寒い日が続いていて、なかなか髪を切るタイミングのない松田でございます。
今週もまた、取り立てて描くべきことがないので、
気にとまったいろんなことを書いていこうと思う。
先週ほめちぎったネトフリの「タイタンズ」だけど、
最終回にしてひどいクリフハンガーを見せられ、
見終わったころには、いくを伊良子清玄に寝取られた岩本虎眼がごとく
「やってくれた喃、やってくれた喃」
と顔をしかめさせられた。
クリフハンガーとはなんぞ、と知らない人のために説明すると
遭難救助隊のスタローンが雪山で犯罪者と戦う映画…
ではなく
「宙ぶらりん」という意味で、
ようするに話をちゃんと畳まずに、はらはらさせる状況でシーズンを終了する手法。
こうすることで視聴者に「次のシーズンも見てね」とアピールする手口なのだが、
その後、視聴者は半年とか一年とか待たされるわけで、
あんまり褒められた手口ではない。
というのも、こうしたクリフハンガー状態で終わっておきながら、
低視聴率のため次のシーズンが作られなかったり、
次のシーズンが始まったら、前回ラストのピンチがなかったかのように始まったり、
……といったいい加減なドラマが数多くアメリカでは作られてきたからだ。
クリフハンガーの何もかも悪いとは言わない。
現シーズンの主要エピソードを終了させた後とか
本来は毎回完結だけど、この回はシーズンをまたがった前後回ですよとか、
原作が大長編でここで区切らざるを得ないとか
そういうのだったらまあアリかなって思うんだけど。
しかしネトフリのタイタンズ第一シーズンは、主要エピソードであるはずの
ロビンのバットマンとの確執も、レイヴンの正体に関わるエピソードも
一応の収束すらみることなく、最終回間際にスターファイアの正体をチラ見せしたり
二話でフェードアウトしたはずのホークとダヴのオリジンをやったりとか
終盤になって展開が風見鶏になったあげく、クリフハンガーしちゃったから
「なんだよこの終わり方はあああ!」となったわけで。
特にホークとダヴはオリジン回をやったあと、
第一シーズン内で何かやるわけでもなかったので、とり上げた意味がまるでわからない。
第二シーズンになってからでよかったのでは…。
どうしてこうワーナーのDCシリーズは毎回やらかしてしまうのか…。
前半面白かっただけに捲土重来を期待してたんだけどなあ…。
気持ちと話題を切り替えて、最近息抜きでやってるゲームでは、
「キャンドルちゃん」を楽しんでいる。
PS4のDL専用ゲームとして1000円くらいで売ってたもんで試しに買ったのだが、
これが1000円とは信じられないくらいのボリュームがある。
内容は短時間しか燃えられないキャンドルちゃんを操って、
数々の障害物を乗り越えゴールを目指すという単純なものだが、
エリアごとにキャンドルの光や炎を利用する工夫を凝らした障害物が設置されていて、
ワンアイデアでこれだけのものを作り出すとは、スタッフの頭の良さがうかがえる。
単純なゲームだけど日々、漫画でいろいろ頭を悩ませているぶん、
どうもこういうゲームを最近の僕の脳は求めているようだ。
で、その漫画に関しては、ここ数日戦隊ネタを数ページにわたってやっていて
「ページ稼ぎかよ」と思った人もいたかもしれないけど、
これもネタの一部なんだから仕方がない。
今描いてるのはギャグ漫画なんだから、だいたいのことはネタ振りなのだ。
僕もね、一日1ページ公開方針でこのネタをやるのは心苦しくてしょうがなかったが、
原案段階では1ページに1キャラの名乗りポーズという暴挙を計画していた。
…やめておいてよかった。
~今週の映画~
今回は禁断の食べ物擬人化アニメーション「ソーセージパーティ」の感想。
僕も今はギャグを描いている身の上、血なまぐさい映画ばかりではなく、
ギャグそのものも見て勉強した方がいいのではないか、そうした考えがこの映画を選ばせたのだが、
選んだのが間違いでした!(複雑な意味で)
あらすじ
スーパーマーケット「ショップウェル」に陳列されている商品たちは、
人間を神様と信じ、彼らに選ばれて買われると外の世界で大切にされると思い、
毎日歌をうたってその時を待ち望んでいた。
しかし、一度外へ出たものの選び間違いから返品されたハニーマスタードが
「真実」を知ったことから恐慌を起こし、
再び人間に選ばれるや自決するようにカートから飛び降りてしまう。
ソーセージのフランクと、その恋人パンのブレンダは彼を助けようとするが失敗。
他のカートと衝突し、多数の商品とともに床に落ちてしまう。
廃棄品を処分する店員の魔の手を逃れたフランクとブレンダは、
元の陳列棚に戻ろうと、広いマーケット内をさまよいはじめる。
いっぽう、廃棄品として店のバックヤードに放置されたビデ男(膣内洗浄器)は、
こうなったのもフランクのせいだと憤慨すると、
近くに落ちていたジュースを殺してその中身を吸い出し、
パワーアップして復讐を誓うのだった。
「間違いでした」とか不穏な書き出しで
「それはつまり面白くないってことですか」と誤解されそうだが、
念のため、ギャグアニメ映画として傑作といっていい作品である。
じゃあなにが間違いだったかと言うと、下ネタが過ぎるということ。
いやさ「ソーセージパーティー」なんてタイトルからして、
それを暗喩していると分かっていたとはいえ、
まさかここまで露骨に下ネタの強い作品だとは思わなかった。
アニメなのに!
これはアメリカに限らずだいたいの欧米圏ではそうだが「えっ、下ネタOKなんすか?」となると
異様に吹っ切れたような映画を作るから、日本人の感性としてはついていけないことがある。
映画のCMで「おバカ映画だよーん」とか宣伝されていて、
じゃあって家族で見に行ってみたら、そういうド下ネタぶつけられて
ヒエヒエになってしまった人も少なからずいるんじゃなかろうか。
欧米人はそういうのどうなっとんのやろ…。
ましてアニメなのになあ…。
まあ下ネタに限らず、イデオロギーや宗教に対する風刺なんかも織り交ぜ
ホラー映画のパロディなんかもあり、ギャグ映画としてよくできてるんだけど、
クライマックスの大バトル(どんなバトルかはネタバレになるから言えません)
からの大乱交パーティーが意味する暗喩には、エロいを飛び越えて引くレベル。
日本も下ネタはあるし、僕もエロを交えたギャグ描いてるけど、
ここまでのド下ネタを世界的な配信に載せて見せることはほぼない。
参考にできないという意味で「選んだのが間違い」だったというわけ。
しかしCGアニメーションは非常にクォリティが高く、
日本が製作したCGアニメとはまるで比較にならない。
下ネタなのに、そんなに予算が出るんだなあ…。
話そのものも上記したようにぶっ飛んでいて面白いし、擬人化もうまくハマっている。
家族で見るのではなく、ひとりで楽しむ分には大変オススメなギャグアニメだ。
ちなみに登場する薬物中毒者の役の声がどこかで聞いたことあると思ったら、
バイオハザード7でルーカスを演じていた佐藤せつじさんだった。
佐藤さんといえば僕には∀のジョゼフのイメージだったけど、
どうもこっち系のヤバイキャラクターの役として存在感を増しているらしい。
ターンXの電撃の後遺症でこんなことに…(違う)。
今週もまた、取り立てて描くべきことがないので、
気にとまったいろんなことを書いていこうと思う。
先週ほめちぎったネトフリの「タイタンズ」だけど、
最終回にしてひどいクリフハンガーを見せられ、
見終わったころには、いくを伊良子清玄に寝取られた岩本虎眼がごとく
「やってくれた喃、やってくれた喃」
と顔をしかめさせられた。
クリフハンガーとはなんぞ、と知らない人のために説明すると
遭難救助隊のスタローンが雪山で犯罪者と戦う映画…
ではなく
「宙ぶらりん」という意味で、
ようするに話をちゃんと畳まずに、はらはらさせる状況でシーズンを終了する手法。
こうすることで視聴者に「次のシーズンも見てね」とアピールする手口なのだが、
その後、視聴者は半年とか一年とか待たされるわけで、
あんまり褒められた手口ではない。
というのも、こうしたクリフハンガー状態で終わっておきながら、
低視聴率のため次のシーズンが作られなかったり、
次のシーズンが始まったら、前回ラストのピンチがなかったかのように始まったり、
……といったいい加減なドラマが数多くアメリカでは作られてきたからだ。
クリフハンガーの何もかも悪いとは言わない。
現シーズンの主要エピソードを終了させた後とか
本来は毎回完結だけど、この回はシーズンをまたがった前後回ですよとか、
原作が大長編でここで区切らざるを得ないとか
そういうのだったらまあアリかなって思うんだけど。
しかしネトフリのタイタンズ第一シーズンは、主要エピソードであるはずの
ロビンのバットマンとの確執も、レイヴンの正体に関わるエピソードも
一応の収束すらみることなく、最終回間際にスターファイアの正体をチラ見せしたり
二話でフェードアウトしたはずのホークとダヴのオリジンをやったりとか
終盤になって展開が風見鶏になったあげく、クリフハンガーしちゃったから
「なんだよこの終わり方はあああ!」となったわけで。
特にホークとダヴはオリジン回をやったあと、
第一シーズン内で何かやるわけでもなかったので、とり上げた意味がまるでわからない。
第二シーズンになってからでよかったのでは…。
どうしてこうワーナーのDCシリーズは毎回やらかしてしまうのか…。
前半面白かっただけに捲土重来を期待してたんだけどなあ…。
気持ちと話題を切り替えて、最近息抜きでやってるゲームでは、
「キャンドルちゃん」を楽しんでいる。
PS4のDL専用ゲームとして1000円くらいで売ってたもんで試しに買ったのだが、
これが1000円とは信じられないくらいのボリュームがある。
内容は短時間しか燃えられないキャンドルちゃんを操って、
数々の障害物を乗り越えゴールを目指すという単純なものだが、
エリアごとにキャンドルの光や炎を利用する工夫を凝らした障害物が設置されていて、
ワンアイデアでこれだけのものを作り出すとは、スタッフの頭の良さがうかがえる。
単純なゲームだけど日々、漫画でいろいろ頭を悩ませているぶん、
どうもこういうゲームを最近の僕の脳は求めているようだ。
で、その漫画に関しては、ここ数日戦隊ネタを数ページにわたってやっていて
「ページ稼ぎかよ」と思った人もいたかもしれないけど、
これもネタの一部なんだから仕方がない。
今描いてるのはギャグ漫画なんだから、だいたいのことはネタ振りなのだ。
僕もね、一日1ページ公開方針でこのネタをやるのは心苦しくてしょうがなかったが、
原案段階では1ページに1キャラの名乗りポーズという暴挙を計画していた。
…やめておいてよかった。
~今週の映画~
今回は禁断の食べ物擬人化アニメーション「ソーセージパーティ」の感想。
僕も今はギャグを描いている身の上、血なまぐさい映画ばかりではなく、
ギャグそのものも見て勉強した方がいいのではないか、そうした考えがこの映画を選ばせたのだが、
選んだのが間違いでした!(複雑な意味で)
あらすじ
スーパーマーケット「ショップウェル」に陳列されている商品たちは、
人間を神様と信じ、彼らに選ばれて買われると外の世界で大切にされると思い、
毎日歌をうたってその時を待ち望んでいた。
しかし、一度外へ出たものの選び間違いから返品されたハニーマスタードが
「真実」を知ったことから恐慌を起こし、
再び人間に選ばれるや自決するようにカートから飛び降りてしまう。
ソーセージのフランクと、その恋人パンのブレンダは彼を助けようとするが失敗。
他のカートと衝突し、多数の商品とともに床に落ちてしまう。
廃棄品を処分する店員の魔の手を逃れたフランクとブレンダは、
元の陳列棚に戻ろうと、広いマーケット内をさまよいはじめる。
いっぽう、廃棄品として店のバックヤードに放置されたビデ男(膣内洗浄器)は、
こうなったのもフランクのせいだと憤慨すると、
近くに落ちていたジュースを殺してその中身を吸い出し、
パワーアップして復讐を誓うのだった。
「間違いでした」とか不穏な書き出しで
「それはつまり面白くないってことですか」と誤解されそうだが、
念のため、ギャグアニメ映画として傑作といっていい作品である。
じゃあなにが間違いだったかと言うと、下ネタが過ぎるということ。
いやさ「ソーセージパーティー」なんてタイトルからして、
それを暗喩していると分かっていたとはいえ、
まさかここまで露骨に下ネタの強い作品だとは思わなかった。
アニメなのに!
これはアメリカに限らずだいたいの欧米圏ではそうだが「えっ、下ネタOKなんすか?」となると
異様に吹っ切れたような映画を作るから、日本人の感性としてはついていけないことがある。
映画のCMで「おバカ映画だよーん」とか宣伝されていて、
じゃあって家族で見に行ってみたら、そういうド下ネタぶつけられて
ヒエヒエになってしまった人も少なからずいるんじゃなかろうか。
欧米人はそういうのどうなっとんのやろ…。
ましてアニメなのになあ…。
まあ下ネタに限らず、イデオロギーや宗教に対する風刺なんかも織り交ぜ
ホラー映画のパロディなんかもあり、ギャグ映画としてよくできてるんだけど、
クライマックスの大バトル(どんなバトルかはネタバレになるから言えません)
からの大乱交パーティーが意味する暗喩には、エロいを飛び越えて引くレベル。
日本も下ネタはあるし、僕もエロを交えたギャグ描いてるけど、
ここまでのド下ネタを世界的な配信に載せて見せることはほぼない。
参考にできないという意味で「選んだのが間違い」だったというわけ。
しかしCGアニメーションは非常にクォリティが高く、
日本が製作したCGアニメとはまるで比較にならない。
下ネタなのに、そんなに予算が出るんだなあ…。
話そのものも上記したようにぶっ飛んでいて面白いし、擬人化もうまくハマっている。
家族で見るのではなく、ひとりで楽しむ分には大変オススメなギャグアニメだ。
ちなみに登場する薬物中毒者の役の声がどこかで聞いたことあると思ったら、
バイオハザード7でルーカスを演じていた佐藤せつじさんだった。
佐藤さんといえば僕には∀のジョゼフのイメージだったけど、
どうもこっち系のヤバイキャラクターの役として存在感を増しているらしい。
ターンXの電撃の後遺症でこんなことに…(違う)。