血煙銭湯

毎週日曜日更新

2019年10月

先週ツイッターで「父がユーチューバーになった」とかいう漫画流れてきて
その内容自体はまあまあ面白かったと思うんだけど、肝心の小道具である
カメラがレンズはないわ、動画撮影用のいわゆるビデオカメラじゃねえわで
ちょっとしたツッコミ祭りになっていた。
「そういうところに突っ込むなよ」
という良心的な人もいそうだけど、さすがにこの手落ちは
僕も創作関係の人間だけど擁護できる内容じゃなかった。
カメラのレンズがないとか、ビデオカメラじゃなかったとかは
専門家領域どころじゃない資料調べの基礎中の基礎ができてなくて、
描いた人間も編集した人間もいかに適当に作業していたかって話。
なにもかも専門家級になることはないが、せめてこのくらいはちゃんとしてくれとw

僕だっていろんなジャンルをネタにするにあたって
専門家並とは到底言えないにしてもできるだけ調べて描いて、
それでも突っ込まれることはある。
小説家なら「ビデオカメラ」と書けばすむところを
そうはいかないのが絵の仕事。
「デッドマキシマム」を描いてた時も、
銃器関係について破綻がないよう頑張って調べこんだ。
それが人気とか売り上げにつながったりはしなかったけど、
いろいろ知識が広がったりと、必ず収穫はある。

例えば攻殻機動隊1.5ではサイトーが自前の狙撃ライフルを持ち出して
バトーに「絶対に触るなよ!」ときつい口調で注意する。
これを最初読んだ時はバトーだって素人じゃないのに
なんでこんな神経質に言うんだろうと思ったのだが、
狙撃術について学んだ今なら理由がよく分かる。
銃というのは射撃武器だから、わずかなズレが着弾位置に大きな差を与える。
それが何百メートル先の標的を狙うスナイパーライフルともなれば
小数点以下のズレが甚大な影響を与えてしまうのだ。
だから身内のバトーといえどもゼロイングした銃の変なところを触って
バレルやスコープに影響を与えてほしくなかったのだ。
…でもこの回で行われるサイトーと袁の狙撃対決は
士郎先生自身もアカン言うほどあまり良くはなかったけど(;^ω^)
逆を言えばよく映画なんかである暗殺者が狙撃ライフルをバラして
アタッシュケースに入れ、現場で組み立てて対象を狙う
なんてのはプロの仕事としてあり得ない、ということでもある。
(あれはあれでカッコイイんで、あまりケチつけても何だが)

こんな劇中では詳しく説明しないけど、そのスジの人が読んだら感心する
みたいなシーンを描いてウケてみたいもんです。
まあ売れてないんで無理ですが。
ジャイアントまりんの2巻もまだ全てのストアに出回ってないし。
そう。出回ってないのだ。だから画面左の既刊案内にもまだ登録できない。
呆れてものも言えませんなあ。
こんなんだから、あそこの事業規模的に
もしウケたとしても生業にできるほどもうかるとは思えない。
なので3巻のbooth版と1~3巻のkindle版はこっちで勝手に作る予定。
よってタダで入手できるkindleインディーズは11月中に終了する。
他のサイトで公開してる版も同様に一部を除いて消していくので
読者諸氏は覚えていてくだしゃい。
それと2巻のbooth版。誤字ともしかしたらPDFに不具合があったかもしれないので
改訂して再UPしたから、すでに購入済の方はDLし直してもらえたら幸い。

前置きが長くなったけど、そのジャイアントまりん12話の裏話をします。
ジャイアントまりん012_002

今回の主役となるマグマンモスはまりんの味方として
この辺りで登場するのは予定どおりだったが
予定どおりじゃなかったのは肝心のデザイン。
有料版に出ていたいわゆる「プロトタイプマグマンモス」は
一旦決定にしたものの、どうにも三分割した胴体がガンダムみたいで
頭はコンボイ司令官みたいで、プロポーションもメリハリが無くダサイ。
変形機構も工夫に乏しく、味方ロボットとしてのパンチに欠けていた。
そこでこれを完全にボツにし、すべてを一からビルドし直したのが
今回出て来た正式版マグマンモスだったというわけ。
両者の詳しい変形シークエンスはもちろん有料版に掲載される。

で、これが地底に潜って地震を起こす原因を調査し戦うというのが
マグマンモスのデザインを改める前から決めていたプロットだった。
当初は、大戸島総司令の言うモグラ帝国…というか地底人を敵として構想したが
宇宙の彼方からやってくる銀河帝国警察に比べると
いかにも存在感が弱く、第三勢力としては物足りないとしてボツに。
しかしただ廃案にするのではなく、ネタとして再利用したのが
いわゆるアットーロボのくだりになる。
ネタを用意しておかなくても勝手にめちゃくちゃなことを言い始めるのが
大戸島総司令の味で「これは続編のアットーロボγだ!」とか叫んだのは
完全にキャラの一人歩き現象による。
アトラスの面々でキミちゃん以外にあまり出番がないのは、
大戸島のキャラが強烈すぎるからに他ならない。

地底人が敵として物足りないとなると、じゃあ代わりに誰を敵とすればよいか
それには少しばかり悩んだものの、ピンと閃いたのがプロトマグマンモスの再利用。
これならば後腐れはないし、すでに有料版で見せたマグマンモスも伏線になる。
さらにすべての責任は大戸島総司令に集まるのでコメディとしても申し分ない。
かくしてマグマンモス対マグマンモスという構図ができあがったのである。

アットーロボのネタが生まれたのは上記した理由からだが、
ならばいっそのことあちこちにダイナミックプロっぽいネタをちりばめてやれ
と命知らずの発想をしたため、そこかしこに豪チャンアニメのネタが入ってるが
入れたくても入れられなかったのがキューティーハニー。
「女の子をすっぽんぽんにしなければ…」
というプロトマグマンモスの使命感の原因にと考えていたものの、
スペースの都合や会話のテンポから入れようにも入れられなかった。
画竜点睛を欠いた気分だ。

いっぽうで今回の巨大まりんの登場シーンはウルトラマンタロウのパロディになってる。
僕はもちろん主だった昭和ウルトラマンの放映以後に生まれた人間だけど、
子供心にはやはりタロウが一番響いていて、いつかやりたかったシーンでもある。
でも2巻と予定してる3巻の表紙がエースをネタにしているなぜかと言うと、
エースは昭和ウルトラマンの中で一番色彩が派手だったのもあるが、
キングレコードから出たLP版のジャケット絵がめちゃくちゃかっこよかったから。
キング版のウルトラシリーズのサントラは全部ジャケットイラストがかっこいいんだよね。
もう今じゃ手に入れるのは難しいし、手に入れてもプレイヤーがない。
現行のサントラCDは写真加工がメインになっちゃっていて残念…。

最後のページのまりんの尻はできるかぎりすけべになるよう頑張った。
伏線を回収する続きの構想はあるけど、現状ではどれだけ懸命に描いても
採算がとれる見込みがない。
だから完結マークはつけないけど「つづく」もつけなかった。
またいずれ機会があれば。

さてジャイアントまりんを中断して描いているエロ漫画「魔王様の繁殖記」は
すでに第一話がpixivファンボックスで有料公開されている。
無理にそっちを見ろとは言わないので、来月第二話完成後に同人販売サイトで出すから
そっちを買っていただければと思う。
宣材漫画_002

宣材用にこの画像作ったんだけど、よく考えたらDLsiteとかDMMの
宣材ページって横長なんだよね。
その時にまた作り直さなければ…_(:3 」∠)_

あと違法アップロード通報ボタンを設置しようと考えてたが、
よく調べたら通報って権利元の人間がしないとダメなのね。
うーん、自分で地道に巡回せにゃならんか…。
でも読者も「ここで発見したよ」という情報ををツイッターのリプで
送ってもらえたらこれ幸いなので、どうぞよしなに。

~今週の映画
今週はまたもカプコンのゾンビゲームの映画化「デッドライジング・ウォッチタワー」の感想。

あらすじ
かつてのゾンビパンデミックを抵抗薬ゾンブレックスによって抑えた米政府だが、
それからも3度ものゾンビパンデミックが発生し、市民の間に不安が広がっていた。
かつてテレビ局に属していたジャーナリストのチェイスは現在ウェブニュースサイト
「ヒットポイント」に属し、相棒のカメラマン・ジョーダンとともにパンデミックの恐れから
壁に囲まれたオレゴン州のとある町を取材していた。
その最中にゾンブレックスを打ったばかりの感染者がゾンビ化する現場に立ち会ってしまう。
たちまち大混乱に陥る現場でチェイスはジョーダンとはぐれてしまい、
少し前にインタビューを試みた美女クリスタル、
娘がゾンビ化した母親マギーとともに車で逃亡するも、
ゾンビを跳ねたはずみで車が壊れ、やむを得ず近くの中古ショップに逃げ込んだ。
チェイスが昔のツテを通じてテレビ局にゾンブレックスが効かないことを報じると
それを生産供給する機関FEZAへの不信感が一気に高まる。
いっぽう、かろうじて壁の外に脱出できたジョーダンは、
厳重な感染チェックを受けたのちに解放され、米軍の到着に遭遇する。

当作の存在は大分前から知ってたが、評判が微妙なこともあり
「サイレントヒル・リベレーション」と同じように手を出しあぐねていた一本だ。
バイオハザードの大ヒットに味をしめたのかどうかは分からないが
とにかく猫も杓子もゾンビ映画を作る波に乗った作品でもあることは間違いない。
デッドライジングらしい、その辺にあるものを何でも武器にして投げつける
コミカルなシーンは映画でも健在。
さすがにチェイスがおかしな着替えをしたり、メガマン装備とかは出ないものの、
ちゃっかりコブンの人形やシャツが出てくるなど
全体から原作へのリスペクトが感じられる。
(コブンはよく使うくせにロックマンDASHを潰したカプコン上層部は
絶対許さねえからなあ<(`^´)>

ゾンビパンデミックで閉じ込められた中、
秩序の崩壊した街の内部には荒くれ者のヒャッハーたちも現れ
ここをどうやって脱出するか主人公たちが奮闘する
といったゾンビ映画の基本ラインを踏みながら、
街の外にいるジョーダンと連絡を取り合って、
裏で暗躍する陰謀を追及していく筋立ては、予想していたより楽しめる。
少なくとも「サイレントヒル・リベレーション」よりはずっと面白い。
ゲーム本編にある、その辺の道具を組み合わせてより強力な武器を作り出す
アイデアもきっちり再現されている。
しかし実際に使っているところを見ると
やはり柄の両方に刃物のついた武器は使いづらそうだ。
(読者諸氏も自分がゲルググのビームナギナタを使うところを想像してみるといい
自分も斬れてしまいそうで危ないのが分かると思う)
まあ、その辺はご愛敬といったところか。

じゃあこの映画オススメなのかと言えば、
そうと言い切れない評価を落とした部分が見てみて分かった。
この映画の面白さを削いでいるのが、なんとフランク・ウエストなのだ。
いわゆるファンサービスとしてゲームの主人公であるフランクを出したのだろうが、
テレビ番組のゲストとして座ってるこのフランク、
まるで役に立つことを言わない
自分の経験を踏まえて「ここはこうしろ」とか「こうなるだろうな」
みたいなことを言うことは言うが、いちいち言葉が汚いので聞き苦しい。
まあ番組を見ている劇中の視聴者にとっては役に立たないこともないかもしれないが、
物語の上で何か役に立ったかといえば、何の役割も果たしてねえのである。
しかもそういったシーンが3度も4度も5度もある。
完全にシナリオの緊張感やテンポをぶち壊しちゃってるのだ。
ファンサービスとはいえ、フランクの登場シーンをカットしたバージョンが欲しい
とすら思ってしまうほど。

こうしたダメなところがあるのとは逆に特にいいと思ったところはカメラワーク。
この映画はとにかくカメラがすごくいい仕事をしていて、
微妙に演出の弱いシーンでもカメラがいい角度で撮ったりしてるから
見ごたえが良くなってる場面がちょくちょくある。
中でも中盤、チェイスが合成武器片手にゾンビの群れにいどみかかるシーンは
カットなしの長回しで、位置取りを考えるとカメラマンの頑張りは尋常ではない。

フランクのシーンさえなければ、世間の評価も良かったんじゃないかなあ。
ちょっと惜しい映画だったね。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

僕もちょこちょこエロ一般問わずプロの作家さんにフォローされるようになり、
先日はHEAVEN-11先生にフォローされたんだけど、
多くの作家漫画家先生が僕と相互フォローしつつもあまり活発に交流しないのに対し、
(これは僕が人見知りなのが大きいが)
HEAVEN-11先生は結構気さくにリプを返してこられるのが意外だった。

先日、youtubeでガンダムビルドダイバーズreriseの放送中

とキャプテンの発言に突っ込んでたら。

と返してこられたので、
これはこのノリに応じたリプをしなければなるまいと察し

恐る恐るながらもこう返すと

といった具合にさらにうまい返しをもらった。
だからなんだという話のような気もするが、
こんな気さくに絡んでこられて恐縮です先生。
HEAVEN-11先生今後も良かったらお声がけください(私信)。
僕の方からは畏れ多くて、なかなかプロの先生に声をかけれないかもしれないんで。
_(:3 」∠)_

まあこんな感じで今週はよもやま話になる。

エロ同人は現在鋭意執筆中だが、久々に本腰いれてエロ漫画描くと
これがやはり一般向け漫画より各段に作業が大変である。
絡みのシーンともなれば、人体が破綻しないよう、かつ色気も考えて描かないといけない。
格闘シーンもそれは同じだけど、あれはそうそう密着するシーンはないし、
多少のズレはさほど問題にならない。
しかしセックスシーンは結合部位が決まっているので
部位のズレは絵面全体の破綻につながる。
さらにエロ漫画は乳首や性器の色気を出すため
トーンかけとホワイトによる艶出しはもはや必然。
つまりその分だけ手間が多い。
さらにさらに、デジタル化著しい昨今でも陰毛は全部手描きしないと
いい陰毛にならないので、局部のアップシーンなどはなかなか仕上がらず、
存外と精神的にも肉体的にも疲労する(でも陰毛描くのは楽しい)。

いわゆる草木とか模様とか、
同じ描画を繰り返して描画できるパターンブラシは、
デジタル絵最大のアドバンテージながら
なんでこれが陰毛には使えないかと言うと、
性器のパースに応じて毛先の角度も変わってしまうから。
clipstudioにはこの手の陰毛パターンブラシもあるにはあるが、
どれも「ラーメン大好き小池さん」の頭髪みたいな毛であまりいい陰毛にならない。
万能に近いと言われるclipsutdioといえど、
そこまで便利なブラシは作れないのだ。
これがパイパンなら作業がえらい楽になるのだろうが、
くっ…残念ながら俺は陰毛があった方が興奮するタイプ。
泣く泣く(泣いてないだろ!)丁寧に書き上げた陰毛局部を見て悦に入っている。
うーんエロくなったエロくなった(グッタリ)。

しかし僕の漫画作業は本来このくらい大変だったはずで、
「DEUCE」や「デッドマキシマム」のころは
描き上げたあと疲労困憊になっていたことも少なくなかった。
それに比べると「ジャイアントまりん」はギャグだった分、
いかに作画作業が楽だったかと。
この一年で俺の体がいかになまってしまったかと思い知らされている。
(歳のせいでは…)
…いや描いてて「こんな楽な作画作業でええんかな」とずっと思ってたのは確かだがw

そんなこんなでエロ漫画「魔王様の繁殖記」第一話は来週には完成するので、
修正具合をDLsiteにお伺いを立てたのち、
支援サイトで公開という運びを考えている。
修正は性器全体をホワイトで隠すつもり、
「それじゃなければ全体にモザイクかけろ」がDLsiteとDMMの共通方針なので仕方ない。
修正の薄いバージョンを手に入れられるのは支援サイトの1000円コースか
booth販売バージョンのみになることをあらかじめ宣言しておくわよ。

ところでその支援サイトだけど、そろそろファンティアに関しては
引き揚げようかと考えている。
僕の活動領域がpixiv寄りだからかもしれないが、
ファンティアは有料支援者がひとりもつかない状況が続いており、
このままあっちもこっちもとやってても管理が大変だし、
仕様も違うし、この際pixivFANBOXだけに絞った方がいいのかなと。
ブログ左のボタンには代わりに違法アップロード通報サイトでも設置しようかな。
その手の通報は数が大事というしね。

といった今後の方針を立てているとつい先日pixiv運営からDMが来て
「今度うちでマンガ作品を英語に翻訳するサービス始めるんやけど
そのテストケースとしてあんたさんの『ジャイアントまりん』11話を使わせてんか?」
(意訳)
という話をもちかけられた。
正直ジャイアントまりんは12話を全部公開したあと、
しばらくしたら全話消すつもりだったのだが、
そんな面白い計画に選ばれるとなるとまた話は別だな……。
とりあえずは「消さないことにしたので使っていいですよ」と返事しといたけど
はてさてどうしようか。
他のところに上げたのは消してpixivだけは残すか、
それとも全部消して11話だけ残すか、
うーんまあとりあえず今考えなくていいことは後にまわす!
実際に翻訳するといっても、作品に手を加えるとかじゃなく
現在ある漫画の上に翻訳がポップアップされる形になるらしい。
あれからpixiv運営の返事はないけどいったいどうなるものやら。

この件……形になるまで口外禁止とか言われてなかったから別に言ってもええんよな?

~今週の映画~
今回はネットフリックス限定ホラー映画「イン・ザ・トールグラス」の感想

あらすじ
出産間近なベッキーはカルとともにカンザス州の道路をドライブしていた。
家族にも孕ませた男にも受け入れられなかった我が子を養子に出すためである。
久々のつわりに車を止めたベッキーは、道路の両側を覆う背の高い草むらから
助けを求める少年の声を聞く。
調子よく請け負ったカルが草むらの中へ飛び込んでしまったため、
やむをえずベッキーも中へ入ったが、肝心の少年は一向に見つからない。
歩き回っているうちに自分たちも迷った挙句、離ればなれになってしまった。
事ここに至り、2人は草むらの異様さに気が付いたが、既に手遅れであった。

ホラー小説界の帝王スティーヴン・キングとその実子ジョー・ヒルによる合作が原作。
原作者の知名度、予告編の異様な雰囲気、監督が「キューブ」「スプライス」の
ヴィンチェンゾ・ナタリだったりと期待された映画だったが、
結論から言うとあんまり怖くない(汗)。

物語序盤で分かってしまうことなので多少のネタバレを合わせて語ってしまうと、
この草むらは時空間的な迷宮になっており、
別の人物を挟んで「迷ったから助けてくれ」という声を聞いて
あらすじにある少年を含んだ家族が迷い込み、
そしてまたベッキーたちが迷い込むループが形成されている。
なぜこんなことになっているのか、どうやってここから脱出するのかが
この映画の見せ場であるものの、
それがいまひとつ要領を得ないというか、恐怖となって迫ってこない。
原因のイメージがぼんやりしてたかと思えば突拍子なかったりして
たぶんピンとこないんだろうな。

逆に実体を伴う恐怖として主人公たちを脅かす「ある人物」は
どうにもこうにも原作者的に「シャイニング」のジャック・トランスを
彷彿とさせるのだが、キューブリックの鮮烈極まりないイメージに
ジャック・ニコルソンの鬼気迫る演技を重ねたアレに比べると
二段も三段も見劣りしてしまう。

そして何より恐怖を削いでいるのはループものという舞台設定だ。
ループものをホラーとして扱う場合、簡単そうに見えるが
「この円環から脱出できない」
といった設定以上の恐怖がないので実は難しい。
どうせ死んでもまたループして生き返っちゃうんだから。

もう一点、残念なのが意味深に思えた伏線を全く使ってない事。
この事件の起点には教会があり、そこには犠牲者たちの乗って来た車が
多数停まっているのだが、映画にはベッキーとカル、それに少年の家族と
もう一人の人物以外まったく出てこない。
あれだけ多数あった車こそが、この草むらの恐怖を物語ってるのに、
それを全く使わないってのはもったいないというか意味がないというか…。

ネトフリにはキング原作の映画が三本あるけど、
これはその中でも一番下になっちゃう内容だったかなあ。
「1922」なんかは男のたった一つの過ちが、ドミノ倒しのように悪夢の崩壊を招いたりして
すごく面白いホラーだったんだけどなあ。
「ジェラルドのゲーム」はホラーとは言い切れない内容だったし。
ネトフリ限定じゃないけど今後のキング映画は「IT」の完結編の方に期待ですかねえ。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

先週月曜日のことである。

お絵かき用のタブレットを手掛ける台湾メーカーの製品を取り扱う
ASHITERというところからDMが来た。
「液晶タブレットのスタンドのプレゼントキャンペーンに当選したので
送り先の住所を教えてほしい」というのだ。
はてそんなキャンペーンに参加したかな?
と思ったがいわゆる「リツイートするだけで参加」になるキャンペーンで
なんでもいいから当たればいいやとリツイートした記録もあった。
しかしこれはスタンドだけだったか…。
僕はてっきり液晶タブレットもつくのかと思ってRTしたような気もするんだが。
……これを返答すべきかどうしようか迷っていると。

まったく別の会社から
「懸賞に当たったので住所氏名を教えてほしい」
というDMが。
すわ、何かの犯罪か? とモニターの前の君も思っただろう。
僕も思ったが、こっちの方も覚えがあるのだ。
むしろ上の会社よりもちゃんとしたところである(たぶん)。
しかしこっちはまだ当選者が発表になってないから
どこの会社かここで明かすことはできない。

とにかく、思わぬ連続当選通知に戸惑った僕は、
「大丈夫ですよね?」みたいな言葉を添えて後者の会社に返信し、
続いて前者の会社にも住所氏名を返信した。
……僕は液タブをアームに接続して使ってるので、
机も狭いし、実際スタンドはいらないのだが、
そのうち使う時もあるかもしれない、と…(;^ω^)
で、そのスタンドは先日とどいたので、後者の賞品も当たったら両方を
カメラにおさめてツイッターに投稿しようと思っている
(後者の会社からも、賞品の写真を投稿してほしいと言われてるので)。

で、ですね。
先週のブログや今週のツイッターでも呟いてるとおり、
今はジャイアントまりんを中止して、同人エロ漫画を描いている。
正直、電子書籍の売り上げは今年一月ごろは良かったんだけど、
その後はkindleインディーズの収入を足しても右肩下がりが続いていた。
特に下がりが大きくなったのが3、4カ月くらい前で、
マンガハックのPOD開始と時期を同じくしているのだが、
因果関係ははっきりしないので何とも言えない。
(PODをやるとマンガハックの取り分が増えることから、
宣伝もそっちが優先されるというのは企業論理としてまちがってはいないが
一個の人間としては納得しきれない。
というかそれ以前に、マンガハックは宣伝への力の入れ方が弱いと思う)

現在、印税はデッドマキシマムを描いてた頃とそう変わらず、
それではジャイアントまりんを始めた意味がないのである。
そこへ追い打ちするように、2巻の発売が遅れに遅れまくって
気持ちが折れてしまった。
boothではどうにか3巻まで出そうとは考えてるけど、どうなるか…。

だからといってマンガしかない僕には、マンガを描く以外できることはない。
心身の欲求不満をぶつけるように、以前から密かに温めていたエロ漫画の案を
改定して、改定して、改定してどうにかうまく回せるんじゃないかと
思えるようになったエロ漫画。
それが今描いている
「魔王様の繁殖記」である。
舞台設定は僕にしては珍しいSFじみた要素がない(たぶん)ファンタジーで
まあ内容はタイトルの通りなんだけど、
最初は「ダンジョンズ・僕と魔王様の繁殖記」だった。
しかしこれではストレートな名称で客を呼び込むのが基本である
デジタル同人世界では通じにくい。
なので描き始める前の土壇場で「ダンジョンズ」を取り
さらに「僕の」もいらねえやと削除した結果、このタイトルになった。

登場人物は
ice_screenshot_20191010-172305

女の魔王様ことナリアと
ice_screenshot_20191010-172318

その側役のシルフェ。
当面はこの二人だけ。
ん? 男がいないやんって?
シルフェは男の子です♂ デザインでは便宜上目が表に出てるけど、
読者の感情移入を考慮してメカクレ系女装男子。
ショタと言うほどの年齢ではない代わりに中性的。性癖が出とるなあ。
(最近はDMMでロリとショタの扱いが厳しいらしいぞ)
上記のデザインでは表紙を描く関係上カラーになってるけど
本編はグレー、一回20ページを2話パックにして800円台でDLsite、DMM、booth
それと角川のブックウォーカーから発売しようと考えている。

いや待て、2話パックにしないで分割して売ってくれ!
という声が聞こえてきそうだけど、
デジタル同人市場を調べ直してみて、それは損になることがわかった。
販売してない人は知らないだろうが、
実はDLsiteとDMMでは価格が高いほど作者への還元率が高いようにできているのだ。
この差はDMMだと特に大きく、安いと70%も取られ、高いと18%しか取られない
という仕組みになっている。
この還元率のバランスはだいたい600円前後が50%の分水嶺になっており、
つまりコズミックルインの時のように一話400円台で売ると、
相当売り上げが高くない限り、ほとんど儲けにつながらないというわけ。

しかし読者にしてみれば20ページを600円では高いと思うかもしれないし、
じゃあ2話パックにして800円にした方がええやろ? ええやろ?
前みたいに一回30ページくらいにしたらいいのでは…という意見はNO
コズミックルインがエロでありながらエロになりきれなかったのは
このページ数にあったと僕はにらんでいる。
エロ漫画経験の浅い者が、いきなり30ページもエロを描こうとしても
どうページを埋めていいのかわからないのだ。
エロで埋めればいいやん、と言われてもエロというのはそんなにバリエーションが
あるものでもないので、それで埋めるのも大変なんだよ。
(この辺がエロ漫画の敷居の高さだと僕は思う)
雑誌掲載のエロ漫画がだいたい2ページ~長くても20ページなのはそういう要因がある。

で、このエロ同人漫画を月に一本20ページ描いて、
支援サイトでは有料公開、販売サイトでは二か月に一本出すという計画を立てている。
現在僕の支援サイトには5つの支援メニューがあるが
100円 :見れない
300円 :途中のページまで見れる
500円 :表紙等の抜けはあるが、本編は全ページ読める。
1000円 :booth版と同じ製品をそっくりそのまま提供(PDF等付属)
という形式で差別化を考えている。
そんなに支援できないよー、という人は商品の購入でどうぞ。
booth版は性器修正を弱くしておきます。

本当はCi-enも立ちあげようと考えていたんだけど、
アイコン画像を必須というからドロップしても
ice_screenshot_20191011-180838

この画面から進まないのでお手上げである。
先へ進むボタンもなければ、エンターを押しても効果がない。
まあ知り合いや有名な作家もCi-enを利用してる人はほとんどいないのでなくてもいいかあ。

~今週の映画~
今週はバイオハザードのフルCG映画「バイオハザード・ヴェンデッタ」の感想

あらすじ
『6』での事件以降。
対バイオテロ組織B.S.A.A.北米支部隊長のクリス・レッドフィールドは、
生物兵器を扱う武器商人グレン・アリアスを調査中に捕らえられたエージェントを救出するため、
メキシコ軍特殊部隊と共に拠点の洋館へ突入する。
しかし、エージェントは家族共々殺害されていたうえ、
部隊は洋館の各所に仕掛けられていたトラップと、
アリアスによって敵味方を区別する高度に制御されたゾンビたちの襲撃に遭い、
壊滅してしまう。
4か月後、クリスの元部下でシカゴ大学の教授やB.S.A.A.のアドバイザーを務める
レベッカ・チェンバースは、全米各地でゾンビ化病を引き起こしていた
未知のウイルスを発見してワクチンの作成に取りかかるが、
その直後に大学で発生したバイオテロに遭い、
ウイルスの解析データや試作ワクチンを焼き払われてしまう。
救助したレベッカからゾンビ化病の特性が
欧州で発見された寄生虫プラーガのそれと酷似していることを知り、
クリスたちはかつてプラーガを用いるカルト教団と戦った
DSOエージェントレオン・S・ケネディに接触する。

今更だけど、このコーナーは映画の評価ではなく、
僕の個人的な感想を言うだけのコーナーだ。
だからこんなのは映画評論じゃねえ!と憤っても
「うん、そうだぜ!」と返すので誤解なきよう。念のため。

この映画は、いわゆるミラ・ジョヴォビッチが主演する実写映画と異なり
ゲーム版に準拠している。
だからだんだんとマズイ部分をスローモーションにして誤魔化している実写版と異なり、
CGならではのケレン味やダイナミズムを前面に出してアピールしているものの、
逆にゲーム版にとらわれすぎていて、なんだかゲームのムービーシーンを
繋ぎ合わせたような映像を見せられている感触を受けた。

場面を構成しなおすなら、洋館ステージから始まり、レベッカのいる大学
レオンのいるバー、ゾンビの蔓延したニューヨーク、そして敵の本拠地
といったステージを順に移動しているような雰囲気がある。
…もしかしてこの映画「7」のプロトタイプだったのでは
と思ったこともあるが、そんなわけではないようだ。
そんな感触を受けちゃうのも、ゴリラじゃないクリスやレオンの挙動、
遭遇するアクシデントとその対処などなどがいちいちゲームっぽいから。
特に序盤と終盤でゴリラじゃないクリスを相手に大立ち回りする敵ボス
グレンがさながらウェスカー並の体術や戦闘能力を駆使するくだりは、
いくらなんでも違和感が大きい。
武器商人ですよ? それが戦闘訓練をモリモリ受けた
ゴリラじゃねえクリスと互角以上ってのは…。
ウェスカーみたいにBOWで強化したみたいな場面も見当たらないのに。

その上クライマックスでBSAAが持ち出す電磁加速銃があまりにも威力がデカイ!
いや確かに現在の一般的な銃より高威力になるとは言われてるけど、
いくらなんでも人間が携行できるサイズでビルを数棟倒壊させるのは
無茶苦茶だと思うんですが…。

こういった無茶苦茶があるとはいえ、つまんないかというとそれほどでもなく、
アクションシーンそのものはよくできていると思うし、
今回のヒロインであるレベッカちゃんが胸元の開いたウェディングドレスを着る
といったサービスシーンもあり、悪くはない、悪くはないんだが…
胸の中にもやもやとした違和感を抑えられない。

その違和感の大きなひとつは、カプコンゲームをやった者ならば
お馴染みであるはずのカプコンヘリが、
カプコンヘリとしての仕事をしなかった
点かもしれない…。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

やあすごいね、まだジャイアントまりんの2巻がストアに並ばないんだヽ(^o^)丿
もうしるかボケエ!
こんな状況で続き描けるわけねえだろうぐぁあ!
おかげでこっちは先週ストレス性の難聴になったわ!
やってられっけえバーロー畜生!

という感じで気持ちを切り替えてもうこの話はしません。
でも先週も触れたけどやっぱり電子書籍の契約は切らない。
買った人全員がDLして読んでいるとは限らないし、
それで切ってしまうとストアから消えるからもう読めなくなってしまうわけで、
読者に不便を強いるわけにはいかない。

ブログの左側を見ていただけたらわかるように、またこっちの世界に戻ろうと思う。
いつまでも愚痴をかましていても、せっかくこのブログを見に来てくれている人にも悪いし、
気持ちを切り替えてエロ同人を描いていこう。

言うて気持ちを整理しきれてるわけではないが、
とりあえず先週UPしたイラストの話でもしていこう。
ハマーン001

Zガンダムを初見したとき僕は小僧すぎ、
けっこう単純に見えた初代ガンダムより政治的に難解な話になっていて、
アニメ誌の助けがあったとはいえきちんと理解できたか怪しい。
しかし魅力的なヒロインは初代より多かったのは間違いなく、
ファとかロザミアとかエマとか。
その中でも当時から、時を経てスパロボ展開などを受けて
より魅力を増したのがハマーン・カーンである。

敗戦し孤立したアクシズで、父の後を継いで強くなった
いや強くなることをしいられた鉄面皮を思わせる少女が、
心の奥ではずーっとシャアが傍にいてくれることを願っているとか
見た目に反していじましい。
北爪さんのマンガでアニメ版とはまったく違う顔つきのハマーンが描かれたけど、
彼女のZでの実年齢が20歳であることを考えれば、
むしろあっちの漫画版の顔の方が年相応なわけで。
ええ、でもあの顔で榊原さんの声か……w

とにかく、ガンダム系では一番好きな女性キャラだけど、
前にも言ったが好きなキャラほど変に力が入ってうまくいかないことが多いので、
描き始めには不安感が大きかった。
でも構図のコンセプトさえ決まっていればそんなに難しいデザインでもない。
色数も少ないので塗るのが楽だ。
線画段階でうまくいってるのが分かれば一安心。
さりげなく下着のラインとか股間の割れ目とか入れて
なかなか満足いった一枚である。
しかしハマーン様の服はタイツなのかレギンスなのか、
描く人造型する人によって解釈が様々なのでよくわからないのである。

猫娘っクス0001

pixivには置いてないが、これはボツにした差分ありイラスト。
猫娘がおにゃんにゃんした後の状況の絵で、差分は支援サイトで有料閲覧になっている。
これの何がボツの理由になったかというと、
事後でパッカーンと膣が開いた有様が絵の本体で、
それに下着をかぶせて色を塗ってみると、異様にモリマンになってしまい、
いささか違和感のある出来になってしまったからだ。

陰唇が左右に広がってる状態なので、
下着をつけちゃうとどうにもこうにもうまく納まらない。
いや今こうして見直すと、その辺は色の置き方でどうにかなったかもしれない。
ようは本体絵の方に引っ張られて微妙な絵になっちまったってことか。
いつも思うけど差分は難しい。
だからCG集とか出さないんや。

鬼太郎第六期の猫娘を描いたのはこれで3度目となかなか多いが、
それもこれも今回の猫娘は全シリーズを通して一番魅力的だからだ。
この改変、第六期最大の功績であると思う。
従来の鬼太郎と同じくらいの猫娘だとやることなすこと子供らしさがつきまとい、
ラブコメネタをやるにもイマイチ押しの弱い話になってしまっていた。
しかし今回の猫娘はどの猫娘よりも積極的で、いつも鬼太郎ハウスにいる。
(君、ここに住んでるのか?)
当初はたぶん恋愛上のライバルとして用意されたはずのまななど
今や完全に鬼太郎×猫娘の関係の前ではカヤの外だ。
特に良かったのが先日の闇の四将編ラスト、死んで復活した当事者である猫娘に
相談もなく閻魔大王と密約を交わしていた鬼太郎をひっぱたいたところ。
いやあ、これは夫婦にしかできない呼吸ですわ。
最終回で結婚していいんじゃないですかね。

レイン01

レインを描いたのはこれで二度目である。
だいぶ前だけど一回描いた経験がある。
また今回描くことにした理由は特にないんだけど、上でちょっと失敗したので、
最初から差分を考えてハニーフラッシュみたいな絵にしようと(* ̄∇ ̄*)エヘヘ

これはホビージャパンの記事で言われていたことなんだが
レインは普段着、ファイティングスーツ、メタル化、全裸と
脱ぐたびに体がぱつんぱつんになっていくってんで、
確かにそんな気がするし、この絵ではその辺を強調するつもりでパンッパンに
してやりましたとも。

Gガンダムでキャラクターデザインを担当した逢坂浩司さんは
僕の憧れのアニメーターの一人で、初めて意識して見たサムライトルーパーには
他にも村瀬さんとか上手い人はいたけど、
とにかくアクションシーンでは他の作画マンを凌駕する
いい動きをしていた思い出がある。
その人が0083を経て、Vガンダムのキャラデザインと総作画監督になったのは
小躍りするほどの喜びであったが、スケジュールの都合上実力を発揮できた回は少ない。
特にGガンダムは今まで経験のなかったデザインを要求されたこともあり、
島本先生による原案が来るまでは大変だったそうな。

それがまさかあの若さで亡くなってしまうとは…(´;ω;`)

ローズ02

僕は年代的にご多分に漏れずストリートファイターにハマった口なんだが、
反射神経が地を這うほどに低く、コントローラの扱いも下手くそだったので
その実力はいわずもがな。
それは置いておいて、春麗、キャミィ、エレナ、ミカ、ポイズンと
結構描いてきたつもりだったんだけど、まだまだ描いてないキャラおりますわ。
ローズもそのひとりだけど、髪形がアレなこともあって全然描く気がなかったというか。
(;^ω^)
しかし僕に合ったモチーフが妙齢の女性であると分かってくると
まあ一度描いてみてもよかろうかなと。
しかし服の構造の理解が甘く、ちまちま描きなおすハメに。

あんまり思い入れもないんで、話すこともないんだが、
現在ローズの声を担当している渡辺明乃ちゃんが、
今や押しも押されぬ吹き替え界のスターになって、
デビュー初期から知っているおじさんとしては何やら感慨深い。
若い女性もできる、年配の女性もできる、少年もできる、
声質が高くないので洋画にアテても違和感がない、もちろん演技力も高いってのが
なかなか便利な立ち位置ではありますな。
「ジェシカ・ジョーンズ」では濡れ場もこなすとあっちゃあ
うわあああ(ショック)、でも声優ってこれくらいじゃねえとな!(褒め)
娘の成長を誇らしく思う父親の心境であります(何者だよお前)。

~今週の映画~
今回はアメリカ政府によるビン・ラディン暗殺の裏側を追った再現映画「ゼロ・ダーク・サーティ」の感想。

あらすじ
CIA分析官のマヤは、2003年にCIAパキスタン支局に配属された。
そのブラック・サイトと呼ばれる部署では同僚のダンが、
アメリカ同時多発テロ事件の資金調達者とされるアマールを尋問していた。
マヤはダンやジェシカ、ジャック、トーマス、J.J.らとともに情報収集に取り組む。
マヤのアイデアにより拷問から解き放たれたアマールは、
豊富な食べ物と飲み物が与えられたのをきっかけに「アブ・アフメド・アルクウェイティ」
という名前を告げた。それはビン・ラディンの連絡係の名前であった。
だが、ブラッドレイ支局長はその情報の信憑性を疑い、頻発する自爆テロの阻止を優先した。
ヨルダン当局によって買収されたアルカイダの医師と面談し、
信頼に足る人物かの判断をし情報を聞き出そうとするCIA。
しかし2009年12月30日、アフガニスタンのチャップマン基地に現れた医師は
身体に巻いた爆弾で自爆。これによってジェシカが死亡。
さらに、アブ・アフメドがすでに死んでいるという情報も、マヤにもたらされ、
状況は八方ふさがりとなってしまう。

先週に引き続き、これも2時間以上(157分)の映画である。
長丁場の作品を選ぶr理由は、余裕のある時にこういうのを選んでいないと
どんどん後回しになっちゃうから。
本作は銃器雑誌(コンバットだったかな?)に本格的なアメリカ軍特殊部隊の装備が出る
ということから紹介された映画で、僕は「ドンパチ映画かな」と
うかつな連想をして視聴に臨んだがちょっと待て、
これは実際に起こった出来事を映画化した作品だ。
つまりドキュメントとかノンフィクションみたいなもんなのである。

この手の事件は、ひとりのエリートがバーンと現れてアサルトライフル片手に
敵地に乗り込みドンドンパンパン、ボカスカやって解決できるもんじゃない。
とにかく地道な捜査と政治的駆け引きが9割、ドンパチは残り1割以下でしかないのだ。
実際この映画もそのくらいの割合で、ヤリ手捜査官のマヤによる
鋭い推理や強硬なかけひきが全編で繰り広げられまくり、
……実を言うと眠くなってしまった。
つまんないわけじゃないんだけど、ようするに地味なのね。

ただ、最後の最後に出てくるビン・ラディン暗殺部隊は
噂のステルスヘリや部隊の装備、挙動など、
リアル寄りの作風がいい方向へ作用しているように思えた。
特に無駄撃ちなしのダブルタップで目標を確実に沈めるところは
正しくプロの仕事と言える。
(ドアを挟んだシーンでは派手な撃ちあいになってるけど、
互いの位置が見えない状態では仕方ない)
アーミー映画好きや、特殊部隊を描こうという人には参考になりそうである。

余談だが「デッドマキシマム」の後半に登場する傭兵部隊の装備は
この映画のスチールを参考にした。あの四ツ目の暗視装置はその最たるものだが、
四つもあるので描くのがとにかく大変だった_(:3 」∠)_
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ