先週は寒暖差が極端だの言って「寒いぜ10度台だぜ」などと北海道の寒さ自慢をしていたが、
先週末あたりから気温の高い日々が続くようになって、ここ数日30度台で苦しんでいる。
30度くらいがなんでえ、本州方面じゃ40度だぞ!
という声が聞こえそうだけど、
北海道で30度に達するなんてめったにないことなんだからね!(シェリル調)
まして田舎じゃエアコンをつけてる家庭そのものがほとんどなく、
雪国だからどの家も熱を逃がしにくい構造になっていて、
本州方面とじゃいろいろと感じ方が違うと思う。
うーん、夜になって熱が引いてくれるといいけど…。
さて、先週は月曜日から例のHOOOKを設立、運営した浅野隆宏さんが
というので注目しながら各作業を進めていた。
だが発表されたのは「HOOOKがいかにして設立されたか」
という一種のサクセスであった。
期待していた漫画関係者のうちには「は?」と目を点にした人もいたのではなかろうか。
かく言う僕もそのひとりであり、
「…えーと、それは重大発表っていうか、ただの経緯説明では…」
てっきり僕はHOOOKがどのようなところで、どのように漫画家たちの収入を保証していくのか
という具体的な説明がされるものと思っていたのだ。
その経緯説明において、浅野さん自身が「結論を先に述べないとだめだ」と言いながら、
「いや浅野さんこれ言うてることとやっとること逆やがな」などと心の中で突っ込みながら、
経緯が説明されるnoteを読んでいたが、
結局「このようにたくさんの国々の投資家から援助を受けて設立準備に入りましたよ」
という形で結ばれ「えっ、これからなん?」と唖然としたオチ
……になるのかと思いきや、どうも大本営発表は今日、日曜日夜にズレこんだらしい。
まあ、ちょっと批判気味な言い方になってしまったが、
それだけHOOOKに期待していたし、その設立経緯は本当にサクセスと言うべきもので
「この経緯をマンガにしたらええのに」などとちょっともったいなく思ってしまったからだ。
とはいえこの経緯を読むと、諸手をあげてHOOOKに賛同すると言えるかどうかは
まだちょっと微妙である。
すべての漫画家、その志望者の収入を保証するということはできないだろうし、
おそらくそこにはある種の「ふるい」があるだろう。
海外展開を視野にいれているとなると、その辺のレギュレーションは厳しいかもしれない。
中国あたりはともかく、アメリカやヨーロッパ方面はエロにうるっさいからね。
おねショタな関係で主人公まわりを転がそうとする僕なんかは
小児性愛的な問題でふるい落とされるんじゃなかろうか、という前提的な不安があるわけだ。
もしこれが「意識高い系」以外の漫画は落としていこうぜ、
てな方向へ行ってしまったら、きっとそれは名目だけは高いけど、
面白くない会社となってしまうかも……。
浅野さん自身が漫画家であるから、その辺は杞憂であると思っていたい。
──などと真面目な話はここまで、あとは先週描いたイラストのお話をしよう。
先週は個人的にいろいろ事情があったので、2人しか描くことができなかった。
僕の本題は漫画の方なんで、その辺は勘弁してくれと言うほかはない。
前回で味をしめたので、今回もカプコン格ゲーから題材をとった
キャミィは自分ではほとんど使わないけど、
春麗に比べると描きやすい(特徴をつかみやすい)のでけっこう描いたことがある。
アングルはできるだけやったことのないものを、と考えているので
尻を中心に上へ突き出すポーズにした。
いつもと似ているようで、違うポーズは楽なようでなかなか勉強になった。
前から見るような体勢とは性器、いわゆるおまんまんの位置が変わってくる
この辺の位置は描く機会が少ないから、感覚として得にくいものだったのだ。
塗りそのものはまあまあとして、ケツの形はうーんもうちょっと…。
なかなかこういうアングルから撮った実物写真とかないから、
参考にできるものもなくてねえ…。
たしか最初は違うポーズだったんだけど、うまく構想がまとまらなくて、
悩んでいる時間も惜しかったんで、わりと形をだしやすいこのポーズになった。
あとエロに関してはこのアングルやポーズというのが最大の苦しみで、
何をしようとも結局帰結する行動や部分が決まってしまうのが、持続していく上での難題。
エロで10年20年食っていってる漫画家の方たち、この辺本当に尊敬に値する。
エレナはストリートファイターⅢが発表された当時からのマイキャラで、
周囲の友人らは「動きが気味悪い」「手足が長すぎる」などと敬遠していたが、
僕はそのすらりとした手足や、褐色の肌、黒人離れした容貌に
格ゲーがヘタクソながらも惹かれていた。
おっぱいアングルにしたのは、上でも話したアングルの問題もあるが、
もっとおっぱいをネタにした方がよいという練度の理由もある。
実際に、構図そのものには苦戦していないものの、おっぱいの形状や位置は何度も描き直し
どちらかというと着衣状態より、FANBOXやファンティアにあるおっぱい丸出し差分の方が
いい具合のおっぱいになっている。
これも当初は手ブラにすべきかという案もあったのだが、
そうすると手を無くした時との差分をどうやって作ったらいいのか
よく分からなくて時間的な制限もあり、なんか、ううん、なんか。
みたいな納得しきれない。
両方の絵とも背景に、荒々しくにじんだ感じの色を置いているが、
これは前回のモリガンあたりでつかんだ感触で、
たぶん僕はこういうにじみが好きなんだと思う。
性格に合っている。
しかしレース模様をつけるだけで、ほんとなんかエロくなるね。
マンガハックPerryの一周年記念イラストにも使ったけど、
買ってよかったレース素材。
えっ そのイラストに関する話はしないのかって?
これはあちらに贈ったものなんで、あそこ以外には展示しない方針なのです。
~今週の映画~
今回は「ジャドヴィル包囲戦六日間の戦い」の感想。
いわゆるネットフリックス限定配信映画。
国連の都合でコンゴ共和国の無防備な僻地へ駐屯させられた
アイルランド兵士たちの苦闘を描く実話の映画化である。
1960年、コンゴ共和国コナカ党の指導者チョンベは
共産国と手を結んでいた国の方針に反旗を翻しフランスと手を結ぶと、
コンゴの収入の半分以上を占めるカタンガの独立を宣言した。
かつての首相ルムンバを始末するなど、人権問題を揺るがす事態に国連も黙っておらず
状況に中立なインド歩兵師団やアイルランド軍を派遣。
この際、アイルランド中隊150名が駐留場所に指定されたのが
ジャドヴィルのえらく見晴らしのいい場所にある建物群である。
防壁もない、塹壕もない、食料はわずか、武器弾薬は第二次大戦中のものという劣悪な状況で、
敵は装備や練度に劣ってるかもしれないが、とにかく数だけはものすごい。
しかもフランス人傭兵を指揮官として雇っている。
「UN軍本体が謀っているラジオ局奪回作戦が無事に終わればいいが…」
という中隊長クインランの願いも空しく、
本体のインド歩兵師団は強硬手段に出て、ラジオ局の奪回に成功するが、
一般市民にも著しい被害を与えてしまう。
怒り狂ったカタンガ兵は、歴戦のフランス人傭兵の指揮のもと、
報復としてアイルランド兵たちを急襲する。
市民に被害を出した失敗を懸命に隠そうとする
(無能)指揮官のオブライエン博士は、クインランの支援要請を徹底して拒否し、
むしろ見捨てるような態度に出る。
果たして150人のアイルランド中隊たちは生き残ることができるのか。
というのがあらすじであるが、なにぶん史実なので
その気になってちゃんと調べればオチが分かってしまうという欠点はある。
しかしアイルランド兵たちが置かれる環境は過酷だし、
とにかく上層部の無能っぷりが視聴者をイラだたせてくれる。
戦術的に考えて、アイルランド兵たちの駐屯場所はまるで砦の体をなしてないし、
襲ってくださいと言わんばかりの場所に配置したところで、戦略的な効果も薄いだろう。
中隊指揮官クインランは部下思いで、戦史を愛読するなど有能なのだが
いかんせん彼を含めアイルランド兵には実戦経験がなく、
とにかく物資も人員も足りない。
敵国のまっただなかということもあり、敵は何千人という人海戦術で攻めて攻めて攻めまくる。
こんな大ピンチの時はそう、特殊部隊の投入……
などとブラックホークダウンライクにはいかない。
ああいうのが生まれてくるのはベト戦以降あたりからで、
実践経験もなく、イギリスより規模の小さいアイルランド軍では望むべくもないのだ。
それを考えると、ほんとアメリカ軍怖えな強いななどと改めて実感させてくれる。
徹底した人海戦術によって圧倒するカタンガ軍に対し、
弾薬も食料も医薬品も尽きたアイルランド兵は、クインラン中隊長はどのような決断を下すのか。
それは直接見て確かめてほしい。
先日のダンケルクがあんまりドンパチしない戦争映画だったもんで、
本作の限界ギリギリまで粘るようなアイルランド兵たちの戦いは
久々に戦争映画らしい戦争映画を見させていただきましたわん。
先週末あたりから気温の高い日々が続くようになって、ここ数日30度台で苦しんでいる。
30度くらいがなんでえ、本州方面じゃ40度だぞ!
という声が聞こえそうだけど、
北海道で30度に達するなんてめったにないことなんだからね!(シェリル調)
まして田舎じゃエアコンをつけてる家庭そのものがほとんどなく、
雪国だからどの家も熱を逃がしにくい構造になっていて、
本州方面とじゃいろいろと感じ方が違うと思う。
うーん、夜になって熱が引いてくれるといいけど…。
さて、先週は月曜日から例のHOOOKを設立、運営した浅野隆宏さんが
「日本にウォルト・ディズニー・カンパニーを作る」と言い始めてから、本当に沢山の方々からご協力下さるとのお話があり、有り難く思っております。
— 浅田 隆宏 / Takahiro Asada (@hoook_asada) 2018年7月13日
順調にいけば今月、5つの大きな発表があるのですが、23日から27日まで1日1つずつ発表していこうと思います。
どんどんやりますよー。
というので注目しながら各作業を進めていた。
だが発表されたのは「HOOOKがいかにして設立されたか」
という一種のサクセスであった。
期待していた漫画関係者のうちには「は?」と目を点にした人もいたのではなかろうか。
かく言う僕もそのひとりであり、
「…えーと、それは重大発表っていうか、ただの経緯説明では…」
てっきり僕はHOOOKがどのようなところで、どのように漫画家たちの収入を保証していくのか
という具体的な説明がされるものと思っていたのだ。
その経緯説明において、浅野さん自身が「結論を先に述べないとだめだ」と言いながら、
「いや浅野さんこれ言うてることとやっとること逆やがな」などと心の中で突っ込みながら、
経緯が説明されるnoteを読んでいたが、
結局「このようにたくさんの国々の投資家から援助を受けて設立準備に入りましたよ」
という形で結ばれ「えっ、これからなん?」と唖然としたオチ
……になるのかと思いきや、どうも大本営発表は今日、日曜日夜にズレこんだらしい。
まあ、ちょっと批判気味な言い方になってしまったが、
それだけHOOOKに期待していたし、その設立経緯は本当にサクセスと言うべきもので
「この経緯をマンガにしたらええのに」などとちょっともったいなく思ってしまったからだ。
とはいえこの経緯を読むと、諸手をあげてHOOOKに賛同すると言えるかどうかは
まだちょっと微妙である。
すべての漫画家、その志望者の収入を保証するということはできないだろうし、
おそらくそこにはある種の「ふるい」があるだろう。
海外展開を視野にいれているとなると、その辺のレギュレーションは厳しいかもしれない。
中国あたりはともかく、アメリカやヨーロッパ方面はエロにうるっさいからね。
おねショタな関係で主人公まわりを転がそうとする僕なんかは
小児性愛的な問題でふるい落とされるんじゃなかろうか、という前提的な不安があるわけだ。
もしこれが「意識高い系」以外の漫画は落としていこうぜ、
てな方向へ行ってしまったら、きっとそれは名目だけは高いけど、
面白くない会社となってしまうかも……。
浅野さん自身が漫画家であるから、その辺は杞憂であると思っていたい。
──などと真面目な話はここまで、あとは先週描いたイラストのお話をしよう。
先週は個人的にいろいろ事情があったので、2人しか描くことができなかった。
僕の本題は漫画の方なんで、その辺は勘弁してくれと言うほかはない。
前回で味をしめたので、今回もカプコン格ゲーから題材をとった
キャミィは自分ではほとんど使わないけど、
春麗に比べると描きやすい(特徴をつかみやすい)のでけっこう描いたことがある。
アングルはできるだけやったことのないものを、と考えているので
尻を中心に上へ突き出すポーズにした。
いつもと似ているようで、違うポーズは楽なようでなかなか勉強になった。
前から見るような体勢とは性器、いわゆるおまんまんの位置が変わってくる
この辺の位置は描く機会が少ないから、感覚として得にくいものだったのだ。
塗りそのものはまあまあとして、ケツの形はうーんもうちょっと…。
なかなかこういうアングルから撮った実物写真とかないから、
参考にできるものもなくてねえ…。
たしか最初は違うポーズだったんだけど、うまく構想がまとまらなくて、
悩んでいる時間も惜しかったんで、わりと形をだしやすいこのポーズになった。
あとエロに関してはこのアングルやポーズというのが最大の苦しみで、
何をしようとも結局帰結する行動や部分が決まってしまうのが、持続していく上での難題。
エロで10年20年食っていってる漫画家の方たち、この辺本当に尊敬に値する。
エレナはストリートファイターⅢが発表された当時からのマイキャラで、
周囲の友人らは「動きが気味悪い」「手足が長すぎる」などと敬遠していたが、
僕はそのすらりとした手足や、褐色の肌、黒人離れした容貌に
格ゲーがヘタクソながらも惹かれていた。
おっぱいアングルにしたのは、上でも話したアングルの問題もあるが、
もっとおっぱいをネタにした方がよいという練度の理由もある。
実際に、構図そのものには苦戦していないものの、おっぱいの形状や位置は何度も描き直し
どちらかというと着衣状態より、FANBOXやファンティアにあるおっぱい丸出し差分の方が
いい具合のおっぱいになっている。
これも当初は手ブラにすべきかという案もあったのだが、
そうすると手を無くした時との差分をどうやって作ったらいいのか
よく分からなくて時間的な制限もあり、なんか、ううん、なんか。
みたいな納得しきれない。
両方の絵とも背景に、荒々しくにじんだ感じの色を置いているが、
これは前回のモリガンあたりでつかんだ感触で、
たぶん僕はこういうにじみが好きなんだと思う。
性格に合っている。
しかしレース模様をつけるだけで、ほんとなんかエロくなるね。
マンガハックPerryの一周年記念イラストにも使ったけど、
買ってよかったレース素材。
えっ そのイラストに関する話はしないのかって?
これはあちらに贈ったものなんで、あそこ以外には展示しない方針なのです。
~今週の映画~
今回は「ジャドヴィル包囲戦六日間の戦い」の感想。
いわゆるネットフリックス限定配信映画。
国連の都合でコンゴ共和国の無防備な僻地へ駐屯させられた
アイルランド兵士たちの苦闘を描く実話の映画化である。
1960年、コンゴ共和国コナカ党の指導者チョンベは
共産国と手を結んでいた国の方針に反旗を翻しフランスと手を結ぶと、
コンゴの収入の半分以上を占めるカタンガの独立を宣言した。
かつての首相ルムンバを始末するなど、人権問題を揺るがす事態に国連も黙っておらず
状況に中立なインド歩兵師団やアイルランド軍を派遣。
この際、アイルランド中隊150名が駐留場所に指定されたのが
ジャドヴィルのえらく見晴らしのいい場所にある建物群である。
防壁もない、塹壕もない、食料はわずか、武器弾薬は第二次大戦中のものという劣悪な状況で、
敵は装備や練度に劣ってるかもしれないが、とにかく数だけはものすごい。
しかもフランス人傭兵を指揮官として雇っている。
「UN軍本体が謀っているラジオ局奪回作戦が無事に終わればいいが…」
という中隊長クインランの願いも空しく、
本体のインド歩兵師団は強硬手段に出て、ラジオ局の奪回に成功するが、
一般市民にも著しい被害を与えてしまう。
怒り狂ったカタンガ兵は、歴戦のフランス人傭兵の指揮のもと、
報復としてアイルランド兵たちを急襲する。
市民に被害を出した失敗を懸命に隠そうとする
(無能)指揮官のオブライエン博士は、クインランの支援要請を徹底して拒否し、
むしろ見捨てるような態度に出る。
果たして150人のアイルランド中隊たちは生き残ることができるのか。
というのがあらすじであるが、なにぶん史実なので
その気になってちゃんと調べればオチが分かってしまうという欠点はある。
しかしアイルランド兵たちが置かれる環境は過酷だし、
とにかく上層部の無能っぷりが視聴者をイラだたせてくれる。
戦術的に考えて、アイルランド兵たちの駐屯場所はまるで砦の体をなしてないし、
襲ってくださいと言わんばかりの場所に配置したところで、戦略的な効果も薄いだろう。
中隊指揮官クインランは部下思いで、戦史を愛読するなど有能なのだが
いかんせん彼を含めアイルランド兵には実戦経験がなく、
とにかく物資も人員も足りない。
敵国のまっただなかということもあり、敵は何千人という人海戦術で攻めて攻めて攻めまくる。
こんな大ピンチの時はそう、特殊部隊の投入……
などとブラックホークダウンライクにはいかない。
ああいうのが生まれてくるのはベト戦以降あたりからで、
実践経験もなく、イギリスより規模の小さいアイルランド軍では望むべくもないのだ。
それを考えると、ほんとアメリカ軍怖えな強いななどと改めて実感させてくれる。
徹底した人海戦術によって圧倒するカタンガ軍に対し、
弾薬も食料も医薬品も尽きたアイルランド兵は、クインラン中隊長はどのような決断を下すのか。
それは直接見て確かめてほしい。
先日のダンケルクがあんまりドンパチしない戦争映画だったもんで、
本作の限界ギリギリまで粘るようなアイルランド兵たちの戦いは
久々に戦争映画らしい戦争映画を見させていただきましたわん。