血煙銭湯

毎週日曜日更新

2019年02月

21日のことである。
BlogPaint

Σ(゚Д゚)
と…と…友野詳先生が俺をフォローしている!?
自慢じゃあないが商業デビュー経験がなくとも、創作歴はそこそこ長くなったので、
プロ、セミプロの相互フォロワーは結構いる僕だが、この方は少々訳が違う。
小説家の中では、僕が小僧の時に最も作品を集めていた人だったのだ。

忘れはすまい、かのロードス島戦記が爆発的ヒットして、
それにともないTRPG文化が最初の隆盛を極めた頃、
双方に関わるグループSNEが人材不足に陥り、ドラゴンマガジンの裏表紙に「切れ者求む」
の求人広告を出した際、現れた人材の筆頭に挙げられるのが友野先生だった。
面接の時に水野良先生の「一日で長編小説一本書き上げれる?」という
冗談とはいえ少々意地悪な問いかけに「書けますよ」と言って本当に書いてきた速筆家でもある。
実際当時の友野先生はソードワールドを元にしたコクーンワールドを書きながら、
コンプRPGの柱であるルナルサーガの世界観と小説を書き
さらに妖魔夜行のノベライズを山本弘先生と進めながら頻繁にRPGリプレイも書く
しかも読みやすくて面白いという超人的な働きをしていた。

自分の作品にこっそり特撮やホラーのネタを入れておいたりと、
僕にとっては尊敬とともにシンパシーを感じる作家だったのだ。
(リプレイにホラー映画のCHADネタが出て来た時は誰が分かるんだよ!とのたうちまわった)

驚きのあまり、重要な名前を間違える俺。
しかも返信までいただいて、その内容に飛び上がるほど驚くとともに恥ずかしさでのたうちまわる。

もともとジャイアントまりんは特定方向に向けた作品であったが、
こういう方の琴線に響いたのは、つまりやってきたことに間違いはなかったということか。
むしろ間違っていたかもしれないのは、不特定多数に向けた宣伝方法だろうが、
どうやったらこういう方向の人たちに広められるんじゃろう…。
なんにせよ自信をもらう出来事だったのは間違いない。
一方でなんかもう、あまりうかつなことは言えないような気がしてきた。
いや、アニメの実況は今まで通りやってくけど~。

この返信があった日は、興奮のあまりなかなか寝付けなかった。
でもそんなめでたい話は置いておいて、先週触れたいわゆるホラー映像作品配信サイト
「osorezone」の感想なんかを話していこう。
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先週も使ったタイトル画像やないか。
ホラー映画(映画以外もあるが)専門ということもあって、
このサイトはR18かつ登録にはクレカが必要なのだが、
配信作品に今のところR18レベルのものは見当たらない。
始まったときはラインナップに驚いた面もあったものの、
一週間冷静に見回してみると、総数100に満たない作品数、
歯抜けになってる一部シリーズなどネトフリ、hulu、アマプラといった
この手の代表サービスに比べると格落ち感は否めない。
そのうえ、上記サービスでも見れる(見れた)ものが半数近いなど
ホラー好きには少々物足りないのが実情だ。
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「REC」が一番面白くシリーズの起点になっている1がなく、
3と4しかないのはまさに画竜点睛を欠いている。
…3はともかく、1と2あっての4なんだけど。
「ピラニア」も近年のリメイク2本じゃなく、ジョー・ダンテの監督した初代や
ジェームズ・キャメロンの監督した続編「殺人魚フライングキラー」まで揃えてこそだと思う。
まあG・A・ロメロ最大の傑作である「ゾンビ」を3バージョンや
「バスケットケース」「ファンタズム」の全シリーズ、「ヘルレイザー」を3まで
ハーシェル・ゴードン・ルイスの諸作を配信している点は凄くいいんだけど。
やっぱりルゴシやカーロフの活躍した30年代、リィやカッシングの活躍した50年代、
カーペンター、フーパーらの監督が世界的ブームを生み出した70年代の作品も
揃えてほしかったというのがホラーファンの望みであろう。

この辺は権利もってる配給会社の思惑も絡んでくるんだろうけど。
でも権利的にもうフリーに等しい最古の吸血鬼映画「吸血鬼ノスフェラトゥ」くらい
象徴として最初からあってもよかったんじゃないかなあ。
これ古いけどモノクロなことや、ノスフェラトゥ演じるマックス・シュレック本人が
不気味なこともあって、今見ても映像的に怖くてとてもいいんだ。

あと回線が貧弱。
10分15分ごとくらいに止まっちゃうのは今時痛い。ニコニコ動画じゃねえんだから。
いやニコニコだって金払ったら速いし。有料映画でこの速度では…。
ということで総評としては「ちょっとこの内容で利用していくにはまだまだ物足りない」
R18でもあるんだし、今後の配信しだいってところかねえ。
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配信作品の中で注目は上記したけどHGルイスかな。
この人はもうとにかく普通に壊滅的な映画なんだけど、
スプラッターシーンになるととたんにテンションが上がって見せるという面白い作風の持ち主。
おかげで「スプラッター映画の開祖」なんて二つ名も持っていて、
マニアの間ではかなり知られた監督だ。
「ゴアゴアガールズ」や「カラーミーブラッドレッド」「血の祝祭日」といった
この人の作品をあらかたそろえた点に関してはosorezoneに恐れ入った。
(作品が面白いとは言ってない)

~今日の映画~
というわけで今回はosorezoneで見つけた嬉し懐かしのマニアック映画「処刑教室」の感想

あらすじ
暴力で悪名高いエイブラハム・リンカーン高校(えらい名前だなあ)に
音楽教師として主人公アンディ・ノリスが赴任してくる。
ここでは教師たちが銃を持ち歩いてたり、入り口で金属探知機による生徒検査が行われてたりと
あまりにものものしい雰囲気でノリスは辟易する。
しかし学内一の不良ステッグマン一味に授業を妨害されたのをきっかけに、
ノリスと彼らの関係は次第に悪化の度を深めていく。
未成年や証拠不十分を盾にドラッグ販売や売春斡旋など好き放題やる彼らの所業が、
同僚教師コリガンを凶行に駆り立てて死なせ、
さらにステッグマンが自らを傷つけ、それをノリスの仕業と訴えると
ノリスもステッグマンを真似た犯行により報復。
両者の対立は決定的なものとなる。そしてノリスが指揮する音楽発表会の当日…。

本作は僕が幼い頃に見た覚えがあるのだが、
タイトルと一部のゴアシーンだけが記憶の端に残っていた。
大人になってから検索で「処刑教室」を発見したのだが、画像とその記憶が一致しない。
ところが一致するものを先日osorezoneで発見したというわけである。
検索で発見したものはまったく同一タイトルだが別内容の「処刑教室」
あるいは「暴力教室」と混同したのではないかと思う。ややこしい。
一部ではカルト的人気のあるタイトルということだが、
監督が「コマンドー」で知られるマーク・L・レスターであることや、
若かりし(ぽっちゃりした)マイケル・J・フォックスが出ていることで
そういう評価があるようだ。知らんかったわ。

osorezoneにある映画だが、ホラーというよりは日本でも80年代に流行った
不良少年少女ドラマみたいな内容で、違うのは教師の方も対抗手段がエスカレートしていき、
最後には無惨な殺し合いになるところだ。
幼い頃に記憶に焼き付いたのはもっとすさまじく凄惨なシーンだったと思うが、
どうも初見によるある種のトラウマが、長い間に凄惨さを増幅したらしく、
思いのほか残酷でもなかった。
…いや僕が残酷シーンに免疫つきすぎたせいか。

とにかくドラマの90%くらいが不良少年少女と主人公ノリスの対立を描くシーンで、
まあステッグマンには腹が立つけれども、ホラーとは言えない。
上記の記憶の増幅のため、僕はワックワクして視聴に臨んだんだけど
残酷なシーンは最後の15分くらいにしかなくて、期待が空振りしてしまった。
それを抜きにしてみると、低予算ゆえのもったりした展開はしょうがないとして、
一部のカースタントのカメラワークや、ラストのむごい殺し方などには
確かにコマンドーの監督ならではの手腕を感じる。
でも映画ファンとしては、本当にぽっちゃりしてたころのマイケル・J・フォックスが
一番の見どころかもしれない(アーサーという役です)。

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いよいよosorezoneが始まったぞ!
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いきなりなんじゃい、ジャイアントまりんの話じゃあないのかって思われるかもしれないが、
osorezoneとは僕のようなホラー映画好きが開幕を待望していた
ホラー専門の有料動画配信サービスだったのだ。
さっそく覗いてみたところ、不動の名作G・A・ロメロの「ゾンビ」が3バージョンそろってたり
バスケットケースやファンタズムが全部そろってたり、HGルイスの作品まで置いてたり
なかなかのラインナップだった。ただ他の有料動画サービスとかぶってるものも多く、
マニアが狂喜乱舞する内容になるにはもう少し時間が必要か…。
もう少し突っ込んだ話は来週にしよう。
とりあえず無料お試し期間があるので、今日見る映画はここから拾って見たいと思う。

……PS4アプリとして配信されないかな(無理)

さて前振りはおいといてタイトルにもなってる話といこう。
ジャイアントまりん第四話はいわゆる「戦隊シリーズ」のパロディをやることと、
第二話に出てきたままほったらかしになっているサンディーン教授のアシスタントを作る
この二点を目的として描いた。
冒頭にまりんとナムのやりとりがあるのは、オチに向けての前振りだが、
傍若無人でマッドサイエンティストなナムばかりオカシイのではなく、
まりんもなんか変だぞ、というのを少しずつ見せてもいる。
マックス・ライオネルについては、まあそのうち何かあるかもしれない。

四話にして5体も怪獣が出てくるのはジャイアントまりんが始まる前からの予定どおり。
しかし、もちろん一気に5体をデザインするのは重たい懸案で、
漫画を進めながら「大丈夫か俺…」などと思ったが、
すでに地球防衛隊ATLAS関係のデザインをクリアした経験もあり、
あっちに比べればどうということもなかった。
パジーン、アピニオン、バロンドープ、ペールジョン、ポオの五体のうち、
もともとはポオのみ生き残る予定で、ほか4体はこの回だけで消費する予定だったのだが、
何にもしゃべらないポオだけではのちに控えるサンディーンとのやり取りが難しい。
また設定を考えるうちに、この特徴ある4体をここだけで消してしまうのは惜しい。
そんな理由から結局全員生き残ることになった。
ほらアレだ。ダメな子ほどかわいというか、ギャグ漫画としてはおいしいというか。
ちなみにパジーン、アピニオン、ポオは実際に描き始める直前にデザインを微修正している。
今後も活躍するのであれば、もっと親しみやすいデザインがよかろうと思ったから。
パジーンがアヒル口になったのはその代表的な部分である。

役洲市の住人がまりんと怪獣の戦いを風物詩のように楽しみ始めているのは、
「大変なことになってもあとから治るんや」という思想の転換を描いた部分だ。
この辺の思想のおかしさは、そのうちネタに出来たらなと思っている。
登場する山田一郎氏はキャラデザインなどなく、本当にただのアドリブで描いた。
…また出るかもしれないのに。
戸田氏も同様で、本来は第一話の1ページ目に出て来たただのモブだったのだが、
山田一郎というキャラを解説するために再登板。
彼は変な言葉遣いだが、わかる人はわかるいわゆる「戸田奈津子」ネタ。
本名は戸田奈津夫。トローリングダイエットという本を書いたオタカイザー……
という裏設定を本当にどうでもいいことだが考えた。

ゴカイジューの名乗りポーズは前にもここで述べたけど、
本当は1体1ページ使い、往年の戦隊ヒーローのようにダンサブルな名乗りを予定していた。
でも一日1ページ更新の漫画で、5日間こいつらの名乗りポーズというのも酷い話だと思って省略。
実際やらんでよかったと思ってる…名乗りポーズ考えるのも大変やし。
いやしかし、参考までに昔の戦隊ヒーローの名乗りシーンを見たんだけど、
やっぱりかっこいいねえこれ。最近ほとんどやらないのが寂しい限り。

5体も怪獣が出るインパクトはよかったものの、結局それが枚数を圧迫し、
彼らが弱いこともあって建物が破壊されるシーンを入れにくかったのは
今回の大きな反省点である。
といってそういうシーンを入れるためにコマを刻んでしまうと、
大ゴマが取れなくなってしまうし、バランスが難しい…。
まりんのおっぱいぽろりは、5体がまったくまりんに歯が立たないだけでは面白みがない
と思って入れたシーンだけど、この絵が小さくなったりしたら読者も不満だろうしねえ。

ゴカイジュー・ドリームジャンボ爆弾はいわゆる
「ゴレンジャーストーム(ハリケーン)」のパロディ。
今考えるとドリームジャンボという名称はヤバかったかもしれないが、
「宝くじ」という名前も続いてないし、結果的に1コマでカウンターして被害を被ったのは
ゴカイジューの方なんで、宝くじ団体もクレームをつけてこないと思う。
(´;ω;`)大丈夫だよね?
フィニッシュにいつものまりんスペシャルを期待していた人もいたかもしれない。
でも、そろそろ毎回同じ倒し方では飽きてくるだろうし、
この辺はちょっとずつ変化球を投げていく必要がある。
これは今後の展開全体がそうで、1~4話は基本的なパターンを披露し、
5話以降はそれを踏まえつつ違う話も見せていく予定。
オチに出て来たサンディーンが代表格で、何話分か先になるけど彼女(彼?)が
主役となるお話も予定している。

で、その第五話はもう始まってるが、ややシリアス寄りの話になる。
これはまりんとナムの関係を洗い直すのが狙いで、
ギャグが少ないと聞くと残念に思う人もいるかもしれないが、
来たるべき六話以降に必要となるシークエンスなのだ。
ジャイアントまりん全体からみても希少な雰囲気の回になると思う。
まあまりんとナムが神妙な面持ちになるぶん、脇に頑張ってもらうしかない。
ニャンボなんとかして!

~今週の映画~
今回はネットフリックス独占配信映画「1922」の感想

あらすじ
主人公ウィルフレッドにとって、父祖の代から受け継いだ80エーカーの農地は誇りだった。
これと妻が父から受け継いだ100エーカーの土地、合わせて180エーカーを
愛する息子ヘンリーに残すことがウィルフレッドにとってなによりの望みだった。
だが妻アルレットの思惑は全くことなり、大企業に180エーカーの土地を高額で売り払い、
都会で洋服屋をやって暮らしたいと、ウィルフレッドと激しく対立するようになる。
これに対し息子はと言うと、近所の裕福な農家の娘と恋人関係にあり、
農場をやることに不満もないので思惑としては父側なのだが、
未成年ゆえ母親が必要というのがアルレットの主張。
彼女のバックには大企業もおり、訴訟になれば絶対に勝ち目はない。
ウィルフレッドの中にいる「悪だくみ男」は田舎の環境と
息子の想いも利用して、妻の殺害を計画する…。

原作はおなじみスティーヴン・キングで彼の作品には
超常的な能力や怪物が登場するイメージが多いが、本作はそのケもちょっとありつつ、
全体的にはシークレットウィンドウやミザリーのようにリアル寄り。
(スパロボ的な例えだなあ)
ネズミが大量に出てきて悪さをするけども、
アルレットの怨霊の仕業か、ただの偶然か、ウィルフレッドの良心が見せた幻覚かはっきりしない。

ウィルフレッドを演じるトーマス・ジェーンはいい意味で悪名高い「ミスト」の主役で、
あれの映画版は何かを選択すると悪い方に転がるという悪夢的なストーリーが印象的だが、
本作でも主人公の選択がごろごろと悪い方に転がっていく。
「またか」とトーマスが思ったかどうか定かではない。
いきさつがいきさつなので因果応報という面もある。

とはいえアルレットと対立して訴えても、あるいは彼女の主張に従って都会へ出ても
果たしてその結果幸せになれたかどうかは微妙。
ラスト間際のウィルフレッドの述懐として「他に方法があったんじゃないか」
というセリフがあるが、たぶんうまくいかなかったんじゃないかと思う。
ホラー映画に救いがないのは当たり前だが、
超常的な要素が出たり殺人鬼にバカ騒ぎするのはファンタジー領域で、
本作の扱う話はリアル性が高いぶん救いがないというか、とにかく暗い気持ちになる。
特に息子ヘンリーのその後に関しては陰鬱だ。
不幸へ転がり落ちていく様には寒気を覚える恐ろしさがあるが、
見た後味が悪い一本であり、やや人を選ぶ。
僕は面白かったと思うよ。

いくつか創作のためになった点はあるが、
特にウィルフレッドが殺意を抱くシーンでかぶさる
「切り株に刺さった斧」「カミソリでヒゲを剃る」といった映像は
行為を暗喩するお手本のような演出だと思った。
でもこれをこの先生かせる時は来るかなあ。
ギャグ描いてるうちは無理やろなあ…。
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髪を切って早々、最強寒波とやらが来襲してしまったタイミングの悪い松田です。
寒くなるのは天気予報で分かっていたんだけど、
どうしても髪の毛がうざかったから切りたかったんや…。

今日はジャイアントまりん第四話がまだ終わってないし(今週中に終わります)、
何を話題にしようか先週から悩んでいて、知り合いにプレイヤーの少ないヒットマンや
switchに移植されたばかりのディアブロ3の布教をしようかな、
でもそれにはたくさん写真とらねえといけねえしな
などと悩んでいたところに、ツイッターのDMへお便りが来た。
大した話題でもないが、今日はその話をしよう。

そのDMはめちゃくちゃ長い文章だったのだが要約すると
「うちのストアで電子書籍売りませんか?」(要約)
というものである。
ん? でもそっちは割とツテがいろいろあるしなあ、
と思いながら念のため当のストアへ行ってみるとサイトには「作品募集中」の文字が。
まだ準備中でこの先開店する予定らしい。
よく調べてみると当初はマンガハックperryやナンバーナインみたいな
電子書籍化代行企業かと思っていたが、実のところは自前で投稿して自前で売るような
pixivのBOOTHに近い場所だということも分かった。
なるほどそういうことなら悪い話でもないかな。

──しかしDMやストアの文面をよく読むと、
自前で電子出版を一度やった人間なら首をかしげる数字が並んでいる。
「紙の本の印税は通例10~14%」
…今時はもっと低くて5%というところすらある。14%ってあんまり聞いたことないぞ。
「多数のプラットフォームで展開できる電子書籍は35%が…」
…そんなロイヤリティの数字出してるのってkindleだけなんですが(*´з`)
kindleでは独占販売ならロイヤリティ70%、
他ストアでも売ると35%という大手を笠にきたボッタクリをしているのだが、
他の個人出版できる電書ストアではこんなロイヤリティの取り方はしてない。
(まあ楽天koboでは298円以下だと45%だけど、これは利益率の問題だろう。
そこは299円以上になる内容・ページ数にすればいいだけの話)
ようするに個人出版できる電子書籍ストアでのロイヤリティは通常60~80%くらいで
50%とか少額な部類に入るのだ。(BOOTHの90%以上は例外的)
案内の文面で「作者の自由な製作とか利益を~」うたっているのだが
やや矛盾する実態と言えるだろう。
……これって電子書籍の出版事情を知らない人の足元見てない?

作者の自由な製作~というわりにはガイドラインで
「人や動物の撃たれる刺される拷問などのイメージ」
「過度に不快、粗野なもの」
………この案内を送って来た人、ワイのマンガちゃんと読んだことあるんかな?
自慢じゃあないが僕の漫画はだいたい
人が撃たれたり刺されたり食われたり拷問されたりするんですが…。
「ジャイアントまりん」には今のところ残酷なシーンはないし、内容上避けるようにしてるけど
おねショタな雰囲気や、キャラクターの傍若無人なふるまいは不快、粗野に見える人もいるだろう。
この手の野蛮、不快、淫靡な内容を忌避する流れは最近の漫画業界に蔓延し
多くのweb漫画サイトで禁止されているが、それは漫画というジャンルの首を絞める行為だ。
フィクションの物語というのは、フィクションだからこそ野蛮、不快、淫靡であってよい。
だからこそ面白いのだ! 現実にできない、やってはいけないからこその快感がある。
もしそれらを完全に制限してしまったら、スポーツマンガ以外何も無くなり
それこそ創作というジャンルが死ぬだろう。
こういうガイドラインを敷く連中はそういうところを何も考えていないと思う。

しかし販売先が増えるのはいいことでは。
現状でも電子書籍代行業を挟んで売っているんだから、ロイヤリティは実質ほぼ同等では。
そういう見方もあるとは思ったが、どうもこのストアの親会社は
すぐに潰れるようなところではないものの、
うまくいく見込みのない事業は速攻で切る方針があるらしい。
いつ切られるかわからないところで売るのは読者のことを思うとためらいがある。

何よりこの案内を出したアカウントが僕のアカウントをフォローしていない(;^ω^)
「うちのサイトにもマンガ出してよー」って誘ってくれたマンガサイトのアカウントは、
どこもフォローしてくれたんですが…。
本当に僕の漫画に興味あるんだろうか、という疑問がふつふつと。
というわけでいろいろ書いてきたが、このストアで出すのは様子見することに。
web漫画を描いてる人で、似たような勧誘を受けた人は何かの参考にしてださい。

そういえば先週は、妖怪人間ベムの新リメイク(何回目だ)が発表されたけど、
そのベラのデザインに賛否両論が。
…どちらかというと否が多かったなー。
妖怪人間は人間に変身してもどこか人間らしからぬ違和感があるからこその
「早く人間になりたい」だったのに、あれではその行動原理の意味消失。
その点のみならず、妖艶なイメージこそベラのベラたる所以だと思うんだが…。
(だから実写版とかも全然好きじゃない)
思い余って漫画作業の傍ら、自分イメージのベラを描いてしまう。
ベラ002

最初に描いたのはいまひとつイメージを出しきれなかったのでこれは二枚目やね。
でもベラに求められてるのは美少女化じゃなくて、美女化でしょ。
原点へのリスペクトが感じられないリメイクされてもねえ…。

あーでも僕はこの手の妖艶な女性が好きなのに、
ジャイアントまりんでは出す機会が今のところなく
そうした欲求不満も溜まっているのかもしれん。
描きたいものを描ける環境にあっても、話の都合上描けないこともある。
それが創作の面白さと難しさなんじゃ。

~今日の映画~
今日は一部界隈で話題なったホラー映画「クランプス魔物の儀式」の感想

あらすじ
少年マックスは10代前半になろうかという年頃だが、今もサンタを信じている
(というよりはサンタという夢のある存在を肯定している感じか)健全な少年で、
小さい子の前でサンタを否定した同級生に殴り掛かるほど。
しかし、クリスマスにやってきた下品で野蛮な従姉妹にサンタへの手紙を奪われ、
その内容を読み上げられるという辱めに激高、サンタへの夢にも失望し、
手紙を破いて窓の外へ捨ててしまう。
するとにわかに空がかき曇り、町全体を巨大な雪嵐が包み始めた。
翌日、目が覚めてみると町全体が停電しており、携帯を使ってもどことも連絡がとれない。
あんな吹雪だったのに、庭には誰が作ったのか雪ダルマが置かれている。
マックスの姉は近所に住むボーイフレンドの様子を見に外へ出かけるが…。

本作はけっこう前からホラー界隈で面白いらしいと噂になっていたのだが、
なんとなーく気分が乗らないので見るのを先送りにしていた。
本当になんとなーくだったので、今回なんとなーく見てみようという気になったわけ。
去年のクリスマスに見とけやって話だよね本当に。

この作品はホラーではあるものの、決して腕や脚がちぎれて内臓が飛び出たり、
血がドバドバ出たり、見るも恐ろしい怪物が出たりと…いうことはない。
お子様と一緒にファミリーで見れる甘口ホラーである。
(ファミリーで見れるホラーとは…)
といってつまんないこともなく、実際にドイツ方面の伝説に存在する
暗黒サンタことクランプスを題材に、優れた映像センスとデザインと演出で描かれる
戒め型おとぎ話のような傑作だ。
特に造型に関しては秀逸で、サンタと悪魔を足して二で割ったようなクランプスの威容や、
その他クリスマスに関連したオモチャや飾り、食べ物を使ったクリーチャーの数々。
これはロードオブザリングなどで活躍したスタッフらの手によるもので、
今時にしては珍しいことにほとんどCGではない。
…流石に動くクッキーはCGだったが。
これらが悪い冗談のように生き生きと蠢いて襲ってくる様には
ホラー歴の長い僕とちゃあワクワクが止まらなくなってしまう。

シナリオや登場人物のキャラ付けも良く、
登場時はあんなに性格の悪いマックスの親戚たちも、いざ荒事になると頼りになったり、
困難との遭遇によって仲が良くなったりと、印象の逆転が起こったりする。
(普通ホラーだとむしろ不和になることが多いのにね)
マックスの父方の祖母が昔話をするときに突然人形劇になったり、
天使を模したクリーチャーが銃に撃たれた反動でリースに飛び込んで飾りみたいになったり、
どこかサム・ライミやジョー・ダンテを彷彿とさせるコメディ要素もあって楽しい。
こういう悪ふざけのあるホラー、監督の本質が出て結構好きなんだ僕は。
ダンテといえばグレムリンだけど、これはグレムリン以来久々に上出来な
クリスマスホラー映画だと思った。

演出上、特に息をのんだのは首魁であるクランプスが現れるシーンで、
暖炉の中から半円状に湾曲した二本の角がぐいいいっとせり出てくるところは、
ロボットアニメの出撃にも似たかっこよさがあり
「これマンガに生かせないかなあ」と見入ってしまった。

ピタゴラ装置的ものは出てこないけど、ホラー版ホームアローン
現代版グレムリンと言っていい本作、ホラーが苦手な人にも安心して進められる一本なので
未見の方は次のクリスマスあたりに見てみるのもいいかもしれない。
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お約束のように北海道では「けものフレンズ2」が放送されないんで
やきもきしてたんだけど、契約してるネトフリでも配信が始まり、
ホッとしながら2話まで見終わってます。
ナニ? ニコニコで見ればええやんって?。
フォロワーの方からもそう言われたんだけど、
やっぱお金払って利用してるんだから来てくれた方がありがたいし、
一応ニコニコの方を見に行ったら、案の定罵詈雑言の字幕が飛び交っていて
中立的な精神状態で見ることはとてもできそうになかったのだ。

で2話まで見た感想としては「あまりよくない」
たつき監督の不在が云々というより、大ヒットした前作をなぞろうとして滑っている感じ。
続編アニメではよく起きる失敗だけど、こういうのって会社の上層部からの要請の可能性もある。
一辺倒に現場スタッフが悪いとも言えまい。
前作のバスと違って今作ではモノレールに乗って旅をしてるんだけど
文字通り前作のレールに添わず、もっと自由にけものフレンズの世界で遊んでほしいなあ。
というのが僕の期待。
「フリクリ・プログレ/オルタナ」もそうだったけど、オリジナルメンバーを外して
スタジオも変わってしまうと、いい続編というのはなかなか難しいもんである。

さて前置きはこのへんにして今日の本題といこう。
まあ最近は月ごとの名物になってるけど、プリキュアのえっちな絵に絡んだお話ですな。
どどんと三枚いっぺんに並べますよ。
キュアアンジュ_0000

パップル_0000

ルールー_0000

hugプリは数々のヒット作を生み出した名匠・佐藤順一監督が手掛け、
プリキュアなのに胸に影がある(おっぱいを強調している)とか、
キュアアンジュのデザインの良さとか、序盤に何度かハイレベルな演出作画回があったり
非常に期待されたんだけど、終わってみたら思いのほか普通だった、
というのがおおむねの評価だったんじゃなかろうか。
悪くないけど、飛びぬけて良くもないっていう。

上記したけどアンジュはあまりにもデザインが良すぎて登場前から人気が高く、
僕だけじゃなくフォロワーにもファンが多かった。
そのせいなのか、今回のプリキュアでは一番面白い性格と才能の持ち主なのに、
あまり活躍の機会がもらえず、ほまれとルールーに出番を奪われた印象が強い。
というよりエトワールのデザインがちょっと……(;^ω^)
今回、三枚目を描くの誰にしようか迷ってツイッターアンケート取ったんだけど、
誰もほまれに入れなかったのはもはやワロエナイ。
主人公はなはジョージと、ほまれはハリー、アンリ、ビシンと、ルールーはトラウム博士と
それぞれ関係が深く、ルールーがクローズアップされると必然親友のえみるも目立つのだが、
さあやは敵と絡みが強くなかったからねえ。
つってもジュロス姉さんは何か方向性が違うし…。

そのジュロスを含めてパップルも、今回敵方の女性幹部はお笑い芸人を意識したキャラ性で
ほとんど感情移入できなかった。出てくるたびに元ネタになった二人の顔がうかんでしまう。
しかもそれでいて大原さやか嬢と甲斐田裕子嬢とか、配役がもったいなさ過ぎてしょうがない。
今回はhugプリ縛りにしたのでパップルを描いたんだけど、
その辺もあってエロスの画竜点睛を欠いた趣がある。
両声優とも別作品でプリキュアやってもおかしくなかったと思うんだけどなー俺もなー。

三枚目のルールーは言ったとおりアンケートで決めたものの、
僕が集められる票の中では圧倒的な人気でちょっと驚いた。
声が田村ゆかり嬢という点を外しても、おいしいキャラだったのは確かだ。
絵ではポージングがパップルと似ているが、
これはパップルの絵があまりうまくいかなかったリベンジの意味合いもある。
あと、やっぱりえっちに見えるアングルというのは、それほどパターンがないのよね。
だからこういう絵を描くとき毎回その辺に苦しんでる。
前回、舘響子がうまくいったのは好みだった以外に、
「あっ、そういえばこういうポーズやってねえな」という新鮮味もあっただろう。

さてルールーの最終回のありようで「よかった、未来は変えられたんだな」と思ってしまうけど、
実はそうでもなくて、この辺ちょっと上手いなと思ったのは放送後数日経ってから。
クライマックスでは「何故プリキュアが必要とされる邪悪な相手が生まれたのか」
が語られるのが通常の段取りだ。
何本か語られない作品もあるが、プリンセスプリキュア(好きだな俺も)みたいに
「絶望とは希望の相克だから必ず現れる」
とか概念や精霊の類だったりする場合、理由がないのもアリだ。
だが今回のジョージはもともと普通の人間で、
何らかの絶望を味わい、未来を奪おうと考えるようになったらしい。
にも拘わらず、結局その理由が明確にされず終わったところに演出的な意図を感じる。
…話数が足りなかったとかじゃなく。
重要な伏線は2030年時点で、チャラリートとジュロスが小学生だったこと。
のちのキュアトゥモローことはぐたんが生まれたのがこの年。
ルールーが帰ってしまったので、残されたプリハートはおそらく四つ。
(はぐたんが来た未来でも四つ)
そしてはなの未来の夫がやっぱりジョージらしいということの4点。

チャラリートの年齢からして、クライアス社が活動してる時代はもっと先、
おそらく10年以上後であることを考えると、
はなの出産後に、ジョージの絶望する何かがあったと考えるのが自然である。
まあ端的に言うて「はなが死んだ」可能性が高いのだが。
(そうするとジョージがパップルやジュロスに慰みを求めていた理由もわかるが、
結局彼女たちじゃあダメだったってことやね)
もしそうだとして、このおそらく「避けられない死」が原因であると語ってしまうと
せっかくのハッピーな最終回に暗澹たる幕がたちこめてしまう。
女児アニメだからね!
「未来は自分の力で変えられる」が本作のテーマだけど、
変えられなかった可能性も残したあたりに、
意地の悪さ(面白さ)とかSF感を感じたのは僕だけじゃないだろう。
なに?ルールーは変わったじゃないかって? 
でもルールーはアンドロイドなんだから記憶のリセットも可能なはず。
いわゆる~時空の修正力が働いてトラウム博士が結局…っていうSF感だ。
……いやこれは全部僕の勝手な考察だけどさー。
でもいち視聴者として、あれこれ考えれる余地のあるラストは楽しいもんです。

いっぽう新作スタートゥインクルプリキュアは、始まるまで不安があったけど
いざ蓋を開けたら今までと違う方向性を拓こうとする勢いがあって、
なかなか面白い第一話だったと思う。ひねくれた僕をして素直に褒めちゃう出来でした。

~今日の映画~
今回はネットフリックス配信映画「クロース・孤独のボディーガード」の感想

あらすじ
プロのボディーガードでありテロ対策の専門家である女性サムは、
モロッコの大採掘企業ハシン・マイニング社の遺産相続人である令嬢ゾーイの護衛となる。
ゾーイは母親が早期に亡くなり、最近死んだ父もワーカホリックだったことから
相当な不良娘になっており、継母との関係もあまり良くない。
サムの護衛は彼女が安全な別荘に移住するまでの短期間の任務であったが、
堅実な仕事ぶりにゾーイも信頼感を寄せていく。
一日だけ護衛任務を延長したその夜、別荘に武装した侵入者がありマイニング社の護衛は全滅。
サムは経験から状況を素早く認識し、ゾーイとともに逃げおおせるが、
助けを求めた警察官たちは敵とグルで、パトカーから脱出の際、
ゾーイが奪った拳銃で射殺してしまう。
これによって指名手配犯となったゾーイとサムが無実を晴らし生き残る方法は…

youtubeで見た予告編がなかなか面白そうだったので見てみた。
ネトフリ独占映画だが、どこかの会社が製作してネトフリに売ったタイプのようだ。
主役のノオミ・ラパスは迷作と名高い(笑)「プロメテウス」の主役だが、
かなり肉体改造して本作に臨んでおり、硬骨な顔つきもあって
懊悩をタバコで紛らわせる姿がなかなか魅せてくれる。
しかし相方ゾーイ役のソフィー・ネースの身長がけっこうあるせいで、
盾であるボディーガードとして不十分に見えてしまうのはアンバランスか。

予告編からジョン・ウィックばりのアクション映画を期待していたのだが(期待しすぎでは)、
ノオミは頑張っていても肝心の脚本があまり戦闘的ではなく尻すぼみ。
不穏な雰囲気で最後に出てくる裏社会のプロもあっさり倒されたりして、
バリバリのアクション映画を期待していると肩透かしを食う。
ただしサムの機転や準備の良さはプロのボディーガードを描く際に参考になる面も多い。
じゃあバトルじゃあなく、本作が何をテーマにしているかというと「母と子の愛」だ。
あまり隠す意味もないのでこれはバラしておくが、サムには分かれて暮らす娘がいる。
いっぽうのゾーイも母を亡くし、継母ともうまくいってない。
この二人が逃亡劇を通じて疑似母子となり、母と子の関係とは愛とは何ぞやを問う話なのだ。

その点においてこの映画はちゃんと描けているし、うまいどんでん返しも用意されている。
ただ、同時期に見てるパニッシャーシーズン2も似たようなテーマで、
こっちじゃパニッシャーが娘(実の娘じゃないけど)を守るためなら
俺はどんな汚いことだってするぞ! という凄みを放っていて震えがくる。
いやパニッシャーと比べるのは可愛そうな気もするが、見た時期がかぶったのがよくなかったか。
映画としての面白さは普通だと思う。今日は普通づくしか。
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