血煙銭湯

毎週日曜日更新

2017年11月

「デッドマキシマム」の電子書籍第2巻が
11月末から各電子書籍ストアにて順次販売開始されます。
1巻と同じようにプロトタイプも2編収録されておりますので、
前巻もご購入された方は、今回もご検討ください。
現在、鋭意宣伝漫画も描いてますので、
近いうちWEB上にアップします。


本ブログも、先週スタイルを大胆に変更しまして、
2カラムから3カラムになりました。
2カラムだと宣伝すべきことが長々と下の方まで連なってしまうことと
一部リンク(pixiv関係)が無効になっていたこともあって、
こういう仕様になりました。
ちょっと記事本体の文字が小さくなりましたけど、
前の前よりは読みやすいと思います。
僕はHTMLがじぇーんじぇーん分からず、用意されたスタイルの中から、
自分の個性を生かせる構成になっているモノを選ぶしかないんで、
バナーが一部はみ出しているのは許してつかあさい。
電子書籍の販売直通リンクも、
もう少し増えたら小さいのに変えていかないといけませんな。

毎週ここに何書こうかいろいろ考えているんですが、
あるような無いような、せっかく週一でしか書いてないんですから、
なにか内容のあるようなことを書きたいところです。
しかしデッドマキシマムの7話裏話は来週にならないと話せないですし。

えーとそうですね。
そうそう、pixivとマンガハックの方で公開した「あまぞねす先生」は
全体的に重くハードな「デッドマキシマム」ではなかなかやれない
(やらないとは言ってない)
あほな話を描いてみたい、いや描こうぜ、命短し恋せよ乙女、思い立ったが吉日
描けるうちに描きましょうやと、しこしこ描いた4コマです。
ニコニコには上げようかどうしようか迷ってます。
初期案では「アマゾンソウル」というタイトルの
アクションコメディ漫画だったんですが、
僕の中のコメディ・アンテナがピンと勃起して
4コマ漫画として再構成されました。

…というても主人公の白鳥キクノ以外なにも考えてなかったんですが。
ところで白鳥キクノという名前は、
ギリシャ語で白鳥を「キクノス」というところからきてます。
つまり「白鳥白鳥」という名前なんです。
うーん、なかなかどうでもいい設定だ。
姫野ちゃんと猫魂校長はその場の流れで考えたキャラで、
本当はそれより前にデザインした人物がいたのに、
いいネタが思いつかなくて出しあぐねてしましました。
web上にアップしてからいいネタを思いついたので、
次の更新に期待を込めていてくだされば…。
…デッドマキシマムの8話がけっこう大変な作画で、
その後には4巻の表紙作業もあるので、すぐにはむりだなあ。


何かのネタになるように、毎週一本は映画を見ていまして、
先週は「ラプチャー」という映画を見ました。

誘拐・監禁した被験体に、その人物が一番嫌なものを味あわせる集団。
彼らの目的はなんなのか、彼らに誘拐された主人公は謎の施設から脱出できるのか?
というサスペンス・ホラーですね。
「まーたホラーかよ、血がどばどば出るのは嫌やねん」
そんな人もご安心を。当ホラーは蜘蛛とか蛇とかは出ますが
スプラッターシーンもゴアシーンも一切ございません。
なのでわりと、うん、テレビでも放送できるくらいの内容でした。
怖くないということもないですし、主人公が施設内を探索する間はこちらも緊張します。
吹き替えは主人公が松本梨香さんで、ポケモンをゲットするのではなく
被験体として謎の集団にゲットされてしまう
のは、気の利いたシャレかなにかか。

来週は「デッドマキシマム」7話の製作裏話をする予定です。
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少し前からブログの画面を少し工事しようかと考えていまして、
今日明日にかけていろいろ増えたり減ったりするかもしれません。
あと12月10日からReader Storeが七周年記念として
僕の作品を含むマンガハックの電子書籍の第一巻を
半額販売するそうなのでよろしくお願いします。


なんだか今年の11月はいつもに比べて寒さの馬力がない…。
何年か前は暖房たいても寒くて寒くてかじかみながら
原稿描いてたのに…。
あの時は画面が温かいという液晶タブレットが若干うらやましく思えました。
知人が「ペンを中指で支える人は板タブレットが向いている」と言っていたので
じゃあ今のままでいいじゃん、てことになるんですが、
緻密なタッチが必要になる主線入れの時にはあると便利だなとも思います。
まあ液タブと板タブには一長一短があるので難しい選択肢ですわー。

先日「おそ松さん」第二シリーズを見ていて
ハタ坊が「友達ほしい」という件でチビ太とトト子のやりとりがあったんですが
ここでトト子を演じる遠藤綾さんが
「うまいな~、この人めちゃめちゃ上手くなったじゃん!」
と舌を巻くほどの演技を見せていて大変感心させられました。
「マクロス7」とか「しろくまカフェ」の頃は
声はいいけどあまり関心のある声優さんではなかったんですが、
ちょっと気になり始めたのが「妖怪ウォッチ」のコマさんからで
「あ、この人こんな演技もできるんだ~」
とか思いつつ追っているうちに、今までの彼女の役からはかけ離れた
感情の高低差が激しいエキセントリックなトト子にキャスティングされ、
これが一気に才能を開花させたように思えます。
釘宮理恵さんもそうでしたけど、やっぱりいろんなタイプの役を演じることが
声優としてのステップを二段も三段も駆け上がらせるもんなんですね。
今じゃ水谷優子さんの後を継いでミニーマウスの公式声優に抜擢されるなど
今後の活躍が愉しみな声優の一人に成長されたのは、なにやらおっさん目線で嬉しいところです。
…確かにコマさんやってる時の声色は水谷さんに近い雰囲気ありますわ。

とか思っていたら突然飛び込んできた鶴ひろみさんの訃報。
ドキンちゃんとかブルマとかいつもどおり演じていただけに、
とてもじゃないですが信じられませんでした。
何度も「嘘でしょ?」とツイッターなどでつぶやいたあげく
どうやら人違いというわけでないと飲み込むと
全身の力が抜けていくようでした。
あんまり僕は声優さんの生年月日に興味がなくて知らなかったんですが、
まだ57、57歳ですよ。
大ベテランの女性声優さんなんか70、80歳代で現役の人がたくさんおりますから、
まだまだあと30年は活躍できる若さだった。
それを思うと二重にショックを受けてしまいました。
水谷さんや本多さんの死も衝撃を受けましたが、
ガンと聞いてしまうと諦めにも似た感情や「頑張ったんですね」という思いが浮かびましたが…。
彼女たちに比べて大きな衝撃を感じてしまったのは、
最近まで頻繁に声を聴いていたことと、報じられ方の大きさゆえでしょうか。

でも大変な激痛を伴うという大動脈解離にあいながら
路肩に止めてハザードランプをつけるなど、
演じていた役に重なるような意思力の強さを感じさせられる最期でした。
鶴さんといえば僕にとっては「きまぐれオレンジロード」の
鮎川まどかが一番大きな役でしたが、
「ガルフォース」のルフィや「サイレントメビウス」のキディ「GS美神」の美神など
いずれ劣らぬ気の強さとスタイルの良さを併せ持つキャラで、
たぶん僕のキャラデザインにも与えた影響は少なくなかったような気もします。
この場を借りてご冥福をお祈りします。

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宣伝
TUTAYAミュージコで拙著
「DEUCE」と「デッドマキシマム」の第一巻が期間限定で半額販売されるそうです。
電子書籍へのアクセスはスマホだけだそうなのでご注意。↓

https://musico.jp/pc/


先週早々にメールで飛び込んできた話題。
DMMが子供をネタにした同人を排除する意向らしい
という話は、我々の世界にけっこうな衝撃が走りました。
言うてこの僕も「おねショタ」ジャンル(いつもの)で
作品を発表してますから無関係ではありません。
DMMによれば「タイトルと紹介文に中学生以下を連想させる作品」
とありましたし、ツイッターなどで流れてくる調査班の話では
「今回はショタはセーフ」とのことなので、まあ僕の作品はセーフのようです。
中学生以下を連想させないワードは、
ちゃっかり気を付けて文言に含めないようにしてきましたから。

デジタル同人二大巨頭であったDlsiteとDMMは今年になって
「専属販売作品は宣伝を強化し、専用のIDを埋め込んで違法アップロード者を割り出します」
という具合で作者の囲い込みに必死になっていたところにこの所業。
専売にしたのに裏切られた!と感じた作者さんも多かったんじゃないでしょうか。
とはいえDLsiteとDMMは一長一短。Dlsiteは卸値は高いが、作者に向けての規制がうるさい。
DMMはゲーム以外なら規制を向こう基準で勝手にやってくれるけど、卸値が若干低い。
卸値の差は多少とはいえ、それがつもりにつもれば変わってくる。
でも人気作家さんなら、専売にしてもファンがそっちへ移動してくれるので
あまり損は感じないのかもしれない。
だからなのか有名同人作家のいくらかは「DMM専売します」という人も見かけていました。
今回の件、いずれショタにも波及しかねないですし、
デジタル同人の風向きが大きく変わるかもしれないですねえ。

お話は変わってデッドマキシマム第七話の公開が先週から始まりました。
デッドマキシマム07_001

第六話の製作裏話でちょっと残酷なシーンを避けたと言った理由は
この第七話冒頭シーンを予定していたからです。
「DEUCE」時代から僕の漫画を読んでる人は
「待ってましたこれでこそ松田シンだよ!」という人もいるかもしれません。
僕もそう思います。
タルタロス・ジャックは実在の殺人鬼(切り裂きジャックじゃないよ)をモデルに
よくある狂気に冒されたキャラクターとして登場させました。
狂気面では静がフランクなら、動がジャックという感じですね。
あんまり喋ってしまうと完成後の裏話ができなくなるのでこの話はいずれ…。
マンガハックの方で、数日ランクインしてましたけど、何が要因なんでしょうね。
電子書籍のおかげかな? だとしたら嬉しいなあ。

  • 本日の主題

で今日の主題は何かというと、また映画のご紹介。
自宅から近かったレンタル屋が閉店してこっち、もっぱらPSストアからレンタルしております。
最近は定額配信サービスもたくさんありますけど、
そういうのハマると漫画を描く時間が奪われそうで怖くて始められない(;^ω^)

今回紹介するのは、珍しく3連続で当たりを引いたからで、
もし興味がありましたら見てください!(シャクティ予告)

ハードコア

POV映画というのは数ありますが、アクションを前面に押し出した
POVというよりはFPSなSFアクション映画です。
何者かの手によって瀕死の重傷を負った主人公は、天才科学者の妻によってサイボーグとなり
失った記憶とさらわれた妻を求めて走って飛んで戦い抜く! というストーリー。
トレーラーを見てもらうと分かりますが「こんなのどうやって撮ったの?」
というアクロバティックな視点シーンの連続でなかなか血圧が上昇します。
特にラストでは一斉に押し寄せてくる100人くらいの敵を相手に立ち回り、
文字通りアドレナリンを注入されたような興奮を味わえるでしょう。
――が最大の欠点がありまして
酔います
POV映画にありがちな3D酔いというやつですね。
特に視点がアクロバティックなもんで、わりかし3Dに強いと思ってた僕ですら
中盤酔ってしまって…。もう見るのやめようかどうしようかと思わされるんですが、
話もアクションも充実しているので、結局全部見てしまいました。
前述したように、ラストバトルが凄すぎて酔いも吹き飛んだおかげであります。
こういうのを撮るの、どうせアメリカでしょ?
と思いきや意外にもロシアの作品。最近のロシア産ハリウッドに負けてないです。

ジェーン・ドゥの解剖

こちらはお馴染みホラー。
とある家で住人が全員殺されるという事件が発生し、もっとも奇妙なことに
その家の地下には掘り出しかけた?(埋めかけた?)全裸女性の死体があった。
事件のカギを握ると思われるその女性の解剖を請け負った法医学者の親子は、
経験したこともない死体の状況に驚愕する。
法医学にかなり詳しいと思われる人が書いた(監修?)したと思われる解体シーンと
状況考察が秀逸で、何本か見たことのある法医学スリラーかな?
と思いきや次第に路線が思わぬ方向へ転がり始めていきます。
予告見ると「オカルトかな?」とある程度推察できてしまうでしょう。
僕はあんな話描いてますけど、オカルトホラーはあんまり好きじゃなくて
「エクソシスト」と「オーメン」のどっちも「1」しか没入できなかったんですが、
そういう僕も「おっ」と唸ってしまうシナリオと演出が見どころです。

メッセージ

劇場公開時、エイリアンの母船が「ばかうけ」だろ!
と変な宣伝をされたSF映画。
突然地球の12か所に現れたエイリアンの船。
特に攻撃をしてくるわけでもなく、むしろまるで中に入れと言わんばかりに
定期的に出入り口が開閉する。彼らの目的は何なのか。
その解読に有能な言語学者の主人公が選ばれる。
日本の劇場公開時に、変な宣伝はされましたが、
どったんばったんもなければ、恐ろしいシーンもない純然たるSFです。
(でもエイリアンの形はタコやイカみたいだあ)
途中からエイリアンたちが明示する墨で描いたような文字が
本作全編にわたる重要なパーツとして作用していく過程が見事。
強烈などんでん返しはないけれど、ヒット小説が原作だけあって
物語の完成度は高く、また作品の雰囲気も情緒的でマッチしています。
監督が「ブレードランナー2046」と同じ人だそうで、
本作の上質な雰囲気を見たあとだと、ブレードランナー2046への期待も高まりますねえ。

今日は9時からシン・ゴジラの地上波ですし、
ビデオの新作に「ライフ」も来ているので、しばらくは充実した映画ライフが遅れそう
(シャレを狙ったわけじゃないですよ)
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暦も11月にさしかかり、おそらく1年でもっとも寒い時期になったと思うんですが、
予想より温かかったり平年並みだったり、いまいちはっきりしない天候ですね。
はい? もっと寒い月はあるだろ?
いえいえ北海道では冬になりきらない11月がむしろ一番寒い時期。
12月以降、雪が積もってしまうと暖房の具合や服装も変わるので
思いのほか凍えるほど寒くなかったりします。
――とまあ時節のご挨拶もこの辺にして今日のお題といきましょう。

デッドマキシマム6話目の裏話

デッドマキシマム06_001

デッドマキシマムの6話目はそれほど評判がよくないんですが、
まあ色気もないですしゴアシーンもないですし、変なおっさんがべらべらと
頭のおかしいことを喋り倒すだけなので、それもやむを得ないかな
と覚悟はしておりました。

ただ、電子書籍1巻を購入された方やマンガワントーナメントの方を
ご覧になった方はお気づきのことと思いますが、
このフランクという爺さんはグリム、キルシュとともに原案段階からいる人物で
物語の狂言回しでもある欠かせないキャラクターなのです。
なのでできるだけ早い段階で登場させておく必要があり、
第六話では主役としてすえて、怪しい伏線をばらまかせることにしました。

話し相手として登場するレオニー・プロイスはこの場限りのキャラクターと最初から決め
僕が主に描く女性パターンとは少し角度を変えてデザインしました。
といっても普乳だったり、鼻の角度が垂直だったりと微妙な違いですが^_^;
やっぱり美人のキャラクターっていうとある程度かたちが決まってしまいますよね。
輪郭や鼻の形がおかしいと、もうそれは美形から外れてしまいがちで、
となるとデザイン上でいじれるのは目、口、眉あとは髪くらいになってしまう。
漫画の難しいところです。

ストーリーの当初の予定では、このレオニーが血みどろのえらい目に合う
という考えだったんですが、それをやるには若干ページ数が足りないのと
フランクの異質さが強調されないという面もあって、
痛い目を見るのはフランク爺さんの役割になりました。
(うれしくない)
人間をバラバラに分解するシーンはその昔「DEUCE」でもやって
読者に若干引かれたというのもありますが、もう一つ理由があって
…えーとそれは来週火曜日が来るまでのお楽しみ(?)ということで。

私はこういう伏線ばかりで構成される会話回というのが苦手で
今回も何度もネームを直しながら描き進めました。
やっぱりこう…動きがないと話の緩急の面でも難しいですね。

たぶん多くの読者の方々がお楽しみにしているであろうアクションシーンに関しては
第七話と第八話の方で満足していただきたい…
と言いたいところなんですが、第七話の冒頭8ページにはバトルシーンがないじゃないか!
構成の都合でしょうがないですね。
あと第五話ではそこそこ著名なデュラハンをネタにしましたが、
第七話ではわりとマニアックなネタを引っ張ってきております。
その辺も含めてお楽しみいただければ…。

この数か月ずーっと斬ったり撃ったり難しい話したりで
描いてる方としても息苦しいところがあるんで、息抜きになにか発表できればなあ
などと思ったり思わなかったり。ちょっとだけ余裕があるので。
…出せたらいいかなあ。

ああそうだ少し前の画像を引っ張り出してきて思い出したんですが、
安彦展の時に撮影して公開しないまま忘れていたのが一枚ありました。
CIMG2281

なんだこの顔出しパネルは…。
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