったところはカメラワーク。
この映画はとにかくカメラがすごくいい仕事をしていて、
微妙に演出の弱いシーンでもカメラがいい角度で撮ったりしてるから
見ごたえが良くなってる場面がちょくちょくある。
中でも中盤、チェイスが合成武器片手にゾンビの群れにいどみかかるシーンは
カットなしの長回しで、位置取りを考えるとカメラマンの頑張りは尋常ではない。
フランクのシーンさえなければ、世間の評価も良かったんじゃないかなあ。
ちょっと惜しい映画だったね。
その内容自体はまあまあ面白かったと思うんだけど、肝心の小道具である
カメラがレンズはないわ、動画撮影用のいわゆるビデオカメラじゃねえわで
ちょっとしたツッコミ祭りになっていた。
「そういうところに突っ込むなよ」
という良心的な人もいそうだけど、さすがにこの手落ちは
僕も創作関係の人間だけど擁護できる内容じゃなかった。
カメラのレンズがないとか、ビデオカメラじゃなかったとかは
専門家領域どころじゃない資料調べの基礎中の基礎ができてなくて、
描いた人間も編集した人間もいかに適当に作業していたかって話。
なにもかも専門家級になることはないが、せめてこのくらいはちゃんとしてくれとw
僕だっていろんなジャンルをネタにするにあたって
専門家並とは到底言えないにしてもできるだけ調べて描いて、
それでも突っ込まれることはある。
小説家なら「ビデオカメラ」と書けばすむところを
そうはいかないのが絵の仕事。
「デッドマキシマム」を描いてた時も、
銃器関係について破綻がないよう頑張って調べこんだ。
それが人気とか売り上げにつながったりはしなかったけど、
いろいろ知識が広がったりと、必ず収穫はある。
例えば攻殻機動隊1.5ではサイトーが自前の狙撃ライフルを持ち出して
バトーに「絶対に触るなよ!」ときつい口調で注意する。
これを最初読んだ時はバトーだって素人じゃないのに
なんでこんな神経質に言うんだろうと思ったのだが、
狙撃術について学んだ今なら理由がよく分かる。
銃というのは射撃武器だから、わずかなズレが着弾位置に大きな差を与える。
それが何百メートル先の標的を狙うスナイパーライフルともなれば
小数点以下のズレが甚大な影響を与えてしまうのだ。
だから身内のバトーといえどもゼロイングした銃の変なところを触って
バレルやスコープに影響を与えてほしくなかったのだ。
…でもこの回で行われるサイトーと袁の狙撃対決は
士郎先生自身もアカン言うほどあまり良くはなかったけど(;^ω^)
逆を言えばよく映画なんかである暗殺者が狙撃ライフルをバラして
アタッシュケースに入れ、現場で組み立てて対象を狙う
なんてのはプロの仕事としてあり得ない、ということでもある。
(あれはあれでカッコイイんで、あまりケチつけても何だが)
こんな劇中では詳しく説明しないけど、そのスジの人が読んだら感心する
みたいなシーンを描いてウケてみたいもんです。
まあ売れてないんで無理ですが。
ジャイアントまりんの2巻もまだ全てのストアに出回ってないし。
そう。出回ってないのだ。だから画面左の既刊案内にもまだ登録できない。
呆れてものも言えませんなあ。
こんなんだから、あそこの事業規模的に
もしウケたとしても生業にできるほどもうかるとは思えない。
なので3巻のbooth版と1~3巻のkindle版はこっちで勝手に作る予定。
よってタダで入手できるkindleインディーズは11月中に終了する。
他のサイトで公開してる版も同様に一部を除いて消していくので
読者諸氏は覚えていてくだしゃい。
それと2巻のbooth版。誤字ともしかしたらPDFに不具合があったかもしれないので
改訂して再UPしたから、すでに購入済の方はDLし直してもらえたら幸い。
前置きが長くなったけど、そのジャイアントまりん12話の裏話をします。
今回の主役となるマグマンモスはまりんの味方として
この辺りで登場するのは予定どおりだったが
予定どおりじゃなかったのは肝心のデザイン。
有料版に出ていたいわゆる「プロトタイプマグマンモス」は
一旦決定にしたものの、どうにも三分割した胴体がガンダムみたいで
頭はコンボイ司令官みたいで、プロポーションもメリハリが無くダサイ。
変形機構も工夫に乏しく、味方ロボットとしてのパンチに欠けていた。
そこでこれを完全にボツにし、すべてを一からビルドし直したのが
今回出て来た正式版マグマンモスだったというわけ。
両者の詳しい変形シークエンスはもちろん有料版に掲載される。
で、これが地底に潜って地震を起こす原因を調査し戦うというのが
マグマンモスのデザインを改める前から決めていたプロットだった。
当初は、大戸島総司令の言うモグラ帝国…というか地底人を敵として構想したが
宇宙の彼方からやってくる銀河帝国警察に比べると
いかにも存在感が弱く、第三勢力としては物足りないとしてボツに。
しかしただ廃案にするのではなく、ネタとして再利用したのが
いわゆるアットーロボのくだりになる。
ネタを用意しておかなくても勝手にめちゃくちゃなことを言い始めるのが
大戸島総司令の味で「これは続編のアットーロボγだ!」とか叫んだのは
完全にキャラの一人歩き現象による。
アトラスの面々でキミちゃん以外にあまり出番がないのは、
大戸島のキャラが強烈すぎるからに他ならない。
地底人が敵として物足りないとなると、じゃあ代わりに誰を敵とすればよいか
それには少しばかり悩んだものの、ピンと閃いたのがプロトマグマンモスの再利用。
これならば後腐れはないし、すでに有料版で見せたマグマンモスも伏線になる。
さらにすべての責任は大戸島総司令に集まるのでコメディとしても申し分ない。
かくしてマグマンモス対マグマンモスという構図ができあがったのである。
アットーロボのネタが生まれたのは上記した理由からだが、
ならばいっそのことあちこちにダイナミックプロっぽいネタをちりばめてやれ
と命知らずの発想をしたため、そこかしこに豪チャンアニメのネタが入ってるが
入れたくても入れられなかったのがキューティーハニー。
「女の子をすっぽんぽんにしなければ…」
というプロトマグマンモスの使命感の原因にと考えていたものの、
スペースの都合や会話のテンポから入れようにも入れられなかった。
画竜点睛を欠いた気分だ。
いっぽうで今回の巨大まりんの登場シーンはウルトラマンタロウのパロディになってる。
僕はもちろん主だった昭和ウルトラマンの放映以後に生まれた人間だけど、
子供心にはやはりタロウが一番響いていて、いつかやりたかったシーンでもある。
でも2巻と予定してる3巻の表紙がエースをネタにしているなぜかと言うと、
エースは昭和ウルトラマンの中で一番色彩が派手だったのもあるが、
キングレコードから出たLP版のジャケット絵がめちゃくちゃかっこよかったから。
キング版のウルトラシリーズのサントラは全部ジャケットイラストがかっこいいんだよね。
もう今じゃ手に入れるのは難しいし、手に入れてもプレイヤーがない。
現行のサントラCDは写真加工がメインになっちゃっていて残念…。
最後のページのまりんの尻はできるかぎりすけべになるよう頑張った。
伏線を回収する続きの構想はあるけど、現状ではどれだけ懸命に描いても
採算がとれる見込みがない。
だから完結マークはつけないけど「つづく」もつけなかった。
またいずれ機会があれば。
さてジャイアントまりんを中断して描いているエロ漫画「魔王様の繁殖記」は
すでに第一話がpixivファンボックスで有料公開されている。
無理にそっちを見ろとは言わないので、来月第二話完成後に同人販売サイトで出すから
そっちを買っていただければと思う。
宣材用にこの画像作ったんだけど、よく考えたらDLsiteとかDMMの
宣材ページって横長なんだよね。
その時にまた作り直さなければ…_(:3 」∠)_
あと違法アップロード通報ボタンを設置しようと考えてたが、
よく調べたら通報って権利元の人間がしないとダメなのね。
うーん、自分で地道に巡回せにゃならんか…。
でも読者も「ここで発見したよ」という情報ををツイッターのリプで
送ってもらえたらこれ幸いなので、どうぞよしなに。
~今週の映画~
今週はまたもカプコンのゾンビゲームの映画化「デッドライジング・ウォッチタワー」の感想。
あらすじ
かつてのゾンビパンデミックを抵抗薬ゾンブレックスによって抑えた米政府だが、
それからも3度ものゾンビパンデミックが発生し、市民の間に不安が広がっていた。
かつてテレビ局に属していたジャーナリストのチェイスは現在ウェブニュースサイト
「ヒットポイント」に属し、相棒のカメラマン・ジョーダンとともにパンデミックの恐れから
壁に囲まれたオレゴン州のとある町を取材していた。
その最中にゾンブレックスを打ったばかりの感染者がゾンビ化する現場に立ち会ってしまう。
たちまち大混乱に陥る現場でチェイスはジョーダンとはぐれてしまい、
少し前にインタビューを試みた美女クリスタル、
娘がゾンビ化した母親マギーとともに車で逃亡するも、
ゾンビを跳ねたはずみで車が壊れ、やむを得ず近くの中古ショップに逃げ込んだ。
チェイスが昔のツテを通じてテレビ局にゾンブレックスが効かないことを報じると
それを生産供給する機関FEZAへの不信感が一気に高まる。
いっぽう、かろうじて壁の外に脱出できたジョーダンは、
厳重な感染チェックを受けたのちに解放され、米軍の到着に遭遇する。
当作の存在は大分前から知ってたが、評判が微妙なこともあり
「サイレントヒル・リベレーション」と同じように手を出しあぐねていた一本だ。
バイオハザードの大ヒットに味をしめたのかどうかは分からないが
とにかく猫も杓子もゾンビ映画を作る波に乗った作品でもあることは間違いない。
デッドライジングらしい、その辺にあるものを何でも武器にして投げつける
コミカルなシーンは映画でも健在。
さすがにチェイスがおかしな着替えをしたり、メガマン装備とかは出ないものの、
ちゃっかりコブンの人形やシャツが出てくるなど
全体から原作へのリスペクトが感じられる。
(コブンはよく使うくせにロックマンDASHを潰したカプコン上層部は
絶対許さねえからなあ<(`^´)>
ゾンビパンデミックで閉じ込められた中、
秩序の崩壊した街の内部には荒くれ者のヒャッハーたちも現れ
ここをどうやって脱出するか主人公たちが奮闘する
といったゾンビ映画の基本ラインを踏みながら、
街の外にいるジョーダンと連絡を取り合って、
裏で暗躍する陰謀を追及していく筋立ては、予想していたより楽しめる。
少なくとも「サイレントヒル・リベレーション」よりはずっと面白い。
ゲーム本編にある、その辺の道具を組み合わせてより強力な武器を作り出す
アイデアもきっちり再現されている。
しかし実際に使っているところを見ると
やはり柄の両方に刃物のついた武器は使いづらそうだ。
(読者諸氏も自分がゲルググのビームナギナタを使うところを想像してみるといい
自分も斬れてしまいそうで危ないのが分かると思う)
まあ、その辺はご愛敬といったところか。
じゃあこの映画オススメなのかと言えば、
そうと言い切れない評価を落とした部分が見てみて分かった。
この映画の面白さを削いでいるのが、なんとフランク・ウエストなのだ。
いわゆるファンサービスとしてゲームの主人公であるフランクを出したのだろうが、
テレビ番組のゲストとして座ってるこのフランク、
まるで役に立つことを言わない
自分の経験を踏まえて「ここはこうしろ」とか「こうなるだろうな」
みたいなことを言うことは言うが、いちいち言葉が汚いので聞き苦しい。
まあ番組を見ている劇中の視聴者にとっては役に立たないこともないかもしれないが、
物語の上で何か役に立ったかといえば、何の役割も果たしてねえのである。
しかもそういったシーンが3度も4度も5度もある。
完全にシナリオの緊張感やテンポをぶち壊しちゃってるのだ。
ファンサービスとはいえ、フランクの登場シーンをカットしたバージョンが欲しい
とすら思ってしまうほど。
こうしたダメなところがあるのとは逆に特にいいと思ったところはカメラワーク。
この映画はとにかくカメラがすごくいい仕事をしていて、
微妙に演出の弱いシーンでもカメラがいい角度で撮ったりしてるから
見ごたえが良くなってる場面がちょくちょくある。
中でも中盤、チェイスが合成武器片手にゾンビの群れにいどみかかるシーンは
カットなしの長回しで、位置取りを考えるとカメラマンの頑張りは尋常ではない。
フランクのシーンさえなければ、世間の評価も良かったんじゃないかなあ。
ちょっと惜しい映画だったね。